2年生編 第19話

 〜三日後〜


 はぁ〜、これが一体いつまで続くのだろうか。


 この三日間こいつはやる気はあるものの出来ることが少な過ぎる。


 お使いや探しものでは、こいつ本当に方向音痴だからすぐに迷子になるから余の二度手間になってしまう。


 力仕事では普通に筋肉が無いから普通に使い物にならないのだよ。


 新しく知ったのだが、あいつ高い所もダメらしい。


 なのに、なぜあいつは魔法少女になって高いところを飛んでいられるのだ。


「で、今日もやるのか?」


「当たり前でしょ!」


 やる気だけはあるのが困る。


 こいつは諦めのだけは悪いから、もう諦めてペット飼えよ。


 もうこいつの友達になってくれる奴なんて動物くらいしかいないだろ。


 あいつまだプライド高いままだからな、ありゃかなり厳しいな。


 このボランティアで一体何を学んだのだ…。


 このボランティアで何が嫌かと言うと、余が頑張らなくてならないのだ。


 手伝ってやると言ったからには最後までちゃんとやらなくてはならないのだ、余が。


 手伝う時は余の量や質だからな、基本的には余がすごく頑張らないといけない。


 まぁ、文句を言っても終わらないからな、今日も頑張っていくとするか。


「ねぇ、あれやばくない?」


「は?何がだ?」


「あれよ!あれ!」


「ん?」


 金髪が指をさしている方向を見てみる。


 そこにはビルの屋上に人が立っていた。


「あいつがどうした?」


「もしかして飛び降りるんじゃないの?」


 何やら金髪は興奮している様子だ。


「ああ、そうかもしれないな」


 屋上にある柵の外にいるからその可能性が高いな。


「何でそんな冷静なのよ!」


「お前はなぜそんな興奮している」


「1人の命が亡くなるかもしれないのよ!」


「だからそれがどうしたのだ?」


「どうしたって…、助けないといけないじゃない」


「放っておけよ、助けた後のことを考えろよ、無責任なことをするな」


 生きるのが嫌だから死のうとしているのに、生かさそうするなよ。


「それでも私は魔法しょ、じゃなくて、助けれるのに見捨てられない!」


 金髪は走って向かった。


 あいつほとんど魔法少女って言っていたからな、ちゃんと隠せよな。


 それになぜあいつはそんなにも正義感があるのだ、面倒くさいな。


 あいつが何をしようがもう間に合わないだろうな、自分の無力さを知れ。


 



 

 と、言いたかったのだけれど、今はあいつは余の弟子だからな、今回だけは手を貸してやるとするか。


 

 ドンッ



 脚に力を込めてあのビルの屋上に飛ぶ。


「え?え?どこから来た?誰?」


 余が急に横にいるから驚いているのだろう。


 遠くからだから分からなかったが、見た目は余と歳が近い。


「おい、飛び降りようとしているのか?」


「な、何だ?止めようとしてるのか?止めようとしても無駄だからな、もう俺はこの世界に絶望したんだ!俺はこの世界にいる限り幸せになれない」


 そう言って決心がついたのだろう、男は飛び降りていった。


「面白い」


 余も男と一緒に飛び降り、落ちている途中でその男を回収する。



 ドンッ



 余は男を抱えたまま着地をしたが、体には異常はない。


「何してるんだよ!俺の邪魔するなよ!迷惑なんだよ!いつ助けてって言ったんだよ!この偽善者が!」


 男は泣きながら余に怒鳴る。


「もう…、放っておいてくれよ…」


「お前はこの世界を恨んでいるのだろう?余はこの地球を征服する目標がある。余と世界が変わる時を見ないか?」


「何を言って…」


「余は本気だ、共に来るか?」


「行きます。俺も一緒に連れていってください!」


 

 よし、また下僕が増えた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 すみません。嘘ついて本当にすみませんでした。


 なんかすごく体調が良くなったのでまた書いていきたいと思います。


 皆さんの温かいコメントありがとうございます。


 また頑張るので応援よろしくお願いします。


 心配かけて本当にすみませんでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る