1-12 遭遇、遺跡の番人

 ソルベを一旦待避所に待たせ、残りの面々で奥を探索することになったPC

たち。ひとまず、奥の方向に続く道を見てみることに。



GM:では奥の方を見ると、突き当たったところで道はさらに右側に折れているね。


ミヒャエル:まあ円形に近い形だろうとは思っていたが。やはり奥で繋がっていると考えてよさそうであるな。


ゴッドフリード:よし、右に曲がってみるか。時間もないしどんどん進む。


GM:突き当りを右に曲がって進むキミたち。しばらく進むと、一番奥に左と右に折れる道が見える。T字路みたいになってるね。


キッカ:覗いてみましょうか、右左。


GM:そうだね、予想通り、右は先程選ばなかった方の道と繋がっているようだ。道の途中に、鉄格子の部屋が見える。


ロラン:待避所はふたつ、と。逆側は?


GM:えっと。左側を見ると、魔動機が一機、透明なドームの中で停止している。


キッカ:「ドーム……分解は無理そうですね……」


ミヒャエル:やはり魔動機か。魔物知識判定は可能かね?


GM:可能だね、する?


キッカ:しましょうか。


ミヒャエル:おそらく6ゾロでもしなければわからないだろうが、平目組も振っておくとしよう。


GM:よし、みんな振ってみよう。頑張ってね。


ミヒャエル:(ころころ)9。悪くはないが。


キッカ:私も9でした。どうでしょう……。


GM:うーん、さすがにわからないかな。セージとライダーは?


ゴッドフリード:ライダー。(ころころ)8。平目より低いか……。


ロラン:んー……達成値11。



 必要な達成値は12なのだが、ギリギリで足りない。セレンに振ってもらおうかと思ったが、残念ながら行動表でセージ知識判定を引いても達成値が足りない。――というわけで、奥の手を使う。



GM:げ、誰もわからない……あ、そうだ。こういう時こそ剣の恩寵カードの使い所だと思うんだけど。


ゴッドフリード:GMが救いの手を差し伸べたな……。


キッカ:じゃあ、渡しますね。自分に使うことはなさそうですし。


キッカ : 「これでどうですか」明かりを近づけます。ロランに恩寵を。


ロラン:「助かるよ、ありがとう」


キッカ:これでわかりましたか?


GM:達成値は13だね、知名度は抜いた。ビパルク。サイレックオードのサプリのエネミー欄を参照。115ページだよ。


ゴッドフリード:警護ロボ的なアレだな。まさに番人。


ミヒャエル:ふむ。戦って勝てない相手では無いが、難敵であるな。


ロラン:「……起動させないほうがよさそうだねぇ、勝てないとは言わないけど」


ゴッドフリード:「見た感じ、コイツを止める為にドワーフの野郎はパリスの嬢ちゃんを呼んだらしいな」


ミヒャエル:「おそらくは。確かに、一般人には荷が重かろうな」


GM/セレン : 「話を聞く限り、彼女――パリスさんも真語魔法を覚え始めた程度だ、無茶が過ぎるだろうね」


GM:奥を見れば、その奥にも道が続いているのが見える。


ゴッドフリード:奥もあるのか。どうする? 先にもう一つの待避所の方見に行くか?


キッカ:退路の安全は確認すべき……かと。


ゴッドフリード:良し、覗いてみるか。


GM:待避所の中は、先程パリスがいた待避所とほぼ同じだね。ただ当然ながら、パリスもいないし南京錠もかけられてない。文字とかは同じように書いてあるよ。待避所の前を通ってさらに行くと、最初に入ってきた道の方に繋がってるね。


ミヒャエル:ふむ。想定通り、一周できるようになっているようだ。


ゴッドフリード:じゃあ奥見よう……あいや、待った。ビパルクのドームって調べたりできるか?


GM:あぁうん、調べられるよ。探索判定する?


ゴッドフリード:する。探索。(ころころ)12。


ロラン:僕も探索しよう。(ころころ)うん、ピンゾロ。50点。


キッカ:揺り戻しが来始めましたよ、大丈夫ですか?


ロラン:ん~~~、ちょっとさすがに怖いかなぁ。


GM:……うん、どうやら、ドームがある状態ではビパルクに触れられないだろうということがわかるね。同時に、台座になにかあるのも見つかる。


GM:ロランはまあ……見当違いのところ探してたんだろうね……。


ゴッドフリード:こういう時もあるさな。……気にすんな。


ロラン:正直、この後の方が心配なんだけどねぇ。


GM:ビパルクの台座にはランプが二つついている。今は左側のランプが緑色に点灯、右側が赤色で点滅しているね。その下には、魔動機文明語で説明らしきものが書かれているみたいだ。


キッカ:魔動機文明語。出番ですね。


キッカ:「何か見つけましたか?」ぐいぐい。


ゴッドフリード:「あぁ、なんか機械があるんだが……魔動機文明語っぽいな。頼めるか?」


キッカ:「そうですか、では拝見を……」


GM:『緑点灯:信号有り-生物有り

    赤点灯:信号無し-生物なし

    赤点滅:信号無し-センサーエラー』と書かれている。


キッカ:「『(略)』だそうですよ。これ役に立つ情報ですかね……?」


ゴッドフリード:「……センサーエラー?」


キッカ:「例の部屋……待避所に何か生物を探知する機械があるのでしょう。それが片方故障しているのだと思われます」


ミヒャエル:「うむ、吾輩も同じ意見だ」


ゴッドフリード:「あ~……って事は右の部屋はセンサー壊れてるのか……」


ミヒャエル:「つまり、あちら側に生物を配置しても意味は無いのだろうね」


GM:それくらいかな、ドームがあるから直接触れて調べることはできなさそうだからね。奥ちらっと見る?


ロラン:見ようか。


GM:そうだね。何か、部屋のようなものがあるのがわかる。どうやら、少し荒らされているようだ。


キッカ:のようなもの。部屋ではないのですか……?


GM:こっち側から扉がないからね。通路の奥に広い場所があるくらいの。


キッカ:なるほど……。


GM:さて、概ね情報は出揃った。どうする?


ゴッドフリード:「となると後はアレをどうするかだなぁ」ビパルクの方を見る。


キッカ:部屋のようなものからは何か情報は得られますか……?


GM:ここからは難しいかな。ビパルクの横を通り抜けていくことはできる。少なくとも今は動いてないしね。動く気配もない。


ゴッドフリード:「まぁ、俺がまず行ってみよう」


ミヒャエル:「ふむ、警戒しつつ通り抜けるとしよう」


キッカ:「完全に停止する方法などわかればよかったのですが……」


ゴッドフリード:「奥にあるかも知れねぇぜ?」


ゴッドフリード:てなわけで、じゃあ取り敢えず奥の部屋調べるかぁ……。


GM:OK、じゃあビパルクをすり抜けて奥の部屋らしき場所へ行こうか。

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