詩集 星を動かす者達と未来知る巫女

仲仁へび(旧:離久)

第1話 ウォルド



 正義に背を向けて 日の当たる場所を避けて 生きていく

 そんな人生を歩むのだと ずっと思っていた


 何かを得るには 何かを失う必要がある

 天秤を片方に傾けるには 何かをのせて 何かをどけなければならない


 だから切り捨てたそれを 誰かに拾われるなんて思ってもみなかった


 孤独と共に生きていくのだと 思っていた

 世界の果てにたどり着くまで ずっと独りきりで生きていくつもりだった


――人はなんてちっぽけな存在なのだろう


――なんて弱くて はかないのだろう


――限られた時間しか生きる事ができないなら


「すべてをその手のひらに のせて 生きてみたい」





「ストーリー」

 神に対する反逆罪でお尋ね者になったウィルドと五葉。

 追手から逃げる中、彼らが出会ったのは修道女のミュセだ。

 ウォルド達の行く手に立ちふさがる千曲谷の抜け道を知っているという彼女は、旅に同行する事になった。


 そんな彼らは知らない。

 彼らを見守っている少女がいる事に。

 その少女の名前はリグレット。

 未来が分かる巫女の少女だった。


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