第99話 新たな師匠
ログイン14日目、街に出てからは4日目の月曜日のバーチャ世界である。今日は先週と違って、琴音の部屋からのインではない。
家からゲームに接続出来る環境って、なかなかに素晴らしい。間違っても琴音にはばらせないが、そんな環境が生んだ夕食前のログイン作業である。
隣には妹達が、同じくイン作業に勤しんでいる。
彼女たちの昨日までの冒険活動は、そこそこに上手く行っているとの報告を受けている。杏月がちょっと死にそうになったとぼやいていたが、幸い死亡ロスまでには至らずとの事で。
楓恋に限っては、NMまで退治していたらしく。ひょっとしたら、俺以上に冒険者適性を持っているのかも、そんな考えすら浮かんでしまう。
とにかく今回のインも、陰ながら妹達を応援する次第だ。
俺の方に限って言えば、初っ端から色々と雑多な作業に追われててんてこ舞いは通常通り。まずは何から話そうか、取り敢えずは3日目のログインボーナスかな?
まぁ、昨日と特に変わらない様な消耗品の薬品類だ。聖水×2本と万能薬×1本、マナポ(中)×3本に経験の飴玉4個、それからポーションP×4個は地味に有り難いかな。
ボーナスって意味では、他にも貸部屋のポストに荷物が届いていた。
こちらはどうも、優良質屋のポイントボーナスらしい。景品贈与との名目で、これも消耗品が幾つか。鑑定石×5個と魔法の鍵×5本、経験の飴玉×5個と時の狭間の香木×5本。
それから『幸運の壁掛け』と言う家具がついて、これで合計5品らしい。10万モネーにつき1点の贈与品が発生するとの事なので、これで一応全部なのだろう。
どれも良品なので、タダで貰うのは悪いなぁとか思いつつ。
大半はロビーに渡して、露店で売って貰う予定である。今日に限っては、老神父にクエ依頼の達成で渡した薬草類があるので、教会持参の薬品も多いそうだ。
物凄く張り切って露店売りに出掛けた兄妹との、いつもの遣り取りも一応記載しておこうかな? つまりはご飯を食べさせたり、珊瑚の生み出したアイテムを確認したり。
ファーやネムと騒いだり、今日の予定を取り決めたりとか色々。
そうやって拠点としている納屋を一緒に出て、いつもは東の門前の露店へと同行するのだが。今日は貸部屋のポストに荷物が届いているとのログを見て、反対の西南の宿へと直行したのだ。
そして確認したポストに入っていたのは、質屋の景品だけでは無かった。何故か裏町の闇の故買商からの景品も、2点ほど紛れ込んでいて。
あちらも同じルールなのかな、10万モネーで1点贈答とか?
その2点だけど『呪いのランプ』と『闇と土の香木』と、こっちもなかなかに豪華である。もっとも、呪いのランプって……恐らくは使用すると呪われると思われる。
こう言う“家具”の類いは、部屋に設置すると補正スキルみたいに常時何かしらの恩恵が得られるシステムなのだそうだけど。呪いの家具は、だとしたらマイナス恩恵って事?
なぜこんなモノを贈られたかは不明だが、嫌がらせとかなら充分にあり得るから怖い。何しろ闇の故買商だからなぁ、何をしでかすか分かったモノでは無い。
取り敢えず貰っておくが、これは琴音に相談案件だな。
ついでに言っておくと、今日のログインではちょっとした騒ぎが巻き起こった。それは俺だけに留まらず、恐らくこの限定サーバを活用している冒険者全員が驚いた筈である。
何故なら、いきなりの突発イベントの開始が、ログ画面から確認出来たのだ。どうも主催者側が、プレーヤー側からの『さっさと何かイベント起こせ』の圧力に屈したと見える。
そんな憶測も、スタートの街では
しかしその評価に関しては、結構酷くて冒険者からは批難が巻き起こったのも事実。何しろその内容が酷い、いわゆるぼったくりイベントである。
つまりは、冒険者からモネーを巻き上げると言い換えても良い内容だったりして。
初の限定サーバの短期イベントが、こんなんで果たして良かったのかどうか。俺的にはどうでも良いが、金欠冒険者の中には泣いて膝から崩れ落ちる者まで出現したそうな。
そんな批難轟々なイベントだが、始まりはファンタスティックだった。
――天空高く浮かぶ浮遊大陸、かなり大きな塊がゆっくりと宙を移動して行く。白い雲を掻き分けつつ、その威容を地に住まうモノたちに見せびらかしながら。
浮遊大陸の厄介な所は、それが大量の魔素を帯びている事だった。地元の民は慣れているのでそこまで酷くは無いが、慣れない他の大陸出身者は
具体的に言うと、全ステータス弱体と毒ダメージ付与である。
この“慣れない他の大陸出身者”とは、つまりはイベント参加のプレーヤー全員を指すみたい。これは酷い……ってか、この状態で戦闘など狂気の沙汰である。ただしこの状態を緩和するアイテムが、神殿から期間限定で売りに出される事となって。
その名も『聖別された白百合』で、1本が5万モネーもするそうだ。まさにぼったくり、神殿は書き入れ時なのか、異様なテンションで露店や本店で商売モード全開。
哀れな冒険者たちは、文句を言いつつ購入するしか手は無い。
……まぁ金を払える奴らは、まだ良い方らしい。5万モネーって高いもんね、俺は裏町の教会で割引きして売って貰ったからそうでも無かったけど。
それでもファーとネムも、やや調子を崩していたので3本購入する事に。割引いて貰ったとは言え、合計12万モネーの出費は本来ならチョー痛いとは思うけど。
相棒達が元気が無いより、遥かにマシだと考える次第。
この限定イベントが何日続くか知らないけど、あの魔素の設定が厭らしいのは、白百合の効果が丸一日しか持たない事だろうか。
つまり、明日のイン時には再び白百合を購入しないといけないって意味だ。数日もすれば、天空に居据わる浮遊大陸は冒険者の恨みの目線で穴が開くんじゃなかろうか。
しかし難儀だな、混乱を望む冒険者と混沌を放り込む運営の図式って。
ちなみに白百合を老神父から買ったら、オマケに3枚のコインを付けてくれた。『騎士のコイン』と言うらしいが、その詳細は不明である。
これは俺の勘だけど、どうもこのコイン集めがこのイベントの本来の目的っぽい。欲深い冒険者への嫌がらせの線も捨て難いが、それだと流石に鬼畜過ぎるので。
何しろ金が払えず、泣く泣くログインを自粛するプレーヤーも多数いるのだとか。みんな貧乏過ぎてこっちまで泣けて来るな、そんな中3人分の白百合を購入出来てしまえる俺って……。
目立ちたくは無いけど、コイン3倍獲得は吉と出るか凶と出るか?
それはこのイベントの推移を見ないと分からないが、何か得がある事を願ってやまない気分。だって本当にぼったくられて終了ってイベントだとしたら、流石に酷過ぎる。
孤児の兄妹に関しては、今日はたくさんの売り物があるからと、張り切って露店に手伝いに行ってたな。それだけで救われる気になるけど、それは俺が元々小金持ちだったから。
金の無い奴等は、本当に大変だろうなぁ……。
とにかくそんな訳で、俺と相棒は現在胸元に白百合を飾り付けての作業中である。ファーに至っては、ちょっとバランスが……結局は編み籠に取り付けて、お茶を濁す形に。
それでも効果が出ていれば、こちらとしては問題は無い。元々、戦闘には積極的には参加しない娘だし、ナリはちっちゃいけど割とタフみたいだし。
具合が悪かったらすぐ報告するように、言い含めるのは当然だけど。
ネムはそんなファーの隣で、大人しく座ってこちらの作業を眺めている。現在俺達がいるのは、実は表通りの木工ギルドの工房内である。
作業場は意外と広くて、始まりの森で貰えた推薦状ですんなりと入会を許可して貰えた。あの推薦状は、どうも入会金免除と直接の師匠を付けて貰える効果があったらしい。
少なくともそんな流れで、俺は新たな師匠を得た。
この“スタートの街”オーレンの木工ギルドでの俺の師匠は、浅黒い肌の逞しい感じの女性だった。腕の良い職員の内の1人らしい、人間と獣人のハーフっぽい容貌だ。
メラと名乗った師匠、彼女はまず最初にこちらの腕の見極めを行った。それからてんで素人だと判明すると、そこら辺から適当な材木を寄越してまずは数をこなせと教授してくれて。
それから適当なレシピを、色々と教えてくれたのだった。
なるほどね、これが師匠なしだとレシピ検索にも苦労するって訳だ。別にレシピ通りに合成手順を踏まなくても、一応スキルは上がるかも知れないけれど。
失敗の確率が上がるほど、素材ロストやらでこちらは痛手を被るしね。これも良い出会いになると良いな、などと考えつつ手元の素材と魔石を眺めて作業手順の確認など。
おっとそうだ、今回は久々にアレも使ってみよう。
時の狭間の香木に加えて、香炉に鞄に入れっ放しで放置していた水と氷の香木を投入する。流石に他のプレーヤーがいる街中では、時間ストップとはいかない様だけど。
消費時間を知らせるタイマーは止まってくれたので、まずは一安心。これで心置きなく作業が出来る、合成時間が無駄とは思わないがせっかく有効なアイテムを持っているのだし。
使わないのは損である、そんな訳で2本目も消費して。
今度は一緒に、今日贈られて来たばかりの闇と土の香木も使用する。何気にアバターを強化出来てるな、合成の合間に何て素敵な。
などと合計40分の時間の隙間を利用して、魔石(微小)をほぼ使い切っての合成結果。自前の竹素材まで利用して、木工スキルは7、2Pまで上昇してくれた。
ついでにスキルが4を突破した途端に、『属性合成』と言うスキルを習得したっぽい。これは風の矢などの属性の付いた品の合成成功率が、やや上昇する補助系のスキルらしい。
なるほど、合成も4毎にスキルを覚えるのね。
とにかく、初の木工ギルドの工房内での成果をメラ師匠に確認して貰おうかな。ひょっとしたら、アドバイス的な何かを貰えるかも知れないし。
などと思っていたら、察し良くファーが伝言役を担ってくれた。凄いな、こちらの内心を読むその能力……一方のネムは、俺の作った竹笛で遊んでいる。
ピュロピュフュなどと、調子外れの音色が響いてますよ?
「おうっ、新入り……今日の作業は終わりか、早かったな! おっと、作られたアイテム数を見るとそうでも無いのか?」
「スキルは結構上がりましたよ、師匠。これが今日作った全ての作品です、如何でしょう?」
俺が提示したのは、矢束が数種類と残りは竹素材の製品のみ。竹の弓と竹笛、それから竹の釣竿である。矢弾は通常の使い捨てタイプから、水晶の欠片の属性付きまで様々だ。
竹素材のアイテムは、半ば遊びで本当に色々と作ってみた。竹トンボとか竹馬まで作ったのは内緒、スキルが上がったから無駄では無かったと思いたい。
そして師匠のお眼鏡にも、何とか適った出来だったようで。
悪くないねとのお褒めの言葉、何故か一番嬉しそうなのはファーと言うね。ネムさん、師匠が喋っている時は変な音を出さないでくれるかな?
しかし騒がしいのは俺の周囲のみ、他の冒険者の姿はほぼ皆無の状態。
どうもこの賞金付き限定サーバでは、1時間縛りのせいで合成ギルドの人気が著しく低いようだ。悲しい話ではある、装備の自作って燃えるモノがあるのに。
今日は終わると告げると、メラ師匠は工房長を呼んでくれた。どうやら俺の合成品の、買い取り斡旋をしてくれている模様。
有り難いな、矢束は流石にこの量を消費出来ないし。
工房長はモロに山男風の、熊の様な容姿の年配の男だった。髭が生え放題で、どこが顔なのか良く分からない。髭に木屑が絡まってるのは、恐らくテンプレなのだろう。
その工房長は、俺の矢束の出来を一目見て鷹揚に頷いてオッケーを出してくれた。感謝の印を宙返りで表現するファーに、その場にほっこりとした空気が流れ。
こちらも小銭を稼げて、気分は上々。
また来ますねと挨拶を交わして、俺達は工房を後にする。木工ギルドはギルド工房通りに存在するので、当然の如く他のギルドも多数軒を連ねている。
他の工房も、色々と種類があって面白そうではあるな。何よりすぐ側にあった“釣りギルド”には、並々ならぬ興味を惹かれてしまう。
ガキの頃に田舎の爺ちゃんに、良く海釣りに連れて行って貰ってたなぁ。
などと感慨に耽っていたら、不意にネムに手を引かれた。何事かと視線を落とすと、どうも知り合いを見付けた様子。ってかイリアだった……あれっ、喧嘩別れした筈では?
いや、あれは一方的な暴力への拒絶とも言えるけど、それを俺が
何かモヤッとしてるのも事実、一応は明確な謝罪が欲しいかな。
「……もうっ、探したじゃないですかっ! イン情報がついたり消えたりしてたんで、凄く戸惑っちゃいましたよっ!? ネムちゃん、今日も冒険しますよっ!
さて、この後はどこに行きますか……?」
「何だ、コンビ解消したんじゃ無かったのか……?」
こちらに視線を向けず、昨日の顛末は無かった雰囲気を漂わすイリアに意地悪な言葉を投げかけて。本当に対人スキルが低いな、謝罪の一つも出来ないとは。
ただファーもネムも別段気にしていない様なので、こちらが拗ねていても大人げない。だからと言って、知らぬ振りでペースを合わせるのも違う気がする。
向こうは気不味そうに顔を背けたっきり、反省はしている様だが。
救いの手は、意外にもネムからもたらされた。俺が作ってやった竹トンボを、イリアに手渡して小首を傾げたのだ。どんな感情が働いたのかは定かでないが、仲間と思っての行動には違いなく。
それを感じたのか、思わず半泣きになる小娘。自分より背の低い幼女に思わず抱き着いて、必死に泣くのを堪えている様子がいじましい。
仕方が無いな、今回に限りスッキリ仲直りしてやるか。
ただし、また同じシチュエーションを繰り返す可能性は否めない。何しろこちらは、琴音を泣かせたPK連中をブッ倒すと言う誓いを立てているのだ。
その時逃げ出したらもう知らないぞと俺が念を押したら、小娘は分かりましたと神妙に答えて来た。それならこれで仲直りだ、妙な関係だが続投決定って事で。
琴音との相性に関しては……まぁ、今考えても仕方が無いしね。
後は、街に辿り着いて4日目の『初心者Lv29』のヤスケの現在のステータス報告など。最大の強化は、言うまでも無く“竜人”ネムのレベルアップだろう。
昨日最後の襲撃を返り討ちにして、レベルが6へと上がったのは良いとして。武器は何でも使える特性でもあるのか、何を装備させてもソツなく使いこなす優秀さ。
凄いよね、本当に頼りになる相棒である。
もちろんそれは、ファーも同じく。昨日の薬草摘みクエでは、物凄く働いてくれてこちらも頭が上がらない。妖精を莫迦にしてた奴がいたが、本当に愚かだと思う。
それはともかく、ソイツ等が落としたドロップ紹介がまだだったっけ。盗技石4個分の価値としてはアレだが、スキル4Pと経験値6800expは有り難いかも。
ステータスは、筋力と器用、精神と体力に+1Pずつ。冒険ポイント840Pに貢献P6点、それからお金が28000モネー。
撃破ポイントとしては、まずまずかな?
スキルに関しては、片手剣《二段斬り》と両手斧《大木斬》、魔法系で炎魔法《ファイア
いやぁ、冒険スキルまでドロップするとは知らなかった……ただこれらは、アバターが覚えてしまうので、売るには還元の札が必要となって来る。
屑スキルには、札を使うのも勿体無い気もする今日この頃。
その点、装備品やアイテムは気が楽だ。不必要なら、すかさずロビーに露店で売って貰えば良いのだから。今回も大半がそうなりそう、つまりはそう言う事だ。
装備品は全部で4つ、皮の脛当てに皮の鎧、粗末な剣に骨のナイフ……良くこれで勝とうと思ったものだ。アイテムも酷かったが、何故か1つだけ当たりが。
『ダンジョンチケット』って、確か結構な値打ちモノじゃなかった?
名前:ヤスケ 初心者Lv29 種族:ミックスB+
筋力 75(+9) 体力 79 HP 350(+210)
器用 67(+4) 敏捷 77(+6) MP 271(+27)
知力 43 精神 40(+2) SP 240
幸運 24(+10)魅力 8 (+2) スタミナ**
職業(2):『新米冒険者』Lv29
武器(8):《乱撃》《撃ち上げ花火》《四段突き》《ブン回し》《貫通撃》
《白垂飛泉槍》《落とし突き》《Sバッシュ》
補正(5):《MP量+10%up》《防御力10%up》《集中》《体力オバケ》
《範囲攻撃15%up》
冒険(6):『野生』『水中適正』2『地図形成』2『魔力温存』3『筋力強化』3
『探索☆』1
武器:弓矢10P《貫き矢》《貫通撃》
:短槍26P《落とし突き》《捻り突き》《二段突き》《四段突き》
《白垂飛泉槍》《飛燕突き》
:両手棍26P《ブン回し》《撃ち上げ花火》《Pハンマー》《乱撃》
《範囲攻撃15%up》《MP量+10%up》《脳天割り》
:盾12P《防御力10%up》《ブロッキング》《Sバッシュ》
:投擲6P《投擲威力20%up》
魔法:『闇』26P《Dタッチ》《バグB》《Bタッチ》《影纏い》
《Dジャッジ》《闇の腐蝕》
:『風』19P《風の茨》《風属性付与》《風疾く》《双翼撃》
:『光』20P《フラッシュ》《ライト》《ライトアロー》《ライトヒール》
《Lポインタ》
:『水』32P《清き水》《水中呼吸》《Pヒール》《マナプール》
《アクアガード》《ヒール》《ポイズン》《精神統一》
:『炎』10P《キャノンB》《Bバーニング》
:『雷』16P《スパーク》《雷精召喚》《Mスタン》《迅雷》
:『土』14P《ストーンウォール》《地駆けラット》《リジェネ》
:『氷』9P《魔女の略奪》《アイスランス》
合成:『木工』7、2P『属性合成』
種族:『ミックスB+』(職業+1、幸運+4、器用+2、魅力-2、全耐性+20%up)
称号:『蝶舞』『猪突』『竜宮の遣い』『巨人討伐』『闇の口利き』
モネー:1、787、140
スキルP:50
***『新米冒険者』ヤスケ 装備一覧***
武器 :竜宮の短槍(12) 攻+15、精神+3
武器2:野蛮な大鎚(7) 攻+17、筋力+3
予備 :狩人の弓(10) 攻+12、命中率+35%up
盾 :野蛮な手甲(7) 防+8、筋力+3
頭 :竜宮の兜(10) 防+10、精神+3
上着 :飛竜のベスト(15) 防+15、耐風+25%up
鎧 :護衛の胸当て(6) 防+6、器用+2
下着 :野獣の下着(5) 防+3、敏捷+2
アクセ:野生の御守り(4) 防+2、筋力+6、敏捷+2
指輪1:清水の指輪(4) 耐毒30%up、ヒール効果20%up
指輪2:契約の指輪(-) 従者+3
腕 :霊亀の腕輪《硬化》(10) 防+10、時々攻撃反射
ベルト:狩人のベルト(8) 防+6、ポーチ×5
下肢 :疾風のズボン(8) 防+7、敏捷+2
靴 :蛙のブーツ(8) 防+6、水耐性+30%up
背中 :土蜘蛛のマント(9) 防+9、土魔法スキル+20%up
従者:妖精Lv1 幸運+6、魅力+4、精神-4
:竜人Lv6《ブレス》《強打》
鞄:魔法の鞄(初心者用)+商人の鞄
アイテム:ポーション(大)×3、ポーション(中)×3、マナP×7、Sポ×7
:マナポ(中)×12、ポーションP×19、ハイポP×10、聖水×7
:万能薬×5、炎の神酒×3、闇の秘酒×3、目薬×3、闇の眼帯
:玉手箱《天翔雷鳴》金のメダル×19、探索のコンパス『竜使い』
:虹色の果実×12、魔石(小)×19、魔石(中)×10、闇の会員カード
:料理キット、冒険者セット、投擲セット、夜の呼び笛、鯨の骨
:魔除けの香炉、憩いの香木×2、時の狭間の香木×10《閃光斬》
:逆巻きの風呂敷(6) 、還元の札×7、波紋のロッド、妖しの鞭
:幽霊の呼び水、骨工ギルドの推薦状、魔力の核、首領の大斧
:闇蝙蝠の牙、盗賊の呼び水『竜宮の遣い』魔力の大骨、月の滴
:旅人のマント、白い甲羅《闇の断罪》天使のベール、理力の杖
:闇の隠者の呼び水、野蛮な大腿骨、盗技石×11、充魔の勾玉×7
:奇妙な頭蓋骨、転換の札×3、金魚の切り身×2、ハグレの印章
:『妖精使い』『猛獣遣い』輝く鱗×2、ダンジョン券×1
:海豹の呼び水、三色珊瑚、宝の地図×4、鯨の髭×2、暗塊の杖
:ヒドラの鱗、ヒドラの生肉、飛竜の骨、飛び出眼×2、賢者の杖
:革製の鞍、豹柄のマスク《爆炎武砕》《光臨爆讃》星の涙×2
:クールな下着、女王蜂の複眼、殺人人形の呼び鈴
それはまぁいいや、良ドロップに文句を言っても始まらないし。奴らの所持品だったらご愁傷様、こっちは命を盗られかけたのだし謝る義理も無い。
それよりアバターの変更点だが、装備品は特になし。いや実は、今日知り合った革細工師に、素材を渡してネムと俺の装備品の製作を頼んであるんだけど。
その性能は、出来てからのお楽しみと言う事で。
一方、魔法は結構増えた……光と雷魔法スキルに、ポイントを振り込んだ結果である。それから勝手に上がった水魔法スキルと、特殊な香木を使いまくったお陰で。
色々と新しい呪文が増えてくれた、まずは水魔法の《精神統一》だがこれは補正スキル。先に覚えてる《集中》と似た効果らしく、魔法の詠唱がやや楽になるらしい。
スロットが無いので、まぁお蔵入りだけどね。
次いで光魔法の《
雷魔法に振ったスキルPは、完全に《雷精召喚》への餌なので何も言う事は無い。《
まぁ、どちらも初級にしては使い勝手は良さそうだと思う。
おっと、土魔法も《リジェネ》と言う回復系を覚えたんだっけ。数分間のオートヒール効果なので、水魔法の《ヒール》と使い分けて行けば回復は厚くなるかな?
以上、増えた魔法を覚えるのも一苦労である。
それに加えて、滅多に使わない手甲の《
宝の持ち腐れと言う言葉があるが、今の状況がまさにそれに当たる訳だ。時間があれば、また師匠を見付けて訓練に勤しみたい所ではあるが。
現状、それは無理なので悩み処ではある。
うっかり手に入れた鞭とかも、実戦で使うのは無理があるかなぁ? 投擲スキルで使えるし、使いこなせれば近距離も遠距離もカバーできて強力な一手になるのに。
何にせよ、未だに俺の戦闘スタイルは決まっていない状態だ。
――それが今後どうなって行くか、本人にも分からないってね。
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