第18話 待ち伏せNMと4個目の虹色の果実




 北の森は相変わらず歩くのに困難で、探索は色んな意味で大変だ。それでも他の冒険者より優位かなって感じるのは、妖精のファーの存在である。

 大変さの半分を担っている、ダルマの不意打ちを綺麗に潰してくれている事実はとても大きい。こちらはダルマの落ちる音と、それから足元の待ち伏せ鎌鼬かまいたちに注意してれば良いので。

 割と探索ははかどっている感じ、そんな現在の進行状況である。



 何とか先ほどの窮地を乗り越えた後、残り時間を確認しながら樹海を探索して回って。さらにポーションを半ダース確保、そしてマップを1時間かけて半分程度網羅して。

 歩きにくい地形に苦労しつつも距離を稼いだ結果、その内に明らかに変な場所に出た。開けた円形の空き地と、その中心にくねりながら伸びた樹木が1本。

 どうやら虹色の果実の大樹らしい、それは間違い無いのだが。


 その側には小さな泉と、岩が自然と組み合わさって出来た休息に良さそうな場所が。明らかに誘っていると言うか、こちらを油断させようとはかっているのが透けて見える。

 その理由の大半が、今までのパターンだったりする訳だけど。今回は擬態しているモンスターが、ここからでも丸分かりと言う初のパターン。

 しかもこちらを戸惑わせる、黄色ネームのNMがスタン張っていると言う。


 あれはカマキリ型のNMモンスターだな、うん。カマキリはその強力な両手の鎌ばかりが有名で、待ち伏せして敵を捕らえるのは忘れ去られがちだけど。

 獲物が近付くまでは、じっと動かず擬態しているのが狩りの定番なのだ。今はその派手な名前掲示機能が、不憫にも邪魔してくれちゃってるけれど。

 ちょっと哀れだなぁ、いや狩られる獲物は俺なんだけどね?


 しかしこの初のパターン、今までの脅かし役は大蛇とか大蛾とかノーマルの敵ばかりだったのに。ここに来ての法則無視は何でだろう、いやしかしやるしかない訳だし。

 茶色系の枝に扮していたカマキリNMとの距離は、約10メートルちょっと。斧を投げつけるには、やや遠いかなと思っていたら。こちらの気配を感じたのか、敵が動きを見せた。

 ……ってか、何故に隠れるっ!?


 思わぬ動きに翻弄されて、俺もファーも戸惑っている中。完全に樹の陰に姿を消してしまった敵NM、これはこちらから赴くしか手は無い様な。

 何しろ果実の採集は、第一目的で達成しないといけない。危険が潜んでいるのを分かっている中、ファーを単独で向かわせるなど出来ない相談だ。

 だから単独で行かない様に、君の事だぞファーさん?


 フラフラと飛んで行こうとしている相棒に釘を差し、こちらは慎重に近付いて行く。不意打ちは喰らいたくないし、出来ればこちらから先手を打ちたい所。

 そんな事を思いながら泉へと接近、しかしここは本当に綺麗な景色だな。澄んだ水と樹の落とす木陰、座って休むのにちょうど良さそうな岩場まである。

 気を抜いていた訳ではないが、頭上から不意打ちでの襲撃を受けた。


 うおっ、蟷螂カマキリNMだけかと思っていたら普通の敵もいたんだな……いや、普通にしてはかなり大きい様な? そいつはレッドヒルと言う名前らしく、普通車のタイヤ位には大きかった。

 それが一気に3匹も、レア種では無く普通のモンスターらしいんだけど。さっき遭遇した森ヒルなんて、子供騙しに思える悠然とした体格を保持している。

 むむっ、本来はコイツがここでの脅かし役だったのか?


 蟷螂カマキリNMは、それなら招かれざる客的な立場なのか……何か待ち伏せに適した場所を偶然見つけてしまって、そんじゃここで待ち伏せしようかなぁ的な感じ?

 ちょっと可愛……いやいや、敵に情けは無用! ってか、既に俺の周辺がカオス状態なんですけど? 投げ付ける用に持っていた大猪の牙の短槍で、地面に落ちた奴を突き刺してやって。

 散らばっている残りに、すかさず《風の茨》をお見舞いしてやる。


 要するに、今回は背中に貼り付きは許さなかった訳だ。当然だ、そう何度も同じ手には乗りはしないぜ! 妖精は水晶玉を手にちょっと残念そう、だから何でだ!

 まずは投擲しようと、今手にしている武器は短槍なんだけどな。棍棒で無いと《ブン回し》が使えない……おっと、樹の後ろに廻った蟷螂NMはどこ行った!?

 とか思ってたら、ソイツも樹の枝を渡ってこちらの頭上から襲い掛かって来た!


 槍投げて先制攻撃なんて言ってる場合じゃない、のけ反って鎌の横薙ぎを何とか避けて。またもや2種類の敵の波状攻撃だ、動きのパターンが違うから洒落にならない。

 どちらかを素早く片付けたいが、蟷螂はNMだし赤ヒルは3匹もいるしで大変だ。一筋縄ではいかない状況、さてどうやってこの危機を乗り越える?

 取り敢えずは、短槍に固執は良くないな。


 そんな訳で棍棒に持ち替えて、SP貯めに軽いジャブ攻撃。しまったな、こんな事なら支給品の闇の秘酒を飲んでおくんだった。後悔しても既に遅い、今は敵をひたすら殴るのみ。

 そしてSPが貯まったら《ブン回し》を敢行!


 上手い事赤ヒルが全員範囲に巻き込まれ、均等にダメージが行き渡る。反撃もしかし、均等に貰っちゃったけどね。蟷螂NMに殴られるよりマシ、奴からは少し距離を取るように移動して行って。

 上手い具合に岩場へと後退して、囲まれない様にと細心の注意を払う。プニっとした赤ヒルは足が遅いし、蟷螂も樹に登ったのが災いして足場はこの上なく悪いと来ている。

 さてこの隙に、何匹か離脱して貰おうか。


 《風の茨》はもはや定番、不測の事態だったのは赤ヒル3匹とも茨に絡まった事。どん臭い連中だな、そんな奴らには遠慮なく二度目の《ブン回し》+範囲水晶玉をお見舞いして。

 良い感じによたって来た、もう数撃加えればお陀仏してくれそう。


 待ち伏せは無理だと判断した蟷螂NMが、ようやく樹から降りて来た。どうやらコイツ等は、さっきの連中みたいなコンビ攻撃は皆無の様子。

 こちらとしては都合が良い、個々で対峙すればいい話なので。奴が来るまでにひたすらSPを貯めて、何かとぴょんぴょん小煩こうるさい赤ヒルを駆逐したい所。

 微妙に岩の周りを移動しながら、ひたすら好機を待つ俺。


 囲まれない様に移動を繰り返していると、何かの巣が視界に入って来た。そこには赤ヒルか蟷螂NMの食べ残しなのか、変に干からびた大型動物の死骸が転がっている。

 妖精はこっちの戦闘そっちのけで、その巣の中に興味津々の様子。どうやら収集ポイントがあるらしい、後で確認しておかないと。

 ってか、こっちをもう少し気にしてくれてもいいんだよ、ファーさん?


 気移りしやすい相棒の存在はともかく、SP貯めからの範囲攻撃の連発には成功。お陰でようやく赤ヒルの群れは壊滅……一度引っ付かれて、HPを盛大に吸われた事はナイショだ。

 その1匹は結局、最後まで粘りに粘ってくれたけどね。


 さて、ようやくの事レア種のみとなった、果実の樹の下での戦闘だけど。一度思いっ切り鎌の攻撃を喰らったけど、出遭ったNMの中ではピカ一のパワーを持ってらっしゃる。

 細い身体なのに筋力値が高いのかな、短槍を持っていなくて良かったよ。この体型で槍の攻撃を当てようと思ったら、それなりに大変そうだ。

 と言う訳で、棍棒でのゴリゴリ削り合戦の開始だ。


 相手の攻撃は、空振りでも肝が冷える威力。ただし割と荒い横薙ぎが大半なので、予測するのは容易ではある。腕の位置も高いし、何しろ俺より身長あるしね。

 超巨体だけど、この架空世界の敵はだいたいそんなモノだと刷り込みは俺の脳に既になされている。昆虫もここまで大きくなると、さすがに不気味だけど。

 とか文句も言っていられない、さっさと片付けなければ。


 パワータイプとの戦闘は、ちょっとした事故で倒される率がグッと上がってしまうし。それを言えば、特殊技を絶妙に操る敵もかなり厄介ではあるな。

 例えばさっきの視ザルとトレントのコンビとか、視界を遮られてタコ殴りとか嫌過ぎる。どっちが怖いかと問われれば、まぁどちらも等しく嫌だと言うしか。

 まぁそう言う情報は、自身のアバターの成長に反映させるとして。


 今はこのパワー系バリバリの昆虫系NMを、倒してしまう事に全力を注がねば。とりわけ厄介な特殊技は、割とすぐにやって来た。《デルタシンフォニー》と言うとんでもないパワー系の技、3段攻撃の薙ぎ技でダメージ量が半端無い!

 一気に体力半減で、懸念していた脱落コースに危うく乗りそうに。


 本当に酷い攻撃力だ、通常の薙ぎ斬りでさえ当たれば痛いのに。ここは盾と短槍にチェンジするべきか、取り敢えず《Dタッチ》を決め込みつつ悩んでみたり。

 敵のHPは、ようやく半減と言ったところ。敵によっては、体力半減で急にハイパーモードに移行する奴もいるけど。コイツもそうなのかも、急に特殊技を使い始めて来たし。

 何にしろ厄介には違いない、さて武器の交換どうしよう?


 結局は、武器チェンジする事無く、そのまま棍棒で攻撃する事に。曲がりなりにも、武器スキル8Pも振り込んだ俺のアバターの最強武器だ。

 武器スキルも2つ覚えてるし、パワーにはパワーで対抗だ。取り敢えずは《Dタッチ》で少しだけ回復出来たが、再びあのパワー技を喰らったらとても不味い。

 取り敢えず時間潰しにと、《風の茨》をばら撒きに掛かる。


 巨体相手にどうかなと思ったけど、何とか足止め程度にはなった模様。その隙にベルトのポーチを漁って、ポーション瓶を取り出して一気飲み。

 回復ついでに、ポーチに入ってた闇の水晶玉での投擲攻撃。


 これは結構効いた模様、こちらは一応全回復したし、これで負けの目はなくなったかな? いやいや、油断は大敵ではあるけど回復を挟めたのはかなりデカい。

 後はとにかく攻め込んで、蟷螂NMの息の根を止めるだけ。


 とか思っていたら、思わぬしっぺ返しが襲い掛かって来た。これも多分だけど、相手の体力が減ったから発動した特殊技かも。蟷螂NMの皮膚の色が急変、周りの風景に溶け込むように保護色を発動したっぽい。

 うぬっ、そうは言っても完全に消える訳は無……げえっ、目の前から敵がいなくなったよ! これにはビックリ、不意打ちであの攻撃を受けたら正直ヤバいかも?

 取り敢えずは他力本願で、ファーに居場所を確認してみるけど。


 驚いた事に、ファーは呆気無く敵の特殊能力を見抜いてしまっていた。アッチと指差した方向に目を遣ると、なるほど何となく景色が揺らいで見える。

 焦って殴り掛かるも、手にした武器には何の衝撃も感じない。手応えを求めて周囲を闇雲に殴ってみるも、時既に遅し。ナニやってんのとの、妖精のジトッとした視線。

 いやだって、透明な敵と戦うって無茶でしょ!?


 その返答は、重い斬撃としてすぐに返って来た。ムキーッとなって適当な方向に攻撃を繰り出すが、手に反応は全く無し。全くやり難い能力だ、パワーがある敵だけに最悪だな。

 ファーは律儀にも、敵の方向の指差しを続けてくれている。腹が立った俺は、これでどうだと踏み込んでの《ブン回し》の範囲攻撃を敢行。

 しかしこれも大外れ、スキルの空振りって初めてかも?


 そして反撃の辻斬りに遭遇、またまたHPを減らして何とも苛つく攻防の繰り返しに。堪忍袋の緒が切れた俺は、ベルトのポッケから水晶玉の残りを取り出して。

 ファーの向けてる指先へと、まとめて放り投げると言う暴挙に出てしまった。後で思えば、相当勿体無い事をしちゃったなとも思うんだけど。

 とにかくこれが功を奏して、敵のHPが久し振りに激減。


 そしてダメージによる効果が表面に噴出、空間が揺らいで蟷螂NMの姿が出現。このチャンスを逃すと、もう後が無いかも知れない。その焦りと苛つきからの怒りを乗せた一撃を。

 棍棒に乗せて、思い切り敵の脳天に撃ち降ろす。


 見事にヒットした久々の感触、それが脳天を痺れさせるほどの快感へと変わる中。それに驕らず、俺はすぐに次の攻撃へと移行する。撃ち降ろした棍棒を、今度は真上へとカチ揚げる。

 《撃ち上げ花火》のスキル技で、トドメの一撃!!


 これが文字通りに闘いの終止符の一撃となって、意外と長かった戦闘も終了へ。いやいや本当に苦労した、パワー型なのに特殊能力も持ってるって反則だろ。

 とにかく終わってホッとした、そしてレベルが10に上がると言う快挙。ようやく二桁だ、ちょっと嬉しいかも。おっと、忘れない内に『虹色の果実』も回収しておかないと。

 そう言えば、ファーの気にしてた収集ポイントもあったっけ?




 お楽しみの敵NMの報酬だけど、まずはスキル3Pをゲット。強敵だったのでもう少し上でも良かったとも思うが、贅沢は言ってられない。

 それからドロップは、まずは両手武器の大鎌が1つ。今までは素材だったのに、今回はちゃんとした武器での報酬である。かなり強いんだけど、残念ながらスキルがナッシング。

 それから恒例の魔石(小)と風の術書、それから器用の果実と『剣術指南書』が一冊。定番の2品はともかく、剣術指南書は指定の武器スキルを2P上昇してくれるらしい。

 風の術書と器用の果実はすぐに使うとして、大鎌の性能はこんな感じ。


 ――蟷螂の大鎌 耐久8、攻+14、時々風ダメージ追加


 んをっ、これは……何か凄い性能な気もするけど、スキルゼロPで武器を使う気は未だに無い。必殺技の行使が面白いので、使うならガッツリとスキルPを振り込む算段になるけど。

 一緒にドロップした剣術指南書を、大鎌スキル伸ばしに使うのもアリなのか? しかしそれだと、両手武器を2つも使い分ける魔法戦士が誕生してしまう。

 魔法の並びももう少し増やしたいし、ここは保留で。


 取り敢えずは良い武器で勿体無いけど、これは鞄行きで。ファーがここも大事と、さっきから例のモンスターの巣跡のポイントを指し示している。

 おっと忘れる所だった、お楽しみの収集作業しなきゃね。


 結果は巨大生物の大腿骨や鎖骨部分が幾つかと、土や風の水晶の欠片が少々。毛皮とか変なキノコも採れたけど、キノコは動物の死骸から生えていると言う……。

 ファーがどこからか、丈夫な木の蔦素材を取って来て、再び鞄がパンパンに。魔除けの香炉を焚きながら、鞄と風呂敷の整理に追われつつ。

 ポイント収集で発見した大腿骨、棍棒素材に使えそうだなぁと思考に耽る。


 鋭利な骨素材も結構あるし、骨系の材料で両手棍を作れないかな? 何とかなりそうな気もするが、これはまた木工とは別種の難しさがありそう。

 接着素材とか工具があればいけそう、レベルも上がったし、そろそろ棍棒系の新しい武器も欲しいかなぁ? そう言えば、ここの森の探索で新しい木の棒も入手したんだっけ。

 夢は広がるが、肝心な合成能力が追い付かないんだよね。



 それはともかく、念願の二桁に達した現在のステータス!



 名前:ヤスケ   初心者Lv10   種族:ミックスB


筋力 20     体力 24     HP 79(+8)

器用 23     敏捷 21(+2) MP 62

知力 17     精神 17(-4) SP 59

幸運 15(+8) 魅力 7(+3)  スタミナ**


職業(1):『新米冒険者』Lv10

武器(4):《ブン回し》《落とし突き》《撃ち上げ花火》《》

補正(3):《投擲威力20%up》《》《》

武器:弓矢1P

  :短剣1P

  :短槍4P《落とし突き》

  :両手棍8P《ブン回し》《撃ち上げ花火》

  :投擲4P《投擲威力20%up》

魔法:『闇』5P《Dタッチ》

  :『風』5P《風の茨》

種族:『ミックスB』(幸運+2、魅力-1)

称号:『蝶舞』『猪突』

モネー:21、500

スキルP:13



 ***『新米冒険者』ヤスケ 装備一覧***


武器 :大猪の牙の木槍(4)  攻+5

武器2:粗末な木の棍棒(4)  攻+4(両手時+6)

予備 :研ぎ直した粗末な石斧 耐久3、攻+4(投擲可)

盾  :粗末な木の盾(3)  防+2

頭  :犬獣人の兜(4)  防+3

上着 :質素な狼皮ベスト(5)  防+5

指輪1:耐魔の指輪(2)  耐魔20%

指輪2:契約の指輪(-)  従者+3

腕  :粗末な革の腕輪(-)  防+0

ベルト:革の幅広ベルト(7)  防+5、ポーチ×4

下肢 :疾風のズボン(8)  防+7、敏捷+2

靴  :粗末な革の靴(-)  防+0

従者:妖精Lv1  幸運+6、魅力+4、精神-4

鞄:魔法の鞄(初心者用)

アイテム:ポーション(大)、ポーション(小)×21、毒消し×2、マナポ×3

    :雷の術書、水の術書、潤いの蜂蜜×7、魔石(小)×5、魔石(中)

    :蛇の皮、蛇の牙、大猪の毛皮、虹色の果実×4、海賊のサーベル

    :料理キット、冒険者セット《地図形成》《水中呼吸》蟷螂の大鎌

    :宝珠清き水、緋色の頭巾、闇の眼帯、海賊の大斧、海賊の長槍

    :魔除けの香炉、金のメダル×3『初級海賊』薬品箱、松脂1瓶

    :剣術指南書、巨大な大腿骨、



 今回は初のレベル二桁到達の恩恵なのか、幸運値と魅力値も上がってくれた模様。ステータス的には順調だが、装備に関しては残念なお知らせが続いている。

 まず一つ目、せっかくここ2日間に渡って、良品武器ドロップが続いていると言うのに。使っているのは、相変わらずつたない自作の武器と言う事実。

 愛着は湧くけど、攻撃力とか耐久値的には物凄く残念。


 それから二つ目、着ぐるみのクエ交換で貰っていた粗末な装備が、2部位も壊れてしまった事。ファーには笑われるし、せめて穴あきの靴はどうにかしたい所。

 森の中央の安全地帯に戻れば、何とかなるかなぁ?





 ――いつまで経っても課題は山積み、そんな新米冒険者だったり。






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