いま「スケバン刑事」を激推しする50の理由!
master
第1話
ここでは原作(漫画)版「スケバン刑事」について書いていきたいと思います。
作者は和田慎二(2011年没)。1975年12月から1982年11月まで白泉社『花とゆめ』に連載された少女漫画です。
1・「え?また!?」というぐらい少年院に入る
漫画の「スケバン刑事」がドラマ版とかなり内容が異なっているのを、ご存知の方もいるかもしれません。
どこが違うか?
一言でいうと、
ドラマ版は「少年院に入っていない」!!!
原作では、麻宮サキがいきなり第二高等少年院(別名・地獄城)にいる状態から始まります。
少年院なのに別名・地獄城ってなんやねん的な疑問はおいておくとして、サキはたびたび少年院送りにされていたようです。
原作14巻「梁山泊編1」で第七高等少年院の院長が
「4回鑑別所送りで そのたびに脱走… うち2回は脱走不可能といわれた“地獄城”か」
と言っているところからも、サキの常連ぶりが伺えます。
少女漫画で主人公が少年院に入り、かつ脱走するという内容は当時も今も斬新としか言いようがないですね。
さきほど触れた地獄城、誰も脱走に成功したことがないといわれる強固な警備システムが自慢の少年院なのですが、
サキの度重なる脱走成功のせいで院長は辞職に追い込まれたそうです。
と、ここまでお話しすると、サキは何をやらかしてぶちこまれたのだ?と思われるでしょう。
原作では、意外にも?サキ自身の希望で少年院に入っています。
外で何があったのか、脱獄をもちかけられた時も「あたしにいわせりゃ シャバの方が地獄さ!!」と断るほど、少年院に馴染んでいるのです。
サキは少年院の方がマシと感じるほど、シャバに嫌な思い出があるようです。
【個性的な少年院】
うちのオカンがね、スケバン刑事の入った少年院があるって言うんやけど。
そーなんや。
その名前をちょっと忘れたらしくてね、色々聞くんやけど全然わからへんねんな。
ほな一緒に考えてあげるから、どんな特徴いうてたのか教えてよ。
一日中あかあかとライトに照らされて、めっちゃ眩しいとこやっていうねんな。
おー、それは第七高等少年院、通称「梁山泊」やないかい。その特徴はもう完全に梁山泊やがな。
梁山泊なあ、でもこれちょっとわからへんのよな。オカンが言うには、わりとほのぼのしてて、ここにずっと住んでもええ言うねん。
ほな梁山泊ちゃうやないかい。梁山泊って脱走すると大蛇に食い殺されるとこやからね。そもそも院生が脱走しようとする環境がもう、住むのに適してないのよね。
そやねんそやねん。
ほなもう一度詳しく教えてくれる?
最初はいい感じなんやけど、だんだんやる気がなくなっていく院生が多いっていうねんな。
梁山泊やないかい。毎日、ペンペン草も生えへん砂地をえんえん耕してるからね、院生たちは。どう考えても心折れるわな。
わからへんねん、でも。
何がわからへんの、これで?
その少年院はすごい自然豊かな土地に建ってるから、眺めが素晴らしいっていうねんな。
ほな梁山泊ちゃうがな。周囲の自然っていうのは砂漠とか樹海やし、自然を利用するところといえば、院生を外に逆さ吊りして鳥の餌にする時ぐらいやからね。
そやねんな。
もうちょっと何か言ってなかった?
オカンが言うには、院生が社会貢献に役立つ作業やってるらしいねん。
おー、その特徴は梁山泊やがな。院生が食用ミミズの養殖やってるからね。どこで食べられるかは、作中で説明されてなかったけどね。
いや俺も梁山泊や思うてんけどな。
ほんまにわからへんがな、これ。
んでオトンが言うにはな。
オトン?
網走刑務所ちゃうか?って言うねん。
いや絶対ちゃうやろ。もうええわー。
ありがとうございましたー。
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