第28話 計画通りです 飼い主が替わったダックス君1
ダックス君 享年16歳
当初、弟君が飼い主だったが、上京後不在時間が多くなり、
2年後くらいに実家に引き取られる。(飼い主はお姉さんに)
質問 途中で飼い主が替わって、大変だったと思います。
わが家に来て、幸せでしたか?
ダックス君は語ります。
<も・ち・ろ・ん!幸せでした!!
お兄ちゃんも悪いヤツじゃないけど、まあ無理があったよね。
そもそも、お兄ちゃん経由でお母さん(=お姉さん)の所に行くのは、
計画通りだったしね。>
ん?・・・計画通り??・・・どういう計画だったのかなぁ??
<ボクはお兄ちゃんに、ちゃんとした「犬を飼える環境」とは何か?を、
知らせる為に、この家に来ました。
安易に「今の自分は犬を飼える」ではなく、犬は長く生きるから、
その「寿命が尽きるまで飼える環境」とは何か?を考えさせる為、
正しい飼育環境を教える為に、敢えてお兄ちゃんが失敗する為に来ました。
お兄ちゃんが失敗した事で、ボクのミッション1はクリアです。>
犬達は、いくつかのミッションを背負って、今世にやってきます。
<ボクがお母さんの所に来たのは、一人前のダックスになる為です。
(注:犬には犬種別に一人前の定義があります)
ダックスの一人前の定義とは、無駄吠えをせず、
お仕事吠え、お知らせ吠えだけをする、
吠える意味をキチンと把握できる事です。
どう?ボクは無駄吠えしなかったでしょ?
ダックスの中では、かなり飼いやすいコだったと自負しているのだけど、
お母さんは、どう思っていたかな?>
お母さんに確認しましたよ。
「よく吠えてたけど、お知らせ吠えが多かったね」って。ギリ合格?
<ボクは、お母さんのお陰で、毎日楽しく快適に!過ごしてた。
その姿を見て、お兄ちゃんも反省した筈なんだ。(ミッション1だね)
「天寿を全うする」それがボクのミッション2でした。
ボクは天寿を全うし、ミッション2もクリアしました。
ボクは、ミッション完了出来たよ。(1.2クリア)
お母さん、お兄ちゃん、ありがとう。 続く
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