第9話

困った。

最悪以外の何ものでもないわ、このシチュエーションは。


マヒロはベッドの下から出るに出れないし。


「さ、始めようか...」


俺は林ユーコによってベッドにじりじりと追い詰められているし。


父さんは父さんで、俺のこのピンチを察知して

リビングから駆け上がってきて俺を助けてくれたらいいけど、、、!


「父さん....!!」


俺はありったけの声を張り上げた。


「助けてくれ.,.!!」


林ユーコの下着姿を見たら、

ヤバイはヤバイけど。


俺の身が危ういんだ。

今すぐ、部屋に来てくれ...!!と

心の中で叫んだ。


だが。


父さんが俺の部屋に駆け込んでくることは

なかったんだ。


後で分かったことだけど。


父さん、家に帰ってきたと思ったら、

タバコを買いに、コンビニに出かけてた。。。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る