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ゼブラ ブレンU

[種別]ノック式低粘度油性ボールペン

[ボール径]0.5/0.7mm(全1色)

[純正芯]

 SY芯(全長111.0mm 軸径4.4mm)

[互換芯]

 NC芯(全長111.0mm 軸径4.4mm)

 EQ芯(全長111.0mm 軸径4.4mm)


[コメント]

 ブレンのコンセプトを受け継ぎながら、軸もインクも新規に開発した、ゼブラの新しいスタンダード低粘度油性ボールペン。

 ブレンはデザインを優先しすぎた結果、いろいろ難のあるボールペンだったが、今回はゼブラらしく、実用性を重視して作ってきた。


 ボール径は0.5mmと0.7mm。インクの色は黒のみ。



 軸は、ゼブラお得意のバインダークリップを搭載し、口金には金属を使用。そして、ブレンから受け継いだ、ガタつきを抑える機構も健在。

 ブレンは口金に重りを入れることで若干低重心にしていたが、はっきり言ってほとんどわからないくらいの効果しかなかった。今回、口金に金属を採用したことで、無理なくより低重心になっている。とはいえ、低重心ペンにありがちな極端な重みはなく、扱いやすいバランス。


 デザインはシンプルながら安っぽくならないもの。これまでゼブラが培ってきた、300円~500円台でそこそこ高級感のあるボールペン作りのノウハウが活かされている。

 ブレンはデザインにこだわりすぎて滑っていた感があったが、ブレンUのこの軸のデザインに関しては、ほぼ文句はない。

 一点あるとすれば、例によって今どきのラバーグリップはホコリをくっつけやすいところ。この素材は今やどこのメーカーでも使っているため、今どきのラバーグリップのボールペン共通の課題となっている。



 リフィルは、形状そのものはEQ芯やNC芯とほぼ同じ。なんとなく、SY芯の方が太く見えるが、定規で計測する分には差はわからなかった。0.1mm以下の差はあるかもしれない。

 搭載されているインクは新規開発されたものらしい。従来のエマルジョンインクとの違いはそれほど大きくなく、書き比べてもあまり差はわからない。若干滑らかになったような気もするが、低重心化の影響もあるのでなんとも言えない。あと、インクが以前よりちょっとだけ濃い黒になったかもしれない。



 ブレンはどうしても好きになれないボールペンだったが、ブレンUはブレンの欠点をクリアして、かなり完成度の高いボールペンに仕上がっていると思う。ラバーグリップがホコリをくっつけやすいのは気になるが、それ以外の点では完璧。これで220円(税抜)なら文句ないだろう。久々にゼブラが本気で仕上げてきた逸品。


 ただ、個人的には、ラバーグリップがホコリをほとんどくっつけない、スラリ300の方がやっぱり好みではある。

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