第2話

「えー新入生の皆様入学おめでとうございます。新入生の皆様には我が桜空高校の生徒の自覚を持ち正しい行いをしていただきたいと思います」


体育館に移動した俺たちは、入学式なので校長の話しを聞いていた。


「侑太、校長の話し長ぇな」

「黙れ!静かにしろ目立つだろうが」

「へいへい」


だかたしかに、あのハゲ校長の話は長いな。毎回思うが何故、校長などの話しはどこに行っても長いのだろうか。そこまで長くしなくてもいいと思うのだが。


「これにて入学式を終わります。新入生退場」




ようやく長い入学式が終わり教室に戻った。席に着くと智則が話しかけてきた。


「いや〜やっぱ俺、入学式とか嫌いだわ」

「好きやつなんていないだろ」

「そりゃそうだ」


そんな風に智則と雑談していると、教室のどドアが開き入学式の前に教室に来た先生が入ってきた。


「お前ら〜席につけ〜」


相変わらずだるそうにしている。てかあの髪は癖毛なのか。先生の髪は、ボサボサしているが後ろの方の髪が少し跳ねている。


「全員席に着いたな〜じゃあ今後の予定を言うぞ」

「はいはーい!先生質問、その髪は癖毛なんですか〜? あと名前は何て言うんですか」


先生が今後の予定を言おうとしていると智則が質問していた。


「そうか、自己紹介がまだだったな。今日からお前らの担任をするこになった白川だ。まぁ、適当によろしく」


どうやら担任の名前は白川と言うらしい。結局髪の毛の事は言わなかったが、かなり楽そうな先生なのでよかったと思った。


「え〜今後の予定だが、明日は学力テストがあるからしっかり勉強してくるように。本格的な授業は明後日からだから教材とかわすれんじゃねーぞ〜」


俺は思うんだが入学式の次の日に、テストをするなら正気だとは思わない。そもそもテストをする事自体がおかしいのだ。別に中学までの学力など確認などしなくていいだろうに。そんな事を思っていると聞き捨てならない言葉が聞こえてきた。


「あと言い忘れてたけど、この桜空高校では部活は絶対入らないといけないらしいから、お前ら何部でもいいから入っとけよ」


何だと…………最悪だ。俺は中学の時は帰宅部だったので高校でも帰宅部のつもりが、桜空高校に来てしまったばかりに部活に入らないといけないらしい。そんな事を考えていると部活動一覧のプリントが配られてきた。


「侑太、何部に入るかきめたか?」

「まだ………智則は?」

「俺か?俺はサッカー部に決まってるだろう!」


智則は、中学の時もサッカー部に入っていた。そしてキャプテンとしてチームを引っ張り県大会の決勝まで行った実力者なのだ。


キーンコーンカーンコーン


「よ〜し今日は解散だ、明日ちゃんと学校来るように」


そう言って白川先生は教室を出て行った。白川先生が出て行ってからは、クラスの人達は帰ったりする人、何部にする〜と話しあったりなどいろいろだ。


「じゃあ俺もサッカー部に行ってくるは!」


そう言って智則も教室を出て行った。さて、俺は何部に入ろうか。

先程配られた部活動一覧を見ながら考えた。そして一番楽そうな部活を見つけた。


「……文芸部か………とりあえず行って見るか」


そして鞄を持ち文芸部の部室がある4階へと向かった。


「…………ここか」


4階に上がり一番端の場所にある教室が文芸部の部室だった。


こんな端にあると言うことは、よっぽど人気がないと言う事だろう。


立ち止まっててもしかたないから入ることにした。


コンコン


「失礼します、部活の入………」


部室に入り俺は言葉を失った。なぜなら、とんでもないほどの美少女が机に伏せて寝ていたからだった。


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