女の霊
「女の霊が出る」
やつれた顔で、最近友人になった男は言った。そして「自首する」と過去の殺人について語りだした。俺は時効前に恋人を殺した犯人を捕らえたことに、安堵した。恋人の服を着て、毎晩、部屋の窓外に立った甲斐があったと泣いた。
「いや、違う。今もいる。お前の隣で一緒に泣いている」
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