第3話
『さあお家に帰ろうか真珠』
『お父様、こちらのwkaoufnをどうぞ。誰にも合わずjdireに乗れるようになっています』
『そうか、流石だねルピア。次の休みにお家に帰っておいで。そこで今後の話をしようね。ああ真珠、歩いちゃダメだよ。心臓が止まってしまうかもしれないからね』
お父様と言うけれど、青い女性と金髪の男性は同じくらいの歳に見える。首を傾げつつも手を引かれ抱き寄せられるとーーーー床が動いてぎょっとする。
動く歩道のように床が動いている訳では無い。
動く様子が無いのに身体が勝手に動いて、違和感で足元がぐらつくと男性にぎゅっと抱き寄せられる。
『Kdhyは初めてかい?ああ、そうかこれが普及したのは200年ほど前だったからね』
動かないのに動く床。誰もいない廊下を青年と二人で移動して、エレベーターのようなのにボタンもない不思議なそれに入ると私と男性は一瞬で大きな家の扉の前に着いた。
いや、いやいやいや。
振り向くとそこには樹と不思議なデザインの高層ビルや大きなパイプ、そこを走る謎の乗り物が見える街並みだけど。え、どうやってここまで移動してきたの。
ドラ〇もんばりの脅威の展開に驚きすぎて声も出せずに居ると、男性が私の頬に触れた。
驚いて男性を見上げると、彼は嬉しそうに嬉しそうに笑ってそのまま私の頬を撫でる。
『ここが君の家だよ、私の真珠』
そしてそのまま笑顔で私の唇にちゅっとキスをした。
「えっ!?えええ、な、えええ!」
『ようやく君の声が聞けた。私の真珠は声まで可愛いね。さあ、お家に入ろうね』
「ま、まっ、『待ってください!一体どう言うことなんですか!私は!治療のために眠っていたはずです!』」
『うん?大丈夫何も怖いことは無いからね真珠』
男性、言葉が通じているのに話は全く通じてない。
結局ここでも私はなんの事情も聞くことも出来ずニコニコと笑った男性に家の中に連れ込まれた。
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