[ 時代旅行 ] 令和からの見聞録

05 志村けん

04 だいじょうぶだぁ

○

「初めまして これのやすひろといいます」

『初めまして 志村けんです』

「ずっと観ていました 時代が変わっても 昔も今も」

『そうですか ありがとうございます』

「お変わりないですか」

『だいじょうぶだぁ』

「（＾◇＾）」

『(￣∇￣)』

「みんな淋しがっています」

『そうみたいですね 申し訳ないですね』

「突然であっという間で驚きました」

『自分もそうです あれれって感じです』

「──」

『2月に初期の癌の手術をして 手術も上手くいって 2月は70歳の誕生日で さあ此から70代楽しむぞってね』

「──」

『山田洋次監督の映画の主演も決まってて クランクインが間近でね』

「──」

『そんな時 ちょっと体調悪いな 風邪かなと思っていたら』

「──」

『後は記憶に無いんですよ 直ぐに意識不明になったので』

「──」

『まだまだやりたい事沢山あったのに 仕事も私事も』

「──」

『なんだかね』

「志村さんが亡くなって コロナの怖さを初めて実感しました」

『──』

「それまでは コロナの情報は余り無く 自分には関係無いって感覚でした」

『──』

「志村さんの影響は大きいものでした」

『──』

「もしも コロナに感染するのがもう少し遅かったら」

『はい』

「助かっていたかも」

『ああ』

「──」

『自分もそう思います』

「──」

○