01 野口英世

04 火傷







「初めまして これのやすひろといいます」




『初めまして 野口英世です』




「野口さん 失礼かも知れませんが 第1印象を言ってもいいですか」




『ええ 教えて下さい 失礼でも構いません』




「ありがとうございます 背がとても小さいんですね びっくりしました」




『はははは そうですね 良く言われます』




「子供の頃 野口さんのことを教わって 勝手な印象てすが 比較的大きな人かと思っていました」




『そうですか まあ 確かに この時代でも小さい方ですね』




「すみません 失礼な話で」




『いえいえ 大丈夫ですよ』




「それと 子供の頃からずっと気になっていることがあります」




『はい 何ですか』




「火傷をしたことをどう思っていますか 誰かをとか何かをとか恨んでいますか」




『ああ 成る程 そういうことですか』




「はい」




『そうですね 火傷をした時はまだ1歳を過ぎた頃だったので ただ単純に熱いのと痛いのとそれだけです』




「──」




『ただ 年齢を重ねるにつれ 色々思ったり考えたりしたこともあります』




「──」




『でも これだけははっきりと言えます 恨んだことは1度たりともありません』




「──」




『何かひとつでも 回りの環境や生活環境が違っていたら もしかしたら 恨んでいたかも知れません』




「──」




『そうならなかったのは 自分の意志ではなく 恩師・友人・家族の励ましと援助が全てです』




「──」




『それが 今の自分を形成しました』




「──」




『自分は感謝しかありません』




「──」




『どうですか 回答になりましたか』




「はい ありがとうございます ほっとしました それを聞けて良かったです」







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