極秘

「正直に話しなさい」


 威圧感を出してみるが相手の口は堅い。

 極秘事項トップシークレットである依頼人クライアントの情報。

 彼らエージェントはそれを死守する。


「そう……これでどう?」


 私は背後に隠していた切り札をテーブルに置く。


「夏にはアイスよね」


 相手は、みるみるうちに笑顔になる。


「パパねえ、公園でモクモクしてたよ~!」


 エージェント――陥落。

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