岐路に立つ

「仕事と私どっちが大事?」


 よくあるセリフ。よく聞くセリフ。

 いきなり人生の岐路に立ってしまうセリフ。


 でも、そんな言葉ごと

 君の気持ちごと、ぜんぶ僕がいただく。


 君の髪を撫でて、指に君の顎をのせて

 目を閉じながら顔を近づける――


 すると、君の手が間に差し込まれる。


「ちゃんと答えて」


 回避失敗!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る