図書カード

 どうしようもない僕に

 君は泣いて泣いて泣いて


 いつしか涙が枯れてしまった君


 さよならの言葉の代わりに

 置いていったのは1枚の図書カード


 本を読め、人の心の機微をもっと勉強しろ

 とでも言われてる気がした


 随分と広くなってしまった部屋で

 僕はただ淡々と日々をこなす

 冷蔵庫に貼った図書カードを眺めながら

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