第368話大人しくやられてろってだ!

  まるで自分がもうさっきの話の続きを紡いだりはしないと言うことに、察しているようにと自分の唇を解放してくれては、まったりと顔を後ろに向けて引いて行く義威瀬の瞳を見つめて行きながら、恐る恐ると口内にある唾液を飲み込んでしまう美空は、自分のことで酷くアグレッシブになってくれる彼をより好きになっているように思いつつ、恐る恐ると両手を握って行きながら、彼に潤んでいた琥珀色の瞳を向けていき、「急に…何を…?」


  言葉を上手く紡げなくなっているような美空の酷く愛おしく思える様に、口角をくすぐられているように感じつつ、ぼんやりと彼女の存在に溶かされて仕舞いそうな視野の中で彼女を見つめていく義威瀬は、丁寧に両手の親指で彼女の頬に浮かべていた小さな透明な粒を拭いて言う、「愛しているとかより、」ぼんやりと細長い睫毛を上下に動かしては、瞬いて来る彼女に燦爛な笑みを見せようとする彼、「直接行動で君に思いを伝えた方が手っ取り早いなって、」まったりと彼女の頬から左手を引いては、軽く自分の彼女に艶を貰えていた唇に当てていく彼は照れくさそうにと微笑んだ、「さっき君に気付かされてたから。」


  「もう…」義威瀬が自分に投げて来る乱暴にも思える言葉に、口角が歯がゆい思いに斜め下の方向に固定されているような気分になっている美空は、照れくさそうにと鼻翼に力を込めて行きつつ、叱られている子供のようにと顎を引いては、彼の顔を見上げて言う、「無理矢理ね…」美空が紡いだ自分に向ける評価に苦笑いして見たくなっている義威瀬は、決して自分と一緒にいるのを拒んでいると言う訳ではないでいるんだぞと、自分に知らせにくれている彼女の上げていた口角と、自分を見つめてくれる眼に笑っていく彼は強く首を縦に振って言う、「うん、無理矢理でも一緒にいる。」


  義威瀬の大切そうにと再び左手を自分の頬に戻して来る態度に、目を無理矢理熱気を放っているような彼から逸らされているような気がしてしまう美空、内心にある怒涛の如く脳内に登っては、自分を嬲ってくるような幸せに、自分は彼に操られているんだと思ってしまう彼女は、チラッと目線を彼に向けていく、「もう好きにしたら…?」興奮に震わされているような彼女の微かに起伏しているような声色に微笑んでは、丁寧なまでに頷いていく義威瀬は当たり前のようにと笑っていた、「そうするよ。」


  義威瀬の間近にいるせいで、自分の顔に当たって仕舞いそうな吐息に興奮気味になりつつ、思わず勝手にくっついてしまうような両膝に心を苛まれているようにと思えている美空はごくりと固唾を飲み込んでは、チラッと無言で自分の顔を見つめてくれていて、笑ってくれている彼の事を見ていく、「今は、最高にハッピーになれる楽園に行きましょう?」またしても自分の眉毛を軽く上げらせに来るような言葉を投げに来ていた美空の照れくさそうにと、軽く艶やかな唇を噛んでいく様に口角が最大限なまでに上げられているように感じては、猛然と強く頷いていく義威瀬、「うん…!」


  「えへへ…」ゆっくりと両手を上げて行きつつ、自分の事を導いてくれているような彼の右手を握っていく美空は、彼と愛を確かめていけることに体を操られているように思いつつ、思わず何度も踵を地面から離れていきながら流し目で彼の事を見て言う、「愛しているよ?威瀬。」自分が彼に向けていく一言にからかわれている子供のようにと口角を上げては、自分の顔を見つめたままで、頷いてくれている彼に微笑んでいく美空は言う、「どんなことがあっても。」彼女が自分に向けに来る平坦な声色で紡いだありきたりのようにも思える話に心が幸福に満たされているようにと感じている彼は丁寧に頷いていた、「うん。」彼が自分に返しに来るシンプルな返事に心を弾まされているような思いに、口角を上げらされているような気がしてならないでいる美空は迷わずに振り返っては、右足を前に向けて踏み出していた。


  まったりと黒い靴底を小汚い地面に当てて行きつつ、軽く鼻翼に力を入れては、まるで自分の義威瀬との幸せに満たされているような思いを阻んで来るようにと、脳内に入り込んで来ているような煙の臭いに眉毛を否応なしに顰められているような気がしている美空は、ぼんやりと左手に押されていた使い古されたドアに、隠されていたような椅子にもたれかかっては、右手に小さな注射器を握っていた父親の天井を見上げたままで、酷く歪んでいるようなくらいに、幸せそうな笑みに苛立ちを覚えては、つい彼から離れて行きたいのに、何も出来ないでいる体に苛立ちを覚えている彼女は悔しそうにと強く歯を噛んでしまい。


  ”カター”忽然、まるで自分の目線を黴が生えていた天井から引いてくるようなドアが閉まっていた音に、目を細められているように思いつつ、自分に気がついて欲しくないでいるようにと肩を縮めて行きながら、忍び歩きで自分の視野の中から存在を消していこうとするような美空の横顔に、口角が最大限なまでに上げられているような気がしている父親は、まったりと顎を引いて行きながら、軽く上げていた左足の踵を床に付けていき、「おやおや?」


  刹那、自分が彼女に投げていた声に驚かされているように、肩をビクッと跳ねらせに来るような美空の様に笑って行きつつ、小さな緑色の蛇が浮かべていたような左足で床を踏んで行きながら、軽く右手にある注射器を隣りにある厨房に向けて捨てていく父親は、歯ぎしりしながら自分の声を聞いても、顔を向けようとしないでいるような美空の酷く緊張しているような強張っている横顔を見つめて行きつつ、何度も鼻翼に力を込めて言う、「これはこれは俺様の愛娘じゃないか~」


  ”ター”宛ら自分の心臓の鼓動を無理矢理止めに来ているような、自分のもとに向けて踏んで来ていた父親の右足の感覚に、眉毛を否応なしに跳ねらされているように思えては、思わず強く両手でリュックの帯を握っていく美空、「うっ!」まったりと自分の背中を床に向けて押していこうとしているような太い腹に、左手を当てて行きながら、右手を椅子の背に付けていく父親は、美空の繊細な両足に一瞥しては、彼女の服に隠されていた両足のラインに、口角を無理矢理上げられているような気がしている彼は強く鼻で笑って行きつつ、顔を前に向けて出して行きながら、まったりと舌を吐き出しては、自分の存在を畏怖しているようにと、顔を自分に向けようとしないでいる美空の横顔を睨むようにと見つめていき、「ちょいと顔をこっちに向けて来なよ。」


  父親のまるで自分の鼓膜を舐りに来るような声で話を紡いで来たことに、口角が彼の存在を拒んでいる思いに、斜め下の方向に向けられているように感じつつ、思わず悔しそうにと強く歯を噛んでは、大人しく彼に従って行かないと自分は殺されても可笑しくないくらいに嬲られるんだと、内心で呟いては、強く鼻翼に力を入れては、赤くなっていた鼻翼を弾けようとしているような美空は、自分に勇気を与えてくれているような両手でリュックの帯を掴んで行きながら、目線を床に置かれていた吸い殻と、小さな注射器に向けて行きつつ、疼く胸元を父親に向けていく。


  「どうなのかな?」まったりと震えては快楽に浮かばされているような両足を、美空のもとに向けて踏み出して行きながら、目を細めては、彼女の胸元を包んでいた微かに膨らんでいた布を見つめていく彼は、強く鼻で息を吐き出しては、自分が彼女に投げていく質問に戸惑っているようにと眉毛を顰めては、自分の事を恐れているような震えている琥珀色の瞳を向けに来る様を睨んでいく彼は言う、「夏休みに入るお金をちゃんとその須賀と言うぼんぼんから貰えたのかな?」


  刹那、まるで自分の喉元を否応なしに鷲掴みにしに来るような父親が投げて来ていた言葉に見開かされては、唇が無理矢理こじ開けられて仕舞いそうな気がしてならないでいる美空は、何度も鼻翼に力を込めて行きながら、強く歯を噛んでは、軽く靴先をくっついて行きつつ、彼の血走っては、目から飛び出そうとしているような酷く怖く思える眼から、目線を逸らしていく彼女、「す、須賀君は色々あるから、」声が父親の酷く臭っては、自分の鼻腔にこびりついては喉を抉りに来るような、腐った肉のような臭気に混ざった煙草の臭いに、白い目を向けられて仕舞いそうな気がしては、思わず吐き出して仕舞いそうな気がしてならないでいる彼女は、必死に白い歯を噛んでは、何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、父親に須賀と言う財布はもうなくなっては、多分二度と戻ってくることはないであるのを出来る限り知らせたくないと、強く思っている美空は猛然と微かな鋭利な光を放っているような眼を彼に向けていく、「ちょっとお金をくれないってさ。」


  「ふんふん~」美空の自分に投げに来ていた言葉に口角を上げられているように感じつつ、まったりと腕を組んでいく父親は目を細めて行きながら、自分の顔を見つめてくる彼女の表情を気にする事なく、酷く華奢に見えては、自分が少しばかり力を込めると壊れて仕舞いそうな幼い体を見下ろしていく彼は、ニヤリと強く右側の口角を上げては、猛然と歪んでいるようなくらいに、鋭い眼光を彼女に向けてき、「それで?お金は?」


  父親のまるで自分に冗談を言いに来るような少しばかり起伏しては、あからさまなまでに普通の人間とは異なる口調で、自分に話をしているんだと言うことを知らせに来るような、彼のやけに興奮気味になり、息遣いが乱れては、獲物を狙っている獣のような様に、不安を強いられているような気がしている美空は思わず右足を彼のもとから引いてしまい、「だ、だから…」軽く歯を噛んでは、ちゃんと自分の話を聞いているんだと言うことを、証明してくれているようにと何度も頷いて来る父親の、やけに自分の腹部あたりに目線を向けに来る姿勢に戸惑いつつ、ぽつりと弱っているような声を発していた彼女、「今はないってば…」


  美空の自分のためにお金を用意する事が出来なくなっているんだと言う事を知らせに来るような態度に、微かな苛立ちを覚えると同時に、自分は熟してしまう寸前の果物を目にしているんだと強く考えて行きながら、まったりと屈んでは、美空の白皙の両足に目線を向けていく父親は言う、「ねぇ、美空ちゃん、」宛ら自分が彼女に投げていく起伏しているような声色に、反応して来るようにと体をビクッと跳ねらされていたような美空の様に、喉を軽くくすぐられているように感じては、唾液を飲み込んでいく父親はまったりと出来る限り自分から体を引いていきたがっている故に、自分に華奢な両足に沿っていた柔らかい淡い青色の布を見せつけに来るような美空の体を、睨むようにと見つめていく彼、「知ってる?」


  小首を傾げて行きながら、軽く口角を上げては、美空の両足の間にある微かに凹んでは、崖に落ちていく波を連想させに来るような酷く麗しく思える両足と胴体の繋がりに、体の奥に秘められて来た原始なる興奮が激しい揺さぶられているように思えては、体中が熱気を放っているような気がしてならないでいる父親は軽く舌を吐き出しては、唇を舐めていた、「最近ね、お父ちゃまは最高にハイになれるお薬にはまっちゃってるのよ?」


  自分に話しかけているのに、自分の両足を見つめている父親の引き笑いしながら話を紡いでくる様に、彼の頭は壊れているんだと言う事を無理矢理知らされているように感じつつ、困惑気味になれている美空は、上手く自分の背中を壁にくっつかせてくれないでいるようなリュックの存在に悲憤を覚えながら、困り果てているようにと眉間に皺寄せては、ぼんやりと小首を傾げていき、「は、はい…?」


  美空が自分に向けに来る戸惑っているような声色に、口角を最大限なまでに上げられているように思いつつ、体の芯をくすぐられているような気がしてならないでいる父親は軽く豚足のような太い左腕を上げて行きながら、彼女に自分の腕にこびりついていたような赤い点を見せて行きつつ、右手で両足の間を擦って行きつつ、言葉を紡いでいく、「このお薬はね?いっぱいお金がかかっちゃうんだよ?」猫撫で声で子供である自分にお金を強請って来るような父親の姿勢に苛立ちを覚えつつ、酷く卑猥にも思える仕草を娘である自分の前にする彼は最悪のような気がしている美空は、苦しそうにと強く歯を噛んでは、まるで自分の逃げ道を塞いで来ていたような自分の前でしゃがんでいた彼の体に不満を覚えながら、強く歯を噛んでは、必死に弱り切っているような喉から声を絞り出していき、「だからお金はもう…!」


  ”シュー”刹那、猛然と左手を上げては、有無を言わさずに彼女の小さな唇に、無理矢理手のひらを当てにいた自分の態度に、酷く驚かされているようにと痙攣しているような琥珀色の眼にある、自分の少しばかり歪んでいるようにも見えて来る顔を見つめていく父親は言う、「パパはね?」自分の左手に白皙の頬を強く握られては、自分が彼女に向けている畏怖に、体の芯を震わされているような美空のぼんやりと戦慄している顔を凝視していく父親は、ニヤリと口角を上げて行きつつ、右手に触れてくるような段々膨らんで来る硬い感覚を感じていき、「ママがいなくなってから毎晩寂しい思いをして来たんだ~」


  ”ドクンー”刹那、軽く右手を彼が穿いていた小汚いズボンに向けていく父親が、自分に向けて来ていた言動に心臓が真っ白になっている脳内より先に、彼が自分に何をしようとするのかを分かっていたようにと強く鼓動を刻んでは、自分に逃げて欲しいと語ってくるような感覚に、視野を一瞬真っ黒にされているような気がしてならないでいる彼女、「えっ?」「ねぇ、」まったりと立ち上がっていく自分を引き留めに来るようなズボンが、まったりと臀部を擦っていくような感覚を感じて行きながら、自分の仕草に唇をこじ開けられているような美空の琥珀色の瞳に、映し出している小さな黒い糸のような穴が生えていたピンク色の山を映し出してくれている様に、心をくすぐられているように思えては、心臓の高鳴りに興奮に耽っているような気がしてならないでいる父親は、彼女の自分の存在を拒んでくるように何度も首を横に振っていく様に、喉元が興奮に殴られているような実感を得ている父親は、迷わずに右手で彼女の繊細な左腕を掴んでいき、「美空ちゃんの体はどんぐらい成長していたのかな?」


  「や…!」刹那、まるで彼が見せに来る小さな山を誇示しに来るようにと、限りなく赤く見えてしまうピンク色の山を自分に近づかせに来る様に、こめかみをハンマーに嬲られては、身動き一つも取れなくなっているような気がしてならないでいる美空は、苦しそうにと溺水しているような上手く空気を吸えないでいる思いに、必死に耐えて行きつつ、潤んでは、彼に懇願しているような眼を向けて言う、「な、何をするのっ?!」


  「大丈夫~」何度も小刻みに首を横に振っていく美空の痙攣しては、自分の手のひらを噛もうとすることすらままならないでいる、初々しく感じ始める様に口角を裂かれているような気分を味わっている父親は、まったりと彼女の小さな体を覆うようにと小太りの体型をしていた胴体を近づかせて行きつつ、彼女のピンク色になって行く耳殻に囁ていき、「わたしがゆっくりと入れていくから、」まるで自分のもとから逃げ出したがっているようにと、自分に掴まられていた左腕を必死に引こうとしている美空の態度に、息遣いを狂わされているような気がしてならないでいる父親は、何度も首を横に振っていく美空の充血し始めている瞳睨んで言う、「痛くないんだぞ~」


  目の前にいる男が人間とは思えなくなっているような気がしては、どうしても怪物が自分の存在を占拠しては、自分の中身を苦しみに変えようとしているとしか思えないでいる美空は、苦しそうにと何度も首を横に振って行きながら、息を止めては、自分の脳内に殴り込んでくるような獣の臭いを、嗅ぎたくないでいる彼女は強く両手を握っていた、「い、いや…」懸命に体をドアの方向に向かってずらしては、宛ら自分の服に当てて来てしまいそうなピンク色の山が生えていたような怪物に、無理矢理脳内にある全ての物を奪われているような気がしてならないでいる美空は叫んでいた、「いやあ!」


  急に大きな声を上げに来ていた美空の反応に見開かされては、体中の力を振り絞って来るようにと自分の右手にある彼女の左腕を引こうとしている様に、心にある興奮が拍車をかけられているような気がしては、思わず胸元の奥からこみ上げてくる、彼女の切羽詰まった思いに苛まれているせいで涙目になっている様に、鼻翼を弾けて仕舞いそうなくらいに体中が高ぶっては、鼓舞されているような気がしてならないでいる怪物は迷わずに左手を彼女の唇に突けては、彼女の柔らかい頬を握り潰そうとしているようにと強く力を込めていく。


  突然、まるで自分と彼女の力量の差を分かってくれているようにと必死に歯を食いしばっては、畏怖に満たされているような眼で自分の顔を映し出して来る美空の様に目を細めて行きながら、まったりと唇を彼女の震えている繊細な耳殻に近づいていく怪物は、ぽつりと声を上げていく、「ちょっと体を使わせてろ?気持ちーうっ?!」刹那、まるで自分の手のひらを噛み千切ろうとしているような熱気を放っているような痛みに見開かされては、強く歯を噛んでいるような美空が自分に向けてくる血走っている琥珀色の瞳に、口角を上げられているような気がしている父親は強く右手を握りしめて行きつつ、瞬きを忘れていたようにと目の前に自分に快楽の巣窟へと繋がっている道路にしか見えないでいる彼女から左手を引いていく。


  「いやー!」強く自分の左腕を握って来てはまるで自分の手を握り潰そうとしているような腕に食い込んでくる怪物の怪力に、絶望を強いられているような気がしては、脳内に浮かべてくる須賀のもとから自分を助けてくれていた義威瀬の存在に、目尻を濡らしていた涙が更に目から押し出されているような気がしてしまう美空は、必死に喉から声を絞り出していた、「いやだー!」


  ”ドンー”忽然、視野を一瞬にして世界を真っ黒に染め上げに来るような衝撃に、唇を否応なしに開けられているように感じつつ、ぼんやりと唇を開けては、自分の体を右側に向けて倒しに来るような力に白い目を向けられて仕舞いそうな気がしてならないでいる美空、「うっ…」「大人しくやられてろってだ!」まるで強く地面に倒れ込んでいた自分の体を連れて来るような叫び声に、体中を震わされているような気がしては、体が硬直されているような気がしている美空。


  「かっはー!」宛ら自分を最大限なまでに苦しんでから、自分を潰しに来るような怪物の真っ黒になり、目が不自由になれているような自分を無理矢理引いて来ては、冷たい床に転がらせに来るような感覚に、自分はもうダメかもしれないと、漠然とした思いを抱えている美空は、霞んでいく視野の中で自分を見下ろして来るような酷く汗を垂れ流しているような豚の獣を見つめている。


  「は…」宛ら自分の脳内に入り込んでくるような獣の雄叫びに苦しめられては、唇を否応なしにこじ開けられているような気分になれている美空は、必死に両手を握っては、強く自分の脳内と体の外側を包もうとするような獣の声から、逃れていこうと懸命に思って行きながら、死にたくない思いと、体を食い千切られるような感覚を味わいたくないと切に願っていく彼女。


  「はぁ…」まるで自分の存在を包もうとする真っ黒になっていた世界のもとから解放してくれないでいるような雄叫びに、内心にある体中を充填しようとするような絶望が更に刺激しに来ては、体から零れて仕舞いそうな気がしてならないでいる彼女は、苦しそうにと強く白い歯を噛んでは、猛然と目線を自分の視野を埋め尽くそうとする黒い虎から、足元にある自分の段々痣が浮かべに来る白皙の皮膚に沿っては、ゆっくりと酷く気持ち悪く思える温度とぬるっとした感覚が帯びている緑色の蛇が添えられていた、ピンク色のドリルに絶句されている彼女。


  「はぁ…!」小刻みに首を横に振って行きつつ、猛然と目線を自分の足元にある化け物から目の前にある黒い虎に向けては、涙目にされていく彼女は懇願しているようにと太い糯に握り締められては、微動だにしないでいる両腕に、口角が苦しみに斜め下の方向に固定されているように感じつつ、恐怖と目の前で起きている訳の分からない出来事に声を発する権力も、言葉を紡いでいく能力も、何もかも奪われているような気がしている彼女はひたすらに歯を食いしばっては、苦しんでいる表情を必死に前に向けては、黒い虎に自分の事を見逃して欲しいと切に願っている。


  「うっ!」忽然、否応なしに自分の腰を跳ねらせに来るような酷く痛く感じて来る感覚と、耳元で鳴り響くやけに力が籠っていた獣の声に見開かされては、恐る恐ると目線を自分が着ていた微かに透けっているようにも見えてしまう青色のワンピースに向けていく美空は、宛らワンピースの中に侵入しに来るような尖っていたドリルに、唇を無理矢理開けられては、額がぶん殴られているような気がしてならないでいる。


  「うううっ!」自分の怪物に操られては、痙攣している体を気にする事なく段々こみ上げに来る、ワンピースを引き千切ろうとしているようなドリルの存在に、視野を霞まされているように感じては、自分はもうダメなんだと言う痛みと後悔が伴っているような思いに、こめかみの内側が嬲られているような気がしてならないでいる美空は、確実に自分が着ていたいたワンピースを引っ張って来ては、無理矢理色褪せようとするようなドリルと、自分の太股に擦って来る緑色の蛇の存在に、息を吸う権力すら奪われているようにと感じている彼女。


  「はぁ~!」刹那、まるで自分の腹部を抉っているような、酷く楽になれているような声色に悲憤を覚えては、辱しめを強いに来る怪物を食い千切ってやりたいと切に思っていく彼女、忽然、まるで自分に上手く怪物に逆らわせないでいるようにと、無理矢理自分の顔面にぶつけに来るような長い黒い毛が連れてくる、気絶して仕舞いそうなくらいに溝を連想させに来るような悪臭に、白い目を向いて仕舞いそうな気がしては、強く歯を噛んでしまう美空は両手を握り締めて行きながら、自分を押さえては、大事なワンピースをドリルに引き千切られせようとするような白い糯に逆らっては、上手くドリルから逃げていこうと切に思ってしまい。


  突然、まるで自分に臭いで苦しめに来るような思いを観念したようにと、自分の涙と汗の粒に濡らされていた顔から引いていく黒い糸を睨んでは、否応なしに自分の眉毛を跳ねらせに来ているような、固まっていた糯に絶句されている彼女。”ドンー”否応なしに真っ黒になっていた世界に点滅する星を付けに来るような、顔面を痛撃する打撃に怪物に歯向かう力量を奪われては、漠然と白い目を向けては、点滅していく深い色の点を見て行きつつ、自分の体を黒い世界から連れ出してくるような、背中に当てている揺れている波のような感覚に、体を委ねる以外の行動が取れなくなっているようにと感じている美空は、まったりと鼻先から垂れていく、鼻水なのか鼻血なのかは全くもって分かりようのない感覚を感じて行きつつ、自分に体を千切られているような思いを与えに来るドリルに早くワンピースを破いて、気が済んでは自分を逃して欲しいと観念していく。


  「へへへ…!」まるで自分の逆らっても無駄であるのを知れていたことに、手応えを覚えているような酷く吐き気を誘っているような引き攣っているような笑い声に、苛立ちを覚えながら、苦しそうにと強く歯を噛んでは、自分はこのまま大事な物を裂かれるのを最後まで見ていくのは、自分のワンピースに色を添えてくれていた人に申し訳が立たないんだと強く思っては、必死に両手を握っては、懸命に両足を蹴っては、とにかくドリルに自分から離れては、真っ黒になっていた世界から逃げて行きたいと強く思っている美空。


  ”ドン!”突然、自分が再び燃え上っていた逃げていく思いを、一瞬にして潰しに来るような自分の胸元を抉って来るような白い拳に、唇をこじ開けられては、無理矢理飛沫を散らされているような気がしている美空。”ドンドンー”自分に二度と逆らうような思いを抱いても、何も出来ないようにするまで力量を全部奪おうとしているように、交互に胸元を抉ってくる感覚と、否応なしに唇を千切ろうとするような酷く太く感じてしまう臭い蛞蝓に、口内を侵食されているような気がしている美空。



  


  

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