第226話人が屑になってしまうとどんな事もして来るよな…

  まるで友人との会話を終わらせようとしているような軽々と語って来ている竜祥の言葉にぱちくりしていきつつ、恐る恐ると頷いていく男性、「あ、ああ…うん…」自分が勘違いしていただけなのかと脳内で呆然と考えてしまう彼は、自分が勢い任せでチンピラにオファーを出していた事を思い返してしまうと、これからはどうしたらいいのかと言う焦燥感に苛まれ、涙目になってしまいそうに感じてしまう彼はお金を欲しがっているチンピラに、さっきの話はやっぱりなしでと語ってしまったら今度は自分の方が危ないんじゃないかと思いつつ、チンピラどもに飲み込まれてしまいそうな気がしてならないでいる彼はごくりと固唾を飲み込み軽く歯を噛んではとりあえず邪魔していた竜祥と別れを告げないとと強く思っては、申し訳なさそうにと軽く右手を上げては後頭部を擦っていく、「失礼いたしました。」


  相手が素直なまでに自分が紡いだ言葉に従ってくれている態度に口角を上げられているように思えては、彼は自分が思うような最悪の人間ではない事に安心感を覚えつつ、目を細めながら軽く安堵の吐息を吐いていく竜祥は軽く口角を上げて行きつつ、横目で携帯画面を見ていく、「どういたしまして、」まったりと顎を携帯電話に寄せてく彼は微笑みながら相手の情緒を安定してやろうと考えて言う、「また寂しくなったら電話してね?」「あっ、」竜祥がまたしても自分が気になっていることを呟いてくれては、黒くなっていた心に安らかを与えに来ているような話に、唇を無理矢理こじ開けられているような気がしてならないでいる男性は恐る恐ると軽く頷いていく、「うん…」ごくりと固唾を飲み込んでしまう彼はつい自分に情報を特定されているのにも関わらず、自分のことを友人のように扱ってくれている竜祥に微かな感謝を覚えている、「ありがとう…」


  ”ピー”まるで自分にどういたしましてと語ってくれているような携帯電話から伝わって来ている無機質な音にぱちくりして行きながら、ぼんやりと小首を傾げていく男性、喉が焦燥感と自分にはどうしたらいいのかと言う思いに焼かれているような気がしてならないでいる彼は、呆然とモニターに表示されていた何時ぞや自分が頼もしいとも思えていた二人とのメッセージのやり取りを見ていき、ごくりと固唾を飲み込んでいく彼は何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、恐る恐ると左手にある携帯電話を机に置いては、痙攣しているような両手をキーボードに向けて行きながら、竜祥との話を聞いていた以上、どうやら彼には自分がただ勘違いしていただけと解釈してくれていた事を思い返して行きつつ、チラっと横目でモニターの中にある彼の個人情報に一瞥していく男性は軽く渇いた唇を舐めては、彼に復讐するためにチンピラを頼ってはボコボコにする計画は一旦保留としては、もう少し彼の言い分を分析してみようかと考えている彼は軽く戦慄しては、自分に上手くメッセージを書かせてくれないでいる両手で冷たくなり、非常に重たいと思ってしまうキーボードを叩いていた、『あのさっき竜祥って奴をやっつけて欲しいという仕事は取り消してもいい?』


  まるで自分の視線を引いて来ているような地面に置かれていた携帯電話に浮かんで来る黒い文字に眉間に皺寄せてしまう深い黄色の髪の毛をしていた男性は、軽く顎を上げて行きつつ、まったりと屈んでは携帯画面に浮かんで来る文字を読んでいた。『俺は少し勘違いしてたみたいだからよ?』男性が自分たちに金をくれると語って来ていたはずなのに急に任務をキャンセルしようとしている話に見開かされては、思わず左手にあるひんやりと銀色のバットでモニターを潰してみたくなっている深い緑色の髪の毛をしていた男性は、悔しそうにと歯ぎしりして行きつつ、急いでいるようにと左手にあるバットを隣りに捨てていき、”ポンー”まるでバットに殴られていたんだと知らせに来ているような吸い殻と皺せていたティッシュに飾られていた床から立てて来る音を気にする事無く、瞬きを忘れていたようにと血走っている眼でモニターを睨んでいく彼は戦場へ赴く戦士の如くキーボードに両手を置いていき、『はぁ?!俺はもうバットを買ってたんだけど?』


  「マジかっ?!」まるで自分の顔面を殴りに来ているような青色の文字に見開かされているようにと感じては、思わず大きく唇を開けていた男性はついモニターの斜め下の方向に視線を向けては自分と竜祥の会話は十分も経っていないんだと、叫んでみたくなっている彼は思わず自分が呼んだ二人の仕事熱心さに脱帽してしまいそうになっている、「どんだけ早えんだよ!?」『三年前で買って一度も使ったことがねぇんだけど?』まるで自分の内心にある彼はどれだけ竜祥の事をこっぴどく殴りたいのかと言う質問に、返事を向けて来ているような青色の文字に目を半開きさせていく男性は、チラッと怒涛の如く浮かんで来る青色の文字に目を向けていく。


  『もうやる気満々なんだけど?』携帯画面を占拠しようとしているような青色の文字に賛同していくようにと、何度も首を縦に振っていく深い黄色の髪の毛をしていた男性は軽く左手で自分の左頬に生えていた白い毛を撫でて行きつつ、急いでいるようにと右手の親指で携帯画面を弄っていく、『そうよ?俺はもう葉っぱの予約を済ませてたんだけ?』青色の文字と共に自分のことを叱って来ているような黄色のメッセージに肩を縮められているように思いつつ、口角が自分がしている矛盾な行動を二人と共に、自分のことを叱って来ているようにと斜め下の方向に向けられているように感じている男性は、つい申し訳なさそうな唸り声を上げていき、「ううう…」


  切なげに眉をひそめては軽く鼻を啜っていく男性はつい切羽詰まったような心境に背中を駆り立てられているように感じては、項垂れて行きそうになっている彼は歯ぎしりして行きつつぽつりと不満の声を発していた、「どうしろって言うのよ…」軽く歯を噛んでは何度も鼻翼に力を入れていく男性は自分の事を内側から叱って来ている冷たく感じてしまう空気を吸いこんで行きながら、恨んでいるような眼差しをモニターに向けて行きつつ、言葉を紡いだ、「ってか別に契約書を書いたって訳でもないつーのによ…!」

  

  『まぁ、お金を倍に出してくれると言うのなら考え直してならないこともないが?』宛ら自分に問題を解決する方法を教えてくれているような黄色に包まれていた言葉に唇をこじ開けられているような気がしてならないでいる男性、「えっ…」『い、いや…』急いでいるようにと両手でキーボードを叩いて行きつつ、自分はまだ二人に何もして貰っていないと言うのに、どうして倍のお金を渡していかないとならないと強く思っている彼は黒い文字に自分の心境を代弁して貰っている、『それはちょっと…どうなんだろうな…?』引き攣っているような右側の口角を上げて行きつつ、そもそも具体的な金額が言っていない以上、自分がまた弱っている立場にある故、訳の分からない薬に嵌っている二人にはきっとご飯も上手く食えないくらいに、お金を全部奪われてしまうんだと強く考えている男性は苦い笑みを浮かべていきつつ、何とか二人に自分の大変さを知って貰っては、勘弁して欲しいと強く願っている、『金欠なんだしさ…』


  『よし、分かったよ、』黒い文字で紡いだ男性の心境に眉間に皺寄せられているような気がしつつ、相手はもしかしたら単純に自分たちの事を舐めては馬鹿にしに来ていただけなのではないかと強く考えている深い緑色の髪の毛をしていた男性は軽く顎を上げて行きつつ、モニターに浮かんでいた黒い文字を見下ろしていく、『お前のところに行って毎日家を見張ってやるわ。』”ドクンー”「うっ…!」突然、青色の文字がまるで自分の鼓膜を殴り込んで来ているようなくらいに、パワフルな声で言葉を紡いだような気がしてしまう男性、心臓が強く鼓動を刻んでいたように感じては、口角が斜め下の方向に固定されているような気がしてならないでいる彼はごくりと固唾を飲み込み、青色の文字を軽蔑しているようにと渇いた唇を開けていき、「下種が…」


  『そういや引っ越しをするには結構色んなところに金を掛かっちゃうんだよな?』目を細めて行きつつ、青色の文字に両手を奪われていたかのように、上手く言葉をかけることが出来なくなっていたような、なかなか文字をかけようとしないでいる男性の態度に、口角をくすぐられているような気がしてならないでいる深い黄色の髪の毛をしていた男性は、横目で携帯画面を見て行きながら、黒い文字を悟らせるように言葉をかけていた、『安心しなって、絶対俺たちを雇った方がお得なんだからさ~?』


  黄色の文字に微かな期待をしては青色の文字の事を止めてくれるんじゃないかと、一瞬願っていた男性はつい二人の態度に悲しみと悔しさを植え付けられているように思えては、悔しそうにと歯ぎしりしていく彼は何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、眉をひそめていき、『はい…やっぱり…何でもないです…』悲しそうにと軽く鼻を啜っては両手でキーボードに触れていく男性は、竜祥とはまったく知らない仲だし、わざわざ本当に少女とキスしていたのかどうかも定かではない彼のために二人の顰蹙を買っては、体を無くすか、飯代を無くしては、結局のところ餓死になってしまうかの究極の選択をする必要はないんだと考えている男性、『やっぱり続行ってことで。』


  『あいよ、宜しくな、頑張っておくれよ?』宛ら弱っていた態度を取っていた自分のことを小馬鹿にして来ているような黄色の文字に苛立ちを覚えては、思わず歯ぎしりしてみたくなっている男性は悔しそうにと何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、竜祥とは恨みがないとは限らないはずなんだと自分に何度も言い聞かせていく彼、忽然、まるで自分の潤んでいる視界を破いて来ているような青色の文字に眉間に皺寄せていく彼は、ごくりと固唾を飲み込んでは軽く鼻を啜って、モニターに表示されていた文字を見つめていた。


  『そうだぞ?お前んちに行きたくないからさ?』青色のメッセージで紡いだ紛れもなく自分を威嚇しに来ている言葉に、口角を斜め下の方向に向けられているような気がしてならないでいる男性は萎縮しているように軽く肩を縮めていき、「どうしよぉ…?」軽く歯を噛んでしまう男性はつい自分のことを追い詰めに来ている二人に苛立ちを覚えては、一層のこと竜祥に自分が考えていた具体的な計画を知らせては、防護服でも着てもらおうと一瞬考えていた男性。


  「いや…」軽く歯を噛んでは腕を組んでいく男性は眉間に皺寄せて行きつつ、真面目に机の上に置いていた携帯電話に視線を落としていく、「どう考えてもあの子は従妹だって言うのは嘘なんだよな…?」弱ってはまるで自分自身が紡いだ言葉を疑っているような、微かに震えている声色に苛立ちを覚えては、自分は決してチンピラの二人に負けているから自分がやろうとしている事に理由を付けているって訳ではないんだと、自分に知らせようと強く考えている彼は大きな声を上げていた、「従妹とあんな仲良くなっていくはずもねぇもんだな?!」大声を上げて行きながら、何度も首を縦に振っていく男性は猛然と右手を伸ばしては、萎縮しても意味がないと思っては、竜祥は自分の住所を知らないし、自分に危害を加えて来ることはないんだと思いつつ、自分の住所を分かっては、危ない薬を使っているせいで狂っている二人は、本当に計画を破いてしまう自分のことを殺しに来るかもしれないんだと強く考えている男性、「ああ!」


  自分の無力さと情けないくらいと、自分を威嚇しに来ていた二人にやり返す事が出来ずにいる自分に苛立ちを覚えつつ、自分より少しばかり弱っている立場にいる竜祥に自分が加えられてしまいそうなプレッシャーも危険も全部彼に押しつけては、取り敢えず自分の安全を守っていかないとと強く考えていた男性は、自己催眠しているようにと右手にある携帯電話を微かに震えている右手で握りしめていく、「俺のことを馬鹿にしやがって!」


  ごくりと固唾を飲み込んでは竜祥の事が可哀想だと思ってしまう男性は、自分の思いに苛立ちを覚えているようにと眉をひそめて行きつつ軽く鼻翼に力を入れては、竜祥が可哀想にならないと、自分が可哀想な目に遭ってしまうんだと強く思っている彼、「ぜってぇ俺が情報を特定してたから怯んでいるのに違いないぜ!」自分が紡いでいる自分に納得して貰うための言い訳にも聞こえて来る言葉に目を細められては、確かに自分には大して付き合ってもいない竜祥の為に悩む必要はないんだと思っている彼は、悔しそうにと歯を食いしばっては、チンピラのような下種になり下げている自分のことを罵倒しているように喉から声を絞り出していた、「この畜生…ってかやべぇぞ…」


  忽然、自分が匿名で竜祥に電話をかけていなかったことを思い出してしまうと、思わず目を半開きさせては自分と少しくらい話をしていただけで自分は一体何ものなのかを知れていた竜祥には、決して自分より弱っている立場にはいないように思い直している男性は、萎縮しているようにと喉に引っかかって来ているような唾液を飲み込んでいく、「電話番号を知らせて仕舞ったんじゃねぇか…?」悔しい思いに苛まれているせいで思わず強く左手を握ってしまう彼は、竜祥はもう既に自分の番号を警察に届いていたかもしれないんだと強く思ってしまい、「くそ…!」


  ”ドクンー”弱っている自分に向けていく悲しみと竜祥に通報されては、お巡りさんのお世話になるのはまっぴらごめんだと考えている男性は思わず悲憤に操られていたかのような左手で強く机を叩いていた、「もうやるしかねぇじゃねぇか…」握りしめては微かに赤くなっていた拳骨を気にする事無く、自分が可哀想だと思っている竜祥が自分のことを警察に届いているかもしれないと思ってしまうと、自分も大概可哀想な奴なんだと思っては、折角少しばかり綿密にも思えてしまう自分の考えは、却って自分の首を絞めて来ているように思えてしまう男性は、つい竜祥より自分の方がもう少し可哀想だと思っている、「あいつはもう俺の番号で通報していたかもしれねぇ…」


  ごくりと固唾を飲み込んでは悲憤に苛まれているせいでい微かに震えている右手の親指で携帯画面に触れていく彼は呟いていた、「やられる前にやるんだぞ…」血走っている眼をゆっくりと淡い光を放っているような携帯画面から離れては、自分のことを小馬鹿にして来ていたチャットに向けていく男性は迷わずに両手で携帯電話を握っていた、「この野郎…」まるで自分の内心を焼き尽くそうとしているような不安に心臓を鷲掴みにされているような気がしてならないでいる。


  「ふ…」ぽつりと微かに渇いた唇を開け、胸元をセメントの如く詰まって来ているような重たい息を吐きだしては、軽く視線を自分の顔を見つめて来ているようなモニターから離れていく竜祥、ぼんやりと両肘を机に付けては、親指を人中に付けていく彼はまるで自分にはもう資料を見る気になれないことを分かってくれているような黒くなっていたモニターに浮かんで来る自分の厳かな表情を見つめては、男性が素直に引いてくれていたことを思うと、話をリードしては彼に無理矢理引いて貰っていた自分が紡いだ言葉を、彼が一旦会話を止めていた後で考える時間が湧いてしまうと、いくらでも自分との会話を思い返す事が出来れば、自分の情報を握っている彼はどんなことしでかすのかは未知数であり、男性が何か月も自分か、或いは小夜にちょっかいを出さない限りは、決して油断してはならないと強く思っている竜祥。


  ”ブーブー”忽然、まるで自分の視線を引いて来ているような机に置いていた携帯電話の戦慄と、光って来ている姿に眉をひそめられているように思えては、ごくりと固唾を飲み込んでしまう竜祥はつい愚かな男性がこんなにも早く自分が紡いだ言葉を内心で破いては、再び自分のことを狙って来ていたのかと内心で膨らんで来る不安に頭を狂わされているような気がしている彼は、疲れているようにと軽く首を横に振って行きつつ、左手で携帯電話を手に取っていき。


  ”ドクンー”突然、まるで自分の瞳を奪いに来ているような携帯画面に浮かんで来る強くコーヒー色の鞄に右手を付けては、左手を限界まで引いていた自分の手にある凶器にも見えてしまう銀色の鍵に眉をひそめられているように思えては、ごくりと固唾を飲み込んでしまう竜祥は恐る恐ると自分の写真が添付されていたメールに赤い瞳を向けていく。『お前が犬を殺していた動画の中に一コマだ、』宛ら自分の脳内に浮かんでいた話を文字にしていたかのようなメールに目を細められては、チラっともう二度と目にしたくないにも思えてしまう番号に目を向けていた竜祥。


  『彼女の顔もバッチリ撮ってるんだ、これをネットに上げられて、』自分のことを威嚇しに来ているメールに目を細めつつ、軽く左手にある携帯電話を握ってはメールの内容はどうでもよくにも思えては、相手は一体どうして急に自分に向けて来る態度を変えていたのかを知ってみたいと考えている竜祥。『彼女のこれからの生活を邪魔されたくないと言うのなら、俺が用意してやった場所に来な、』目を細めて行きつつ、男性が自分に送ってくれていた当たり前のようにも思えてしまうくらいの内容に飽きれては、少なくとも彼は自分に向けてメールを送って来ているだけであり、まだ小夜にこのことを知らされていないのは不幸中の幸いだと考えている竜祥。『くれぐれも警察に電話をかけにいくなよ?でないと直ぐビデオをネットに上げて、』男性が頑なに小夜を利用しては自分のことをおびき出そうとしているメール内容に苛立ちを覚えては、相手は自分が思ってたよりは賢い人間だと思ってしまうと、ますます不利な立場になっている自分に微かな不満を覚えている竜祥。


  『この女が趣味で従兄をこき使って野良犬を殺して貰っていたと言うタイトルを付けてやるんだからな?分かったな?時間と場所は後で送るからな!』まったりと握りしめられていた左手にある携帯電話を机に置いては、何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、相手が小夜を利用しようと語って来ていた以上、自分にはもう言われるがままに従っていく他ないような気がしている竜祥は、軽く冷たく感じてしまう空気を吸いこんでは、携帯画面を見つめていき、「これはこれは…」相手が小夜のことを利用しに来る仕方が卑怯過ぎるものだと思っては、不満に顎を操られているようにと感じてしまう竜祥は歯ぎしりしながら、携帯電話を睨んでいく、「人が屑になってしまうとどんな事もして来るよな…」


  沈んでいるような声色で言葉を紡いで行きながら、腕を組んでしまう竜祥は眉毛をひそめていきつつごくりと固唾を飲み込んでいた、「くそが…何なんだこいつは…」つい急に態度を変えて来ては、小夜のことを見捨てるはずのない自分の最大の弱点を付けこんでは、自分にはどれだけ頑張っても対処法を思いつけそうにない無理難題をぶつけに来ていた相手に苛立ちを覚えてしまう竜祥、「電話の中で話が済んでいたのだろうがよ…」


  眉をひそめて行きながら文句をどれだけ口にしとも問題は解決出来やしないんだと知りながらも、つい文句を言ってみたくなっている彼、「録音した意味がねぇって言うより、」悔やんでは歯ぎしりしてみたくなっている彼はぽつりと渇いた唇を開けては、右手の親指を軽く噛んでみたくなっている、「却ってこいつを牢屋にぶち込んでいく決定的な証拠になれなくなっちまったんじゃねぇか…」軽く空気を吸いこんでは、出来る限り自分に冷静を取り戻せては、小夜を手放す事無く、且つ自分のことも相手から守れそうな方法を考えて行こうと思っている竜祥、猛然と人を殺めてしまいそうなくらいに鋭い眼光を携帯電話に向けていた彼は、悔しそうにと軽く舌打ちしていき、「ちっ…」


  ゆっくりと顎を引いては軽く右手の親指を顎に当てていく竜祥はまるで自分は焦っていることを教えに来てくれているような、貧乏ゆすりしている両足のことを気にする事無く、そもそも相手の事を牢屋にぶち込んでいたところで、相手の事を死刑にしない限り、それも死刑を実行する前では誰にも相手が持っているビデオをネットに上がらせないようにしないと行けないんだと思ってしまうと、つい頭がパンクしてしまいそうなくらいに膨らんでいるように思えては、悔しそうにと歯を食いしばっていく竜祥。


  左手を机に付けては、つい相手の禍々しく感じてしまうメールを表示していた携帯電話をゴミ箱に捨ててみたくなっては、机に握り締められている右手をぶつけてみたくなっている彼、目を細めて行きつつ、自分が携帯電話に怒っても意味がないと何度も内心で呟いて行きながら、もし相手が本当に彼が書いていた通りのことをしてしまうと、まだ高校に入って間もない小夜は絶対に学校側から虐められては、上手く学校生活を送れなくなって仕舞うんだと思ってしまい、「くそ…」


  脳内に浮かんで来る小夜が現実に苦しめられては、子供の時の自分のように誰にも嫌われている状態に置かれてしまうシチュエーションを想像しているだけで、心臓がパンクしてしまいそうな気がしつつ、苦しそうにと右手で髪の毛を掻いていく竜祥、まるでノイズのように脳内に侵入しに来ては、自分に上手く物事を考えさせてくれないでいる携帯電話に不満を覚えては、息遣いが微かに荒くなっている竜祥は軽く左手で携帯電話を握っては目を瞑って行きながら、親しみのある真っ黒の世界でどうにか冷静を取り戻せては、どす黒いやり方でも構わない、相手から何としても小夜の心身ともに守っていくにはどうしたらいいのかと必死に考えていき。


  ぼんやりと背中を椅子の背に付けては、目を瞑っているお陰で世界はやたらと静かになれているような気がしている竜祥は軽くひんやりと空気を吸いこんでは、そもそも相手は自分に嫉妬しているせいで自分に復讐しようとしているんだと思うと、もし自分が彼に小夜より素敵な人を紹介して上げることが出来たらと思ってしまう彼、「ダメだな…」自分が考えていた最初の可能性を否定していた事に、口角を斜め下の方向に向けられているように感じつつ、自分は大人げなくにも思えるくらいに、世の中には小夜より素敵と言う単語に似合う女はいないんだと信じ込んでいる竜祥。


  軽く舌を出しては渇いた唇を舐めていく彼はどれだけ汚らしい手を使おうとも、せめて汚されてしまうのは自分だけであって欲しいと祈ってしまう彼は、自分には小夜以外の女性の知り合いはいないに等しいと思いつつ、例えそんな女性がいたとしても、自分を威嚇しに来ていた男性のような危険な輩には紹介するはずもないんだと思うと、相手は自分の弱みを握っている以上、確かに自分には彼と話し合う物はないんだと考えている竜祥、「ふん…」軽く憤怒に満たされていたような息を吐きだしては、自分が男性の弱みを握る可能性について深く考えて見ようと思っている竜祥、相手が何に対する弱いのかは分からない以上、誰もが恥ずかしくなるようなことをしてやろうと思っている竜祥はまったりと細長い睫毛に任せていくようにと白皙の瞼を開けていく。


  揺るぎない眼差しを携帯画面に向けていく竜祥は強く鼻で笑っては、男性が自分と会いたいと言うのなら逆にその相手もが思うくらいに、自分にとっては不利であり、危険なピンチを利用しては、相手の事を倒していくに連れては、間近で裸の写真でも撮ってやろうと考えてしまう竜祥、「ふんっ…」まるで脳内を過っていくふざけていたような思いに鼻腔の奥を刺激されているように思えては、変質者に対する遠慮は必要ないんだと考えている彼は軽く口角を上げて行きながら、相手に勝つ為の武器を用意して行こうと思いつつ、出来れば保険があって欲しいと願ってしまう彼は軽く右肘を机に突けて行きつつ、左手にある携帯電話を親指で弄っていく。


  相手が具体的な場所と時間という重要な情報を渡してくれると言うのなら、自分は馬鹿正直に警察に通報するのを観念する必要もないように思えては、軽蔑しているようにと横目で携帯画面を見ていく彼は相手が時間をくれると言うのなら、自分には待ち合わせ場所に到着する前で、預言のように通報しては間近で警察に相手のことを現行犯としてとっ捕まえる事が出来るんだと思いつつ悔しそうにと強く歯を噛んでしまう彼は、自分が考え出していた成功の可能性は高い方法は、やはりダメだと思っている彼は軽く右手で額を擦って行きつつ、警察は頼りにはなれやしないんだと考えては、そもそも自分には現行犯として相手のこと捕まることが出来たとしても、やはり相手を死刑にしない限り、それも急げば急いでいる程にいい死刑にしないと、相手にはいくらでも小夜に報復する時間が残されるんだと思っている彼。


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