ファンタジー系お馬さん談義 その2

「ねえねえねえねえ、ねーってば無視? 私のこと無視する? このウルトラビューティーコロシアム優勝者を無視? ぇ、本気? 泣いちゃうんだけど」

「うっるさ。ユニコーンさんうるさ。ウルトラビューティコロシアムってアレでしょ、自分の美しさに陶酔して酔った勢いで主催開催まで行ったけど参加者一頭の悲しき競技でしょ? それで優勝してそんな嬉しいの? 羞恥心とかないの? 構われたいの? あしらわれたいの? それともなじられたいの? その角の中には自己陶酔と自己満足しか入ってねぇのかこの処女厨がよ」

「ヒンッ ちょちょちょ、ケルピー。ちょっとかまちょしただけで圧倒的罵詈雑言で返してくるのやめてくれる? 特に処女厨とかさ、私これでも聖獣枠で売ってるからさ」

「あ、すいません。今腹減って気が立ってて会話の導入でウザさ天元突破しちゃいました。でも間違いなく処女厨ですよね。ペガサスさんとバイコーンが噂してましたよ」

「……は?」

「あ、やべ」

「……ふーー……。ペガサスとバイコーンだな」

「まあまあただの噂じゃないですか。俺なんか無駄に優しそうな人肉好きとか言われてたんですよ。失礼ですよね」

「え、それは本当のことでしょ?」

「………………」

「……何、沈黙怖いんだけど!」

「……そう言うとこですよ、まじで」

「えーキレるところよくわかんない。その容姿があれば女の子寄ってき放題なんでしょ、清らか処女も熟れた美女とも触れ合い放題じゃない! 羨まし……くはないか……食べちゃうんだもんね」

「ま、そのためのビジュアル特化型なんで。ちなみに人型にもなれます」

「ま・じ・で☆」

「やめてくださいよ。その乙女とワンナイトし放題じゃんみたいな馬面、下品です」

「馬面に関してはお互い様だからね!? それに私はそんな下卑た性質じゃないんだって! 乙女にだって純粋な恋心で接しているわけでね」

「ほう?」

「水を浄化し毒を中和そして煎じれば病も治すこの角、力強く勇敢で足も速いこの体躯」

「はいはいWIKIに載ってますね。獰猛で怒りっぽいとも記載されてますよ」

「長所だけ見て! ユニコーンいいところいっぱいあるから! 私の美しいとこだけ見てよぉ!」

「いや美しい設定なのは俺の方なんで、同設定まじ絶許」

「同設定そこだけじゃない。私人肉なんて食べないし、美食家だし」

「俺も美食家ですよ。水に引き摺り込んで柔らかくしてから食べるし、内臓は絶対残します」

「私は完全にベジタリアンだからわからないけど、内臓って毒なの?」

「いや、人間の内臓ってなんかばっちぃじゃないですか」

「好き嫌いなんだ」

「人間外側だけ綺麗なら美味いもんですね」

「うわぁ肉欲強い、下品だよ。引く」

「……俺美食家なんですよ」

「え? うん」

「アレも好きなんですよ、草食動物」

「……ん?」


「ユニコーンさんベジタリアンって言ってましたね」

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