ぎざ曜日 出張版
ぎざ
『尊い』(ぎ)
どうもこんにちは。
『毎週月曜は、ぎざ曜日』の出張版です。
不定休の僕からしたら、水曜だって木曜だって、立派なぎざ曜日なんですよね(謎)
あぁ、今日はもう金曜日か。
ということで、ぎざ曜日の始まりです。
つまりね、曜日という概念が僕には無効なのです。
ウィークリー is ぎざ。
ぎざ is not weak. ぎざに死角は無いのです。
さて、今回のテーマは『尊い』だそうです。
尊い、という言葉は、最近本来の意味とは違う意味合いで多く使われていますね。
二次元三次元問わずに好きな人、キャラクターを『推し』と呼び、それらが生きている、必死に頑張っている、存在していることへの喜びを『尊い』と言い表しているように思えます。
しかし僕には『尊い』と言える存在がそんなに無かったりします。好き嫌いは、価値判断は『人それぞれ』と思っている僕は、相対的に『好き嫌い』はあっても、どんな価値判断でも揺るがない絶対的な『好き嫌い』が無いんです。
いくらカレーライスが好きでも、3日連続は嫌になりますし、パクチー餃子もたまになら食べてやってもいいかなとも思います。
好きなキャラクターというのは今までも居ましたし、その人が負けたり死んだり、好きな作品が最終回を迎えたりして悲しいなと思ったことはあっても、そう時間が経たずにそのことはからっと忘れて、違う悩みとか、違う作品とか、違うその日の献立とかに思いを馳せて、なかったことにできてしまうのです。
我ながら淡白な人間だなと思います。でもだからこそ、自分の好きなことよりも、友人の好きなことがとても気になります。
友人には、絶対的な『好き嫌い』があるからです。
どうしてその作品が好きなのか、どうしてそのキャラクターが好きなのか。赤い髪でヤンキーで正義漢なんて、他の作品のキャラクターに5万といるのに、どうして彼が好きなのか。どうしても気になるのです。その子にとって、そのキャラクターは唯一無二の、彼でなくてはならない、明確で絶対的な理由があるのです。
好きなキャラクターに『尊い』だなんて、恐れ多い言葉を使うくらいなら、きっとその理由があるはずです。
好きなアーティストの好きな歌、1番好きな歌を教えてって聞かれても、『あれもこれもそれも好きだし、1番なんて決めらんないやい』と言いたい気持ち。そんな好きって気持ちが爆発して、溢れて、きっとたくさん、彼の好きなところを教えてくれるはずです。僕はそれを以前聞きました。
そんなキャラクター、5万といるはずなのに、その中の彼と出会ったその子は、5万といる彼の個性にやられ、彼の物語に魅了され、彼の物語に夢中になったんです。
僕たち人間は、何億人もの人が溢れていますし、オンリーワンだかナンバーワンだか知りませんが、各々違うっちゃあ違うんでしょうが、ほとんど同じ人でもあるわけですよね。
叩かれたら痛いし、優しくされたら嬉しい程度には皆同じです。趣味やら価値観は違うんでしょうけど、それを引き合いに出したって絶対的な『好き嫌い』には届かないと思います。
人間同士の好き嫌いには『損得勘定』が少なくとも含まれるような気がします。誰が誰を好きだなんて、どうでもいいことだとは思いますが、法律上、パートナーは1体1である以上、男女の『好き嫌い』にはある程度の制限があるからでしょうか。
でも、二次元のキャラクターや、芸能人などの三次元は、いくら好きでも何の制限もありません。ちょっと前ならいざ知らず、今やどんなアニメを『好き』と言おうが、誰も変な目で見てきません。変な目で見られたとしても、気にしなくてもいい世の中になってきています。
何なら、昔の時代に生きていた人の中だって、マイノリティはいたでしょう。何も変わっていない。『人それぞれ』であることには何も変わっていない。
その『人それぞれ』に、寛容になったというか、いい意味でも悪い意味でも『無関心』になったのが、今なのかもしれません。
自分は他の誰とも違う、他の誰とも同じな誰かを好きになることに、誰も何も言わなくなった。誰も興味を示さなくなった。他の誰も興味を示さないことに、自分が熱中していても、気にしない。それでいい。
だからこそ、『尊い』だなんて、大それた、たかが『好き嫌い』の延長線上の感情に大袈裟な言葉をあてているのかもしれないなぁ、だなんて思いました。
僕の中にある、あるキャラクターたちを好きな気持ちは、『好き』だし『応援している』し『尊い』。どんな言葉を使ってもいいけど、根っこのところは皆、やっぱりそんなに変わらないんだろうなと思います。
共通認識? 『尊い』を『好き』より上位に持っていくことによって、その言葉を使うことで自分の『好きという度合い』を高めようとしているのかもしれません。
要は『めっっっっっっっっっっちゃ好き!!!!』って意味なのかも。
で、色々話すと長くなるし、四千文字じゃ書ききらないから、この余白に書くことができないってもんで、仕方なく『尊い』って言っているだけなのかもしれないな。と思いましたね。
将来のパートナーを探している僕にとって、『好き嫌い』は永遠のテーマなんですが、とりあえず人間の『好き嫌い』は今の僕には無くなりました。というか、今は人間嫌いになりつつありますね。
人間嫌いだからって、二次元が好きになるか、そんな相対的な話では無いのです。
子供の時は、『好き』=結婚なんだろうな、となんとなく考えていましたが、今は違うことを考えています。
『尊敬』=結婚かな。と。
顔が好き。性格が好き。考え方が好き。
でも、人間、顔も体型も性格も考え方も、主義主張も。
環境や立場が変われば、変わりますからね。
好きという土台は簡単にどっか行っちゃいます。
なら、僕はその人の、そのキャラクターの、どこが好きなのか。どこを『尊い』と形容するに至るほど、深く好きなのか。
そんな自問自答をしていたら眠くなってきましたので、今日はここまで。
ちなみに、すっごい引っ張ってなんですが、今僕はヒプノシスマイクのFling Posseのことを『尊い』と思っていますので、多くは語りません。四千文字超が2文字で済むなんて、なんて良い言葉なんでしょう。『尊い』。
僕の大好きな、彼らFling Posseが、元気に健やかに、せめて物語の中だけでも生きていてくれることを、願います。
それではおやすみ。
今度はきっと月曜日に。
1番、会社に行きたくない日に。
1番、ベッドから起きれない朝に。
1番、日曜から遠い曜日に。
モットーは『なるべくがんばらない』。
ゆるゆるとひとりごとを呟きます。
『好きなもの』を『好き』と言える世の中ですが、
言わなくたっていいのです。
『嫌いなもの』を『嫌い』と言える世の中ですが、
人に合わせたっていいのです。
好きにしましょう。
『好き』は自由気ままにあるべきで、
『好き』は僕らを束縛して離さない。
『好きなもの』から、僕らは決して逃げられない。
『尊い』によって、生きて、生かされているんです。
こうして、眠る僕を起こし、ベッドに張り付く僕を会社へ送り出し、休みたい僕を働かせ、労働させるのは、やっぱり『好きなもの』にほかなりません。
『好きなもの』は僕を動かし、休ませ、生きていく活力を与えてくれる。
なんて素晴らしいものなんだ。
そんな『好きなもの』もまた、『尊い』存在なのかもしれません。
では、この辺で。
いつかのぎざ曜日でお会いしましょう。
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