ほんの少しの努力(物語編)

来未 希(くるみ のぞみ)

第1話 しあわせって。。。?


いつもの様にお昼過ぎに起きてダラダラと漫画やアニメを観て一日を過ごす

私は、大学4年生の「長澤 美咲」一人くらし


夏休みで実家に帰れば良いのに帰る事じたいが面倒と感じ引きこもり中の美咲

に楽しい便りが届く

それは、好きなアニメの放送日だった。


待ちに待った美咲はいつもの感情とは違いなにかモヤモヤしている

「幸せにしてやるよ!」と言う台詞がどうも頭から離れない

幸せって何?なにが幸せ?

テレビの前で美咲は呟いていた。

呟いた所でモヤモヤが無くなるはずがない


唯一私が心を許せる一美に電話をして聞いてみた


「もしもし、一美?」

「どうした 珍しいじゃん干物女が」

「誰が干物女だ!」

「いやいやどうせ今日も漫画読みながらお酒でも飲んでるんでしょ?」

私は、言い返す言葉が無かった。


「で、どうしたの?」

「一美は今、しあわせ?」

「急な質問だね、幸せって言えば幸せな部類のほうかな」

「どんな時に幸せっておもうの?」

「うーん そう言われると難しいよどうせアニメの影響でしょ!」

「そうなんだけど、幸せってなんなの?って思ったら電話してた」

「美咲は今、幸せ?このままの生活で充実してるの?」

一美から直球の質問がきた

今の私には分からなく沈黙が続いた。

「ねぇ美咲、幸せってきっと色々な形があるんだよお金持ちになりたいとかハイブランドを身に着けたいとか後はなんだろう分からないけど」

「うん!きっと十人十色だ!」一美が大きな声で叫んだ


「じゃー一美の幸せは何?」

「私の幸せかぁ そうだなぁ 誰がみてもカッコいいと思われる女性かな」


確かに一美は私と違っていつも綺麗にメイクをしいる

家に遊びに行っても物が片付いており綺麗な部屋だ


一方で私は親友だからと言うことで一美に会うときはスッピン

一美が家に行くねって言っても漫画が散らかっている状態が私の中の常識だった。


「決めた!私、部屋を片付ける!」

でも、私に出来るかなー?って直ぐに聞いていた

「やってもいないのに出来ない事を先に考えたら100%できないよ!」

「確かに!明日からやろう!」

「おい!まて美咲!明日では無く今から片付けなさい先延ばしにしないの」

「おもいたったらすぐ行動しないとだめなんだよ」

「えーーーだって今からやっても明日の朝やっても変わらないじゃん」

「今やれば、明日の朝、ゆっくり出来るよそしたらメイク出来るじゃん」

確かにそう言われたら間違いない

「片付ける時間が無くなるから電話きるよ がんばって干物女」

「私が干物女って言わなくなったら美咲は素敵な女性になってるよ」

「うん 頑張ってみる」と話し電話をきった。


私は、一美に言われた一言に燃えた

そう!干物女!

脱干物女になる!




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