ポケモンのアクセントの型の種類


「基本アクセント型」

 まずはじめに、日本語のアクセントの型には大きく分けて平板式と起伏式が存在する。平板式は平板型(〇●●)のみだが、起伏式には頭高あたまだか型(●〇〇)、尾高おだか型(〇●●)、中高なかだか型(〇●〇)の三つが存在する。尾高型は形が平板型と同じに見えるが、後に続く言葉(助詞)が低いことが、平板型との違いとなる。

 これらをそれぞれポケモンに置き換えてみると、

・平板型:スバメ(〇●●) ヤミラミ(〇●●●)

・頭高型:キャタピー(●〇〇〇) ロコン(●〇〇)

・尾高型:なし

・中高型:フシギダネ(〇●●〇〇) ガルーラ(〇●〇〇)

 となった。平板型と尾高型の判別のため、それぞれのポケモンに助詞「が」を付けてみたものの、例外なく助詞も高アクセントであったため、尾高型のポケモンはいないということになる。



「特殊なアクセント型」

 基本的にポケモンのアクセントの種類は上の三つのみと言えるが、中には一見説明がつかないような、特殊なアクセントを持つものもある。例えば頭高型に似た、高アクセントが二音節語以上にわたって存在しているもの:サンドパン(●●●〇〇)や、全てが高アクセントであるもの:ワンパチ(●●●●)など。全高アクセントはワンパチ以外に見当たらないため、平板型アクセントともいえるが、全高アクセントも違和感がないため、表記した。

 さて、そうなると説明がつかないアクセント型は「高アクセントが二音節語以上にわたって存在しているもの」だが、これはおそらく複合語として処理されていると考えられる。共通語の安納芋は(●●●〇〇〇)である。このグループをよく見れば、キングドラやオオスバメなど、確かに可分である名前が多い。ただアンノーンやウールーなど分け目がない名前もあることから、やはり脳が「複合語判定」をするがために生まれるアクセント型と言える。例外というにはあまりに種類が多いため、本稿ではこの形のアクセントを「連高型」と呼ぶことにする。



「複合した場合」

 平常時のポケモンアクセントは以上のようになるが、メガシンカやゲンシシンカ、そして特殊な名前を持つポケモン名は単語が複合するため、変則的なアクセントになる場合がある。

 例えばメガシンカを示す接頭辞「メガ」は平板型アクセントで高アクセントで終わるが、日本語のアクセントは、一単語中に「低をはさんだ高は存在しない」というルールがあるため、これに則って変化するポケモンもいる。ジュカインは中高型だが、メガジュカインになった場合〇●・〇●〇〇にはならず、〇●・●●〇〇になるように。

 ポリゴン2のように変則的な名前の場合、ポリゴンと2の間に切れ目があると考えると●〇〇〇・●〇、ひとまとまりと考えると〇●●●・●〇になる。つまり捉え方によってアクセントは変わる。



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