第29話 神獣についてさらに話そう

 以前、話した神獣についてさらに詳細を語るとすれば-

 まず、ドリナードに8体が存在するとしたが、現在その存在が確認されているのは、7体までである。

 北・西・南大陸国に各2体。

 東大陸国に1体。

 この数は、各大陸国に宿る『咎』と一致することから、神獣は、各大陸国の『咎』の象徴でもあるという説が浮上し、それに関した名称や俗称が付けられている。

 それらの事実と、第四宣言発令世界ということもあり、8体目の神獣はあくまで設定のみの存在で、実在はしていないとする説を提唱する世界学者もいる。

 前述の中に、一切の代謝活動はないとの結論を出しているが、疑似的な行動を行う神獣の姿が確認されることがあり、それも大陸ごとの『咎』に関連したものであるという。基本周囲からの敵意には無反応を貫くが、一部では、明らかな敵意や攻撃を行うものもいるが、その結果死者が発生したという事実は歴史上一度もない。

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