　四大大陸の話をしようか。

　北のベルリゾン。

　西のリンドレアン。

　東のジペグンニア。

　南のアメリゴア。

　その全ては、大陸そのものを国とする大陸国を名乗ってはいるが、それぞれで少し事情が異なる。

　通称ホームランドと呼ばれる同盟関係も結んでいるが、交流の度合いもまちまちで、名ばかりな印象を抱かれることも少なくない。

　そしてこれは、世界の住みビトは知る由もない事実なのだが、四大大陸には、それぞれに固有の『咎（とが）』が宿っている。

　北のベルリゾンは、強欲・憤怒。

　西のリンドレアンは、傲慢・嫉妬。

　東のジペングニアは、怠惰。

　南のアメリゴアは、大食・色欲。

　原理は分からないが、なぜかその大陸のヒトの創りしモノ、関わるモノ。果ては生き方そのものに、必ずその咎（とが）が宿る。

　それが導き出すモノは善し悪しあれど、その国だけが放つ『個』となる訳だが、それが創作者（デュー）によるひねくれた恩恵か、作品を彩るための娯楽的ないたずらなのかは、当事者（創作者）のみぞ知る事である。

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