紙
換気で開いた窓から入る、冷蔵庫を開けた時のような冷たい風。つまらない世界史の授業、黒板を走るチョークの音が教室に響く。僕は、左の席の女子から渡された、小さく折りたたまれた紙を、開くことなく右の席の男子に渡す。右から来た紙を左に渡す。左から来た紙を右に渡す。右から来た紙を左に渡す。左から来た紙を右に渡す.。授業中にひっそりと行われる手紙のやり取りに絶対キュンとしたけど、俺を1回挟むなよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます