第60話

「あまり知らされていませんが…王は病気でもう時期亡くなります」


へぇ…そうなんだ。


「そして、次の後継者を選ぶ事になります」


まぁそうなるよな。


「私も候補に入っているので、選ばれる可能性があります…ですが…」


つまりそうゆう事か…

俺は何となく分かった。


「殺されるかもしれないと?」


「よく分かりましたね。その通りです、だから…」


「護衛か?」


ルーラは頷いた。


「その通りです。報酬は私を護衛する日数で変わります」


「分かった。少し待っててくれ」


「分かりました」


俺はサナ達に話しかけた。


「おい、菓子ばっかり食べているんじゃない」


3人はむしゃむしゃと食べていた。


「美味しいんですもん」


「おいふぃいのふぁ(美味しいのじゃ)」


「美味い…」


お菓子食べにきたんじゃ無いんだけどな…


「取り敢えず、さっきの話聞いたか?」


「はい、護衛ですよね?いいと思います」


「そうじゃな。しかし、王になったらどうゆう事をするのか聞いて決めた方が良いのじゃ」


言われてみれば…


「そうだな」


「分かった。じゃあナギは?」


「いいと思う…」


取り敢えず聞いてからだな。


「ルーラ。護衛をする事に決めた…だが一つだけ聞きたいことがある」


「何でしょう?私が分かる範囲なら答えます」


「お前は王になって何がしたい?」


「私は、貧民街や平民街…そして貴族街を無くして平等な街にしたいのです」


「理由は?」


「お父様…今の王はその平等な街にしたかった…しかし、貴族達によってあと一歩の所でその計画は無くなってしまいました。私も同じ王都で貴族と貧民が同じなのは良くありません。だからそういった…貴族、平民、貧民の壁を無くしたいと考えています」


あっちょっと待て…


「お前も、王と同じ運命を辿る事になるぞ?」


「それは知っています。だから護衛をお願いしたのです」


覚悟は決めているようだった。


「分かった。改めて護衛を引き受ける事にしよう」


「ありがとうございます」


そうして、俺たちは護衛を引き受ける事になった。


_________________________________________

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