2021年3月28日(日)『サムライブルー』
一週間だ。日記を書き始めてから一週間が経ったのだ。
三日坊主を超え、酔っぱらって心に麦畑を生やしたり、禁酒を誓ったりしていたら一週間がいつの間にか経っていた。
せっかく最初の一区切りがついたというのに、せっかくの日曜日だというのに、天気は雨。外に出たくない気持ちでいっぱいになった。だがしかし悲しきかな我が家には食べ物がないのでザーザー降りの中、お昼をスーパーに買いに行かねばならなかった。その途中、道端で口論している若者とオジサンを見かけ、何かされた訳でもないけれど、ただでさえ雨でテンションが落ち込んでいるところに追い打ちをかけられた気分になった。レイニーブルーなのだから外界の喧騒まで耳に入れたくない。
ところで気分が落ち込んでいる時にブルーと表現される。由来は奴隷が雨だったら休めるのに、晴れたら働かなければならないから、その空の色から青は憂鬱を表す色になったらしい。ちなみに、そこからブルースという曲のジャンルも生まれたらしい。ブルースというのは憂鬱ソングなのだ。
人種や文化によって、色彩感覚の違いはこういう細かいところで出るのだろう。
純日本人の私にしてみれば青とは冷静さを表す色だ。戦隊ものの青はクール系だ。サッカー日本代表ユニフォームでのサムライブルーなんてものもその一つだと思う。「日本の国土を象徴する海と空の青」という理由らしいが、これは後付で公的な文献は残っていないらしい。たぶん、考えた人は「青ってクールでカッコいい!」という理由で青にしたのだと思う。正確には藍色らしいが。
しかし、サムライブルーという言葉は向こうの言語感覚で言うと憂鬱な侍となるのか。これは間違いなく参勤交代で資金難に陥っている侍を指す言葉だろうなぁ。
「参勤交代のせいで拙者、サムライブルーでござる」なんて言っているところを想像すると、なんだか微笑ましくてブルーな気分が晴れていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます