第5話

 俺のうちは佃煮屋だ。


 大正時代から続いているらしい。


 こないだ親父が倒れた。


 もともと糖尿病と高血圧もあったけど。


 今は、退院したけど、透析治療とかもあってお袋とふたりで親父の通院のサポートがとにかく大変だ。


 いよいよ俺がこの佃煮屋を継ぐことになるのか。


 五歳年下の嫁は、お得意さんの所の娘さん。


 娘も小学校二年生。


 本当に、店を開けてしまう事が多くても、店を回す事ができているのは、ずっと長く勤めてくれている従業員やパートさんのお陰だ。


 俺が生まれる前から働いてくれている人もいる。


 本当に従業員全員が家族みたいだ。


 これからも、店の味と、家族を守る為にも、しっかりしなくちゃな、俺!


☆★☆Fin★☆★

 


 

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