【カクヨム版解説編集所】解説を書きたい方、書いて欲しい方、集まれ!

杜松の実

概要

 この編集所は、カクヨムにおいても、書籍が文庫本化される際に巻末に解説が付くように、解説を載せることを目的としている。


〔概要〕解説を書いてもらいたい方と、解説を書きたい方の出会いの場を提供する。


〔意義〕解説を書く者にとっては、解説執筆行為によって、文章を客観的に深く洞察する機会が得られることにある。これは、その後の執筆活動や読書姿勢に良い影響を及ぼすことが期待できる。例えば、普段読んでいるときは、直感的に感じ取っていることを、解説で書く時は他者にも伝わるように、言語化しなくてはならない。そうすることで、なぜ直感的に自分はそう読み取ったのかを、メカニズムとしてつまびらかにすることに繋がる。

 解説を書かれる者にとっての意義は、二つある。一つは、自分の作品を客観視できる。これはレビューや感想、批評による客観視とは大きく性質が異なる。レビュー等は作者からしてみれば客観の視点による評価であるが、レビュー等を行う者からすれば極めて主観に頼った評価になる。しかし、解説は、文章のもたらす印象や文章に込められた意思を、論理的に根拠を伴なって語る。これは、解説を書く者が、自身の主観によって書くのではなく、自身から見ても客観の視点を維持しようと努めて書くからである。むろん、それでも人の書く文章であるから、解説にも解説者の主観は紛れてしまう。

 二つ目の意義は、読者に対してのガイドラインが出来ることにある。作品を端から端まで、一字も落とさず読み込むことには、時間もかかるし、精神的にも負担が伴う。解説者はそれを行って解説を書く。その解説の出来にも左右されるが、解説を読むことで、熟読に近い経験、あるいは注意して読むべき箇所が読者に与えられる。そうしたガイドラインである解説を読んで二周目を読むのと、解説を読まずに二周目を読むのとの差は当然生まれるだろう。それのどちらが良いかは各々の判断するところではある。


〔定義〕解説、の限定的な定義は与えない。これは解説者に裁量があった方がいいと考えるからである。ただし、レビュー等の主観的な評価とは一線を画す必要はある。

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