ダイジェスト

ダイジェスト1話~4話 ※前書きあり

<前書き>


 長期作品になる予定があるので全部を追うのは大変という方もここから見ていただければざっくりとした流れを見ることができますし、内容を忘れてしまった方も思い出せるよう構成していきます。



現実世界・・・美春(漢字)

ゲーム世界・・・ミハル(カタカナ)


<本編>


<第1話 未知なる体験>

 バトルエースオンライン。それは世界発のヴァーチャルオンラインゲーム。各施設に設置されてあるダイブマシンからゲームの世界へと入り、視覚や聴覚、肉体をゲームの中に浸透させ思いのままにゲームの世界で生活することができる。


 この物語の主人公である美春は道場で武芸を習う女子高生。入学して半年の付き合いの椿とは、とあることをきっかけに高校では一番仲のいい存在。そんな椿は美春のビジュアルの良さに目をつけ唐突にアイドルオーディションに応募し美春アイドル化計画を考えていた。この時代にしては古いタイプの応募方法であるはがきを書きポストへ投函。この時、美春はこのことを一切知らなかった。

 しかし、はかぎを投函して数日後。椿はとんでもない間違いを犯したことに気づく。それは、投函したはがきがアイドルオーディンのものではなく、椿の弟である中学生の大和がもっていたバトルエースオンラインの先行プレイの抽選はがきであった。

 さらに、抽選に当選してしまい名前が美春である以上権利を大和へ譲渡することも不可能だった。ゲームに興味のない美春は棄権しようとしたが、先行プレイヤー100人で行われる大会で優勝することで100万円の賞金が手に入るということにつられてしまいなれないゲームへ挑戦することにした。

 当選プレイヤーはほかの人を招待することができる権利があり、初めてのゲームということで椿と大和を招待し近くのゲームセンターでバトルエースオンラインにダイブした。


<第2話 100人のバトルプレイヤー>

 ゲームへダイブするとまずはアバターの作成からスタート。美春は勝手がわからないまま刀を武器としてアバターを作成。ゲーム内のロビーへと移動するとすでにツバキとヤマトがまっていた。

 窓の向こうには大きなフィールドと客席。あまりにも現実のように見えるこの世界にミハルは驚きを隠せなかった。

 ほどなくして当選したプレイヤーは専用のポータルで移動。先ほどみたフィールドに100人のプレイヤーが集まる。個性豊かなアバターの中には筋骨隆々の男性やロボットのようなものまで。

 今日は顔見せ程度だと気を緩めていたところに、突如エキシビションマッチとしてミハルとヨハネ、クロノとジャッカルの一対一の戦いを行うことが発表された。

 ミハルの相手であるヨハネは身長185㎝はある体格のいい男性。背中には十字型の大きな槌をもっていた。

 不安も入り混じる中、雰囲気にのまれるどころか徐々に慣れていき戦いへと身を投じる。


<第3話 侍VS神の力>

 いきなり始まった戦いのルールは至って簡単。相手の体力をゼロにしたほうの勝利。だが、通常のゲームのように体力は可視化されておらず相手の動きから隙を伺うことになる。その中で重要となるのが想像力で技を作り出すイマジネーションシステムだ。

 ヨハネは巨大な槌を使ったパワースタイル。ミハルは道場で習った刀を扱うテクニカルかつスピードを生かしたスタイル。俊敏さなら負けないと思っていたが想像を超える攻撃の威力に回避したのにも関わらず風圧が襲い掛かる。

 距離を取れば攻撃は当たらないだろうと油断していたミハルに迫ってきたのは瓦礫だった。それは槌でフィールドを抉って無理やり飛ばしていた。しかし、現実を逸脱した異常なパワーと現象はミハルの想像力を掻き立てゲームへの適合を促した。

 接近戦にもちこむがヨハネは跳躍し有利に。だが、精神的な部分においてミハルは上だった。有利状態だと確信した相手の隙を突きミハルも跳躍し攻撃をしかける。戦闘センスの差がここで現れる。

 しかし、ここはゲームの世界でありイマジネーションシステムにより技を作り出す。次の攻撃は強烈な雷と炎だった。

 雷を間一髪で避けるが炎の直撃を受けて大ダメージ。

 それを逆手にとって炎の中から突然飛び出し余裕を見せていたヨハネ相手に奇襲を仕掛ける。攻撃はかなりのダメージを与えた。

 ヨハネはたまらず抵抗するがさらに連撃。

 そこでイマジネーションシステムが発動し「刹那四十切り」を繰り出した。

 ヨハネが倒れたことで刀を鞘に納めた瞬間、観客がざわつき始めた。背後で音が聞こえすぐさま振り返るとそこには体力を完全回復したヨハネがいた。

 ここでヨハネのエースストライクが発動。自身に雷を落とすと急激にスピードが増しミハルへと迫る。十字槌の一撃を何とか回避する。

 一瞬にして形勢逆転。

 ミハルは窮地に立たされた。


<第4話 一発逆転エースストライク>

 ヨハネのエースストライクは奇跡の再臨。

 体力ゼロを発動条件とし、すべてのステータスが上昇。技の威力もパワーアップ。デメリットは徐々に体力が減っていくことくらいだが、ここでは逃げ場もないためそのデメリットは大した問題ではない。

 パワーアップした雷をまともにくらい大ダメージ。

 ツバキは心配していたがヤマトは直感で理解した。これを打破するにはエースストライクを発動するしかないと。刀は一撃必殺の武器であり、エースストライクを発動したならば大ダメージを与えらえる技になると考えた。

 ピンチになったミハルは師範代の言葉を理解し不利な状況でも己を鼓舞し構えた。

 高速移動に多少追いつき始めたミハルはヨハネの攻撃を何とか受け止め回避する。しかし、対応の早さはヨハネも同じだった。接近戦がだめであると気づくと離れて攻撃することに変更した。

 スピードもアップしておりこのままでは逃げ切られてしまう。だが、ミハルは道場の教えを思い出し相手の動きを観察しながら接近。最終位置を予測しきりかかった。

 刀からは閃光が放たれヨハネを包む。

 光が止むと目の前には桜並木。

 動けない中、散りゆく桜とともに季節は夏、秋、冬。そして、春へと移り変わり、ミハルの強烈な一撃が決まる。

 ミハルのエースストライク四季桜乱。

 こうしてぎりぎりのところで勝利し、エキシビジョンマッチを制した

 

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