第51話

 人はそんなに簡単には変われない。僕はそう思っている。

 だからこそ、変わろうとする努力をしないといけないんだ。

 不屈の精神で、日々変わろうと努力しないといけない。

 町に頼る事をやめ、友達を斬り捨てて、僕は神フォンの力を捨てた。

 でも、どんなに変わろうと思っても、人はそう簡単には変われない。急激な変化は訪れない。


 何かショックな事件が起きて、変わろうとやる気になっても、それは一時的な感情の起伏で終わってしまう。

 やる気というものは、所詮は喜びや怒り、悲しみと似たようなものなんだ。

 喜びは永遠には続かないし、どんなにブチ切れるような事が起きても、数日後には笑っている。


「……ゴクリ」


 フッ、つまり何が言いたいかというと……女剣士を拘束した状態で、しかも目の前に迷彩柄ボクサーパンツがあるのに、脱がさない男はいないという事だ。


「ハァ、ハァ、ハァ……」


 よし、変わるのは明日からにしよう。そして、少しずつゆっくりと変わる事にしよう。

 ダイエットと同じで、無理して急激に痩せても、リバウンドして、より太ってしまう。

 無理はいけない。身体の事を考えると無理はいけないんだ。

 うん、うん、その通りだ。


「いやっ、やぁっ、ダメ‼︎ ダメ‼︎」

「ハァ、ハァ、ハァ、ゴクリ♡」


 嫌がる女剣士の声を無視して、ズルズルと迷彩柄のパンツを下ろしていく。

 太腿までパンツを下ろすと、引き締まった白生尻しろなましりが僕の前に現れた。

 エッチな動画やエッチは本で、お尻は何度も見ているけど、生尻様なましりさまを見たのは初めてだ。

 パァン、パァンと生尻様を平手で叩いた後に、生尻様の前で両手を合わせて感謝した。


「あひぃ! ひいっ! うぅっ、ぐっす……」

「さて、嘘吐きのお前でも自分の名前ぐらいは言えるだろう。言ってみろ」


 僕は少し赤くなった生尻様を優しく撫で回しながら、女剣士に名前を聞いた。

 答えはすぐに返ってきた。


「ぐっす、イーノです」

「良いのだと? この変態女め。そんなに尻を触れるのが良いのか!」

「違う! 私の名前はイーノだ! 汚らしい手で私に触れるな‼︎」

「嘘を吐くんじゃない!」

「ひゃあ⁉︎」


 ズボッ‼︎ 僕は右手の中指を女剣士イーノの生尻様の中に乱暴に突き刺した。


「あうっ、はうっ……」

「俺は指先からでも、アクアロアーを発射する事が出来る。この状態で発射すれば、強力な水流によって、お前の口から糞とゲロが飛び出すぞ。良いんだろう? 素直に良いと言え」

「はふっ、ふあっ、はぐぅ、あうっ……」


 グリグリ、グリグリと中指で、生尻様の中を弄くり回す。

 女剣士は下半身をビクビクさせながら耐えているけど、僕の方がもう耐え切れそうにない。

 なので、空いている左手でムニッムニッとおっぱいを揉んで、落ち着く事にした。


「はうっ、早く殺せ。ケダモノに、このまま身体を弄ばれるぐらいならば、死んだ方がマシだ……」

「強がるな。死にたい人間が、大人しく俺の言う事を聞いて、ここまで耐えられるはずがない。生きたいと思っているから、恥辱にも苦痛にも耐えようと思うのだ。そうじゃないのか?」

「あうっ、あうっ! はうっ、はうっ!」


 女剣士のおっぱいの先端がコリコリと固くなっていたようなので、指先で摘んで、強くマッサージしてあげた。

 情けない声を上げながら、女剣士は身体を身震いさせている。

 どうやら、このマッサージは効果大のようだ。ならば、続行するしかない。


「あうっ、はうっ、はぁはぁ、ううっ……」


 スポッ、スポッ、スポッ! 固かった生尻様の中も随分と柔らかくなってきた。

 中指だけでは、足りないので、人差し指も追加で投入した。


「ひぐっ! あうっ、やあっ……」


 ズボッ、ズボッ、ズボッ‼︎ 女剣士の情けない声を上げながらも、拷問に耐え続けている。

 

「さて……」


 どうやら、僕は拷問というか、肛門の才能があるようだ。

 女剣士が陥落するのも時間の問題だと思う。

 でも、僕は何の為にこんな事をやっていたのか目的を忘れていた。

 いつしか目的を忘れて、女剣士のおっぱいとお尻を興奮して弄くり回していたのだ。

 僕の目的は情報収集だった。


 とりあえず、女剣士イーノはワイルドボアを倒しに森に来たのは分かった。

 そして、黒革のハーフパンツのベルトにあるのが、収納ボックスだ。

 ようするに収納ボックスは、アイテムボックスのようなもので、この中にアイテムやら倒した魔物を、数量・重量限定で収納できるという訳だ。


 ……でも、それがどうした? この女剣士が魔物を倒して、お金を稼いでいるのは分かった。

 でも、それが分かったからといって、何がどうなる。僕にどんな関係があって、どんな利益がある。

 このまま女剣士に気持ち良い拷問をすれば、それで終わるだけだ。


 いや、子供の僕が、大人の階段を登る、いい機会であるとは思う。

 思うけど、その登る階段は、悪い大人への階段だ。

 悪い大人の階段を登った先には、身の破滅と首吊りロープしか待ってはいない。

『迷わず行けよ、行けば分かるさ』と、この道を迷わずにイッてもいいのだろうか?

 ここは誰かが、『イカせねぇよ!』と全力で止めるべきなんじゃないだろうか?


 ……よし、ここは女剣士に判断を任せる事にしよう。

 決して、僕が大人の悪い階段を登ろうとした瞬間に、女神様から去勢されるのを恐れている訳ではない。

 ここまで拷問して、何も起きていないのだから、これはきっとエロではなくて、拷問扱いなのだ。

 でも、一線を越えてしまうとヤバイ気がする。もう一人の僕が頭の中で叫んでいる。

『死ぬ気か! お前のズボンは下ろすべきじゃないぞ!』と叫んでいるのだ。


「よし、ここまで耐えた褒美に取り引きをしてやろう」

「はふっ、はぁはぁ……」


 ヌポッと女剣士のお尻の中から指を引き抜いた。

 拷問を受けている最中、女剣士は一度も抵抗せずに、ずっーと岩棘の先端から手を離さなかった。

 それは死にたくないからだ。死にたくない人間は何でもする。

 例え多少は理不尽な要求だとしても、僕は従った。

 殴られるのも、蹴られるのも、誰だって痛いのは嫌だ。


「俺がお前の仕事を手伝ってやる。ワイルドボアでよかったんだよな?」


 左手でズボンから神フォンを取り出すと、ワイルドボアの写真を女剣士に見せた。

 神フォンにはワイルドボアの死体を八匹収納している。

 これだけあれば、数は足りると思う。

 でも、女剣士の表情は神フォンの画面をまったく見ていなかった。

 

「はふっ、ふあっ……」

「うっ! やり過ぎた……」


 お尻ばかり見ていたから、女剣士の顔は全然見てなかった。

 女剣士は泣き腫らした虚な茶色い瞳に涙を溜めて、ダラシなく半開きになった口からは、ヨダレを垂れ流している。頬は紅潮して熱っぽく、顔全体の表情は、盛りのついた雌ネコといった印象だ。


 明らかに拷問し過ぎて、心がどこかに飛んでいっている。

 恐怖と苦痛の中で、女剣士は考える事を放棄したんだ。

 今、ここにいるのは、ただの人間の形をした肉の塊と一緒だ。


「ヤバイ、完全に馬鹿になっている。こんなの立ったまま泥酔しているか、気絶しているようなものだぞ」


 スゥーハァー、スゥーハァー、とりあえず、落ち着こう。

 一生この放心状態が続くはずはない。

 まだ女剣士は廃人にはなっていないはずだ。


「ゴクリ……凄い、本当にピンク色だ」


 僕は落ち着きを取り戻すと、神フォンで女剣士の動画撮影を開始した。

 二度と目にする事がないかもしれない貴重な女性の裸を、しっかりと記録しないと勿体ない。

 見えにくい場所まで、指でキチンと広げて撮影した。もう去勢されてもいいかもしれない。

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