前略〜十五の俺へ〜

玖万辺サキ

第1話

前略 十五の俺へ

先日部屋を片付けていたらお前の写真が出てきた。そのイタさ……無様はずかしげのないさまさに驚いた。俺は当時の状況を思い返してみた。髪型や服装など年代的に仕方ない点もある。だが予め知っていれば避けられた愚行もあった。そこでこの手紙を書くことにした次第だ。

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