第8話 盟約の定義

 紀元前、某日某所にて。

 幼馴染二人は久しぶりの再会を祝して朝から大いに呑み、語り合っていた。

「血は1滴も流さない」

「理想は高く、高い方がいい」

「一人も、殺さない」

「そう、最低限、だ」

「自身も」

「自身も」

「血を流してでも勝利するくらいなら、素直に手をあげよう」

「流血の禍根は残さない、やり直す、そう、次代に」

 や、もうこんな時間だ。

 最後に二人は乾杯を交わす。

「人類の未来に」

「人類の未来に」


 内務省情報開示請求アーカイブ参照可、音声データのみ現存、抜粋略記。

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