第48話 誕生日パーティー トラブル?

 母達から距離を取り従兄弟達を眺めていたら、横目にメイド長とフォルクスが、何やら話し込んでいるのが気になった……どうした?


 母達が話す輪から一歩下がり、小声でセバスに声を掛ける。


(セバ!)


 直ぐにセバスが依ってくる。


「ルーク様、お呼びですか?」

「何やらトラブルか?フォルクスとメイド長が話をしているぞ?」


 ほらあそこだ、と言って目線をフォルクス達に向ける。


「あぁ、その様ですね、伺って参りますか?」

「そうだな……そうしてくれ、トラブルじゃなければ良いが」


 そしてセバスがフォルクスの側迄行き、話をして直ぐに戻ってきた。


「ルーク様そろそろお帰りの、お客様がいらっしゃるらしいです。どう致しますか?」

「トラブルでは、無いんだな?だったら母上に一言断りを入れてから、俺は向こうの結界に細工をしてくるよ」

「そうで御座いますか?では、私もご同行させて頂きます」

「あぁ、宜しく頼むよ、母上に話さないとな」


 そして母上の側に行き事情を小声で話す。


「分かったわ、ルーク頼みます。お見送りはフォルクスが、段取りをするでしょう。私達はこのまま、お客様のお相手をしているわ」

「そうですか……では、母上宜しく頼みます。私はあちらで段取りをしてから、戻って参ります。では後で」

「お願いねルーク」


 短いやり取りをして王都の屋敷に戻る。

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