第8話- 人混み

そぞろ歩く人の中である時急に途方に暮れた。

自分の居場所が定かでは無いのだ。

行き交う人が私を避けようともせず、ぶつかる訳でもない。


ただ、すり抜けた人が鳥肌を立て振り向くだけだ、小声で叫ぶ人もいる。


人の間で、右往左往する私は、どうやらこの世の者ではなくなったらしい。

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