警察官


おれは警察官になった

どうして警察官になったのか?

最初から警察官ではなかった

試験と面接をして警察官になった

ふーん

おれは与えられた拳銃を手に取ってあらゆる角度から眺めてみた

自分が警察官になった気はしなかったがやがて疑うこともなくなるだろう

ある朝、自分が警察官であることに一切、疑問を抱かないおれがいるのだろう

真っ直ぐな瞳

早くこの拳銃をぶっ放してみたかった

そういったことが許される事柄に直面したかった

この世界では犯罪が横行している

それは盗みや落書きや強姦だった

「みんな殺していいのか?」

気持ちはわかる

同僚は言った

だが気持ちだけだ

ふーん

色々なことを教えてくれて助かるよ

何しろおれはこの世界で生き延びるべき人間なんて小匙ほどしか残っていないと考えているんだからな


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