真っ赤な苺

叩き潰されたがっている

「お前ってさ、死にたいの?」

苺に話し掛けた

おれは孤独だがそれに気付かなかった

風に名前があることに気付かないように

「暇だから手伝ってやろうか?」

そう呟いて

望み通り苺を叩き潰してやった

この世界には生き延びたい奴ばかりでないということに皆そろそろ気付くべきだ


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