おれはきみを


おれは

きみを

愛している

そしてきみは

おれを愛していない

「なるほど………」

おれは呟いた

おれの名前はなるほど太郎

島国、出身だ

そいつが決め台詞を発した

「なるほどおおお!」

おれは傷口にマーマレードを塗りたくった

傷口がやめてねと言った

ぱくぱく動くのだ

その度に出血をする

出血

それはやばい

だからなるべく出血しない方向性で行きたい

「もう二度とお前は喋るな」

そう傷口に告げて

「わかった」

ぱくぱく

ああんもう!

おれはきみを愛している

だがそれはさっきまでの話し

今はもう違う

レンジでチンしたように愛は冷める


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る