最前線


最前線だった

なんの最前線なのか?

しらん

そういうことは詩の作者にでも訊いてくれ

おれはただの登場人物

登場してそして退場する

あばよ

そんなことを言う暇も無い

何故なら弾丸が凄まじい速さでおれの頭蓋骨を貫通したがっている

最前線

だからよくそこでは人が死んだ

命令されて無理やり自分の意思とは無関係にそこにいることを余儀なくされていた

戦況は悪化

どうあがいても生き残れるわけがない

例えこの戦争が終わったとしてもその時そこにおれたちはいない


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