第27話 暴力

朝、昼、晩とメディアはどんな犯人像なのかを

想像しながら報道をしている

此処にいるよ君らが探している人間が

俺は、部屋で高笑いをした。


さてさて

仲間を作り餌場の拡大をしていきたい

ターゲットを決めなくてはいけない

最初は男を仲間にしようとしたが

止めることにした。


先ずは、異性の仲間を作る事が大切だと感じたからだ

男は可愛い女にめっぽう弱い

ハニートラップをしかけ男を捕らえ暴力で支配をする

要らなくなった女は馬鹿共の餌にしてやろう


そんな事を考えながら日々を過ごした

そして、俺は土曜日に北に向かった

電車を乗り継ぎ秋田で降りた


秋田美人と言われるくらいだか美人が多いと聞いた事がある

日中は観光をしようとしたが

どこで、女を拉致するか

死角になる道を先に調べなくては作戦失敗になってしまう

たった一回の失敗で俺の野望が成し遂げられなくなるのは本末転倒だ


短い時間で大体の道を把握できたので

ホテルのレストランで酒を飲んだ

時間は、22時

作戦結構時間は23時


外をふらつきながら拉致する場所を少し歩いた


全く人が歩いて居ない


田舎過ぎる

このまま、作戦失敗するのかと思った時に

現れたんだ獲物が


俺は、女をつけた

しかも、見つかるように

気が付いた女は小走りをしはじめる

それが作戦でもある

怖くなった女はきっと知らないうちに脇道はいるだろう

それが、作戦だ

ちょっとした心理戦だ


脇道に入った女を捜すなんて簡単だ


田舎過ぎて息をしているのも聞こえてしまう


ドン!

俺は、女が寄りかかっている壁を殴った

女は、声もでなくなっていやがる

声が出ないのは好都合だった。


「大丈夫だよ」

「殺さないし」

「犯さないから」

どんどん女の目が大きくなり涙が出てきた

「ほら、立ってごらん」

女は力を入れながら立とうとしているが

小鹿のように足がフラフラしている

「どうした?」

「大丈夫か?」

女は身体を震わせながら俺をみている


俺は、下をみた

女がおしっこを漏らしていた

俺は、笑ってしまった

「おまえ、怖すぎて漏らしちゃったのか?」

「くせぇぇんだよ!」

俺は、女の腹を殴り

気を失わせた


気を失った女をおんぶしながら

ホテルに向かった。

誰も怪しむ奴がいない

どんだけ平和ボケしてんだ、こいつら

反吐が出るほど馬鹿すぎる


部屋に戻り女をベットで寝かせ

顔を良くみた

秋田美人と言われる理由がわかった

色白で透きととった肌をしている

これは、つかえる

一日でも早くこの女を支配しなくては


あまりに整いすぎた顔

そして、長い髪

頬を左手でさすり

髪を右手で持ち指と指の間に通る度にいい香りが

俺の鼻に付く


どれくらい時間がたっただろう

分からないくらい俺はこの時間に浸っていた


女が目を覚ました

俺は、女の目の前にナイフを突き刺した

「殺さない」

「騒げばお前は俺の餌になる羽目になる」

「どうする」

「生きたいか?」

女は首を立てに振った

俺は、女に今、世間が騒いでいる殺人事件の犯人は俺だと言った

女はまた振るえ始めた

「死にたいの?」

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