魂の慟哭
洒落怖、都市伝説
赤いクレヨン
【暗闇に響く謝罪
絶望がもたらす慟哭
愛されたいともがき
目を閉じる哀れな子供】
閉ざされた扉
隙間から溢れる光
楽しそうな笑い声
僕という個を忘れてゆく
打ち付けられる板
訪れる漆黒の闇
泣き叫び喚く声
僕という己(こ)は壊れてゆく
僕の声を 僕の叫びを
どうか聞いて耳を澄ませて
出して出して出してください
何度叫べばここから出られる?
横たわる身体
指先に触れるクレヨン
無意識が望む生
僕という存在の悪あがき
書きなぐる言葉
訪れるのは絶望
血を吐く喉が叫ぶ
僕という子は生きている
僕の祈りを 僕の願いを
どうか聞いて耳を澄ませて
開けて開けて開けてください
何度叫べばここから出られる?
届かない祈り
暗闇の中
赤い赤いクレヨンが紡ぐ懺悔
僕が消えても残り続ける
ごめんなさいお母さん
出してください良い子にするから
赤いクレヨン
その赤だけが
僕を示す唯一のもの
動かない身体
叫べない喉が
微かに震え言葉を紡ぐ
ユルシテクダサイ
オネガイダシテ
シニタクナイヨ
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