【より科学的】プラマーナ "鍵" 湾曲したループ余剰次元モデルと万物の理論

綺麗きれい……」

愛理栖は感動のあまりそれしか言葉が出てこなかったようだ。


僕たちは、周りの森林からは少し高い所にある開けた高台で

どこまでも広がる真っ黒なカーテンに散りばめられたキラキラと輝く宝石たちをみ上げていた。

「どう? すごいでしょ。 驚いた?」


「はい。 もちろん驚きました。 こんな素晴らしい星空がみれるなんて感激です。 ありがとうございます」



「ねえ知ってる? あたしたちの体ってみんな遥か遠い宇宙から運ばれてきたものが集まってできているんだよ。

不思議よね~!

それにね、 あの遠くに見える星は想像もできないくらい太古の昔の姿なの! 信じられないわよね!

ああ、 こんな綺麗で神秘的な星空をみていると、 あたしの今抱えてる悩みはちっさいなー。 もっと広い心で生きたいなーって思っちゃうわ!」



「ほんとですよね! 私もそう思います」

空さんと愛理栖は空をみ上げながらそう言っていた。



「あ! 愛理栖。 頭の真上の方見てみ!

こと座のベガ、 わし座のアルタイル、 はくちょう座のデネブ。

天の川をまたいで夏の大三角形がはっきり見えるよね?

その中の左右の明るい星が七夕のお話しに出てくる織姫と彦星だよ」

僕は天文学者という職業柄、 天体の事になると我を忘れてついつい天狗になって説明員になってしまうのだった。


「ひかるさん、 私だってそれくらいしってますよ~!」

空さんは僕と愛理栖の今の会話が面白かったらしく、 元気を取り戻し笑っていた。




「ところでさ、 前から気になっていたんだけど、

五次元ってどんな場所なの?」


「解かりやすいように今からお見せしますね。


え~いっ!」

愛理栖は右の人差し指を

まるで自由の女神像のように天高く構えた。

すると信じられないことに、

人差し指を中心に渦を巻くように空間がぐにゃぐにゃにゆがみながら回りだしたのだ。

僕はその異様すぎる光景に目を疑った。


しかし、僕が本当の意味で度肝どぎもを抜かされたのはその直後の変わり果てた光景をみた時だった。


「…………、

何、 これ?

愛理栖、こ、 これどういうこと?」

僕はほおをキツネにつままれたかのような表情で愛理栖に尋ねた。



「どうです~ひかるさん。 次元がどんな世界か、

少しはイメージ湧きましたか?」


愛理栖はなおも自信満々に話を続けた。

「つまり、ひかるさん達が住むこの宇宙は

何もない真空と呼ばれる空間に漂う無数の粒々から出来ているんですよ。

それに、この粒と粒の間は広く空いていて、

それぞれの空いた隙間に別の粒の集まりがみ合うことで、まるでテレビやラジオのチャンネルのようにたくさんの宇宙が重なり合い共存しているんです。

 え〜と、もっと直感的にイメージしやすい様にふりかけで例えてみましょうか?」


「ふりかけ?」


「はい。 ふりかけって玉子ふりかけや鮭ふりかけ、野菜ふりかけ、ゴマふりかけといろいろな種類がありますよね?」



「ああ、あるよね」


「5次元の時空をふりかけを使ってわかりやすく例えますね。


 まるで霧のように数え切れないほど無限に漂い存在するふりかけの粒。

 たくさんの味のふりかけが霧のように散らばり混ざり合っていると思ってみてください。


 地球の動物達は進化の歴史の中で五感を手に入れました。

そして、五感の能力によって無数のふりかけのうち

あるひとつの味のふりかけだけを認識できるようになったんです。


 五感の獲得によって、動物達のうちあるものは海から地上へ。

また、あるものは空へと進出して生息範囲を広げていきました。

 そしてもちろん、動物がもつ知覚はひかるさん達人間にも受け継がれています。


 人間は、村から地域、国、世界、空、宇宙へと今も生息範囲を拡大し続けます。


 そしてついに、人間は自分達が認識できる範囲の世界にある名前をつけたのです。

宇宙ユニバースと」


「え、うん」


「つまりですね、

ひかるさん達の知覚だけでは認識できない別の味のふりかけも含めて、

全ての味のふりかけが無限に合わさった世界なんです。

 

 動物の感覚器官は光の性質に縛られ、

一種類の味のふりかけで創られた霧の世界見えている世界から抜け出せない。

 

だから、違う味のふりかけ井戸の外の世界の姿は見えないんです」


「ちょっと待って!

僕にはさ、 普段とても隙間があるようには思えないんだけど……。

それに、無限に合わさったっていうのは?

人間に認識出来ないくらいの隙間だって結局は有限でしょ?

それなのにどうして無限に合わさるの?」


「ひかるさんはゼノンのパラドックスを知っいますか?」


「ああ、もちもん知ってる。

アキレスと亀、有名だよね?」


「はい、そうです。

ギリシャ神話に登場する足の速い英雄アキレスはある日、ノロマな亀と駆けっこをすることになりました。

亀はハンデとして、アキレスの少し先からスタートすることにします。

さて、アキレスは亀に追いつけるでしょうか?

ひかるさんはどう思います?」


「普通に考えれば追いつかれてもおかしくないよね」


「そう!

普通に考えれば、アキレスの方が断然速いわけですからいつかは追いつくとそう思いますよね?

ですが、ゼノンはこのように言ったのです。

以下の理由からアキレスは亀に永遠に追いつけないと。


最初に亀がいる位置をAとします。

アキレスがAに到達したとき、亀も止まっているわけではないので、少し先の地点Bにいます。

次にアキレスがBに到達したときに、また亀は少し先の地点Cにいます。

これをいくら繰り返しても亀は常にアキレスより前にいるはずです。

そのため、アキレスは永遠に亀を追い越せないとゼノンはそう言ったのです。


ゼノンは理由という名目でルールを付け足しましたよね?

この追加したルールによって、アキレスがどんなに頑張って早く走って亀との距離を詰めていったとしても、アキレスは亀には絶対に追いつけないという無限の関係が生まれたのです。


ゼノンのパラドックスの例えから私がひかるさんに伝えたかったこと。

それは、

一見すると直感に反し無理がありそうに思えてしまう状況も、実際に起こり得るということです。


そう。

例えば、砂漠の砂粒一つ一つの中に実は果ての無い宇宙が存在するという不思議な状況も

理論上不可能ではないんですよ。


さて、話を戻しますね。

ひかるさん達人間が感じることができる次元より高い次元から観た宇宙同士はまるでロシアのマトリョーシカ人形のような形で存在しています。


親宇宙の中に無数に存在する素粒子一つ一つもまた、それぞれが宇宙そのもので、

そのように親宇宙の中で素粒子として無数に存在する宇宙の中の一つを仮に子宇宙Aと呼ぶとしましょう。

すると、子宇宙Aの中にもまた孫宇宙が無数に存在します。

つまり、親宇宙、子宇宙、孫宇宙、〜……。

このように延々と続く入れ子の関係になっています。

この入れ子関係がふりかけだとイメージしてもらえればいいです。


そしてまた、これは拡張された空間座標における長さX高さY奥行きZに続く4番目の座標軸にあたります。


この多元宇宙の構造を厳密に掘り下げて順を追って話してしまうと、

超弦理論やミラー対称性、余剰次元、コンパクト化、カラビヤウ多様体、

カントールの対角線論法や連続体仮説、バナッハ=タルスキーのパラドックス、選択公理やゲーデルの不確定性原理、コーエンの強制法の話など

説明が長く複雑になりそうですので、

今回ひかるさんがそのように視覚的に感じてしまう理由だけをお伝えしておきます。


 粒と粒の隙間は現代の物理学で扱われる一番小さなサイズまで狭くなっています。

 だから、ひかるさんの脳には隙間が認識できず隙間なんて最初から無いかのように錯覚かいしゃくして思い込んでいるだけなんです。


ひかるさんはアテンション注意力スキーマ模式仮説を知っていますか?」


アテンション注意……、キスー魔?」


 「はぁぁ〜? キス魔に注意?

ひかるさんふざけてるんですか!?

 もー、話戻しますよ!

今はひかるさんがそのように感じてしまう理由だけお伝えしておきます。

 粒と粒の隙間はプランクスケールと呼ばれる現代物理学で定義されている極限のサイズにまで凝縮ぎょうしゅくしています。

 そのため、ひかるさん自身の脳には粒と粒の隙間が認識できず隙間が無いように錯覚かいしゃくしてしまうんですよ」


愛理栖は説明を続けた。


「ひかるさん、一瞬だけ目を瞑ってもらっていいですか?」


「あ、うん。

これでいいか?」


「はい。

これでどうですか、えい!」


「!!!」


「ひかるさん?

もう目を開けても大丈夫ですよ」


「え、そうなの?」


「ひかるさんの手前の空間だけを拡大しました。

実は私には視えて、 普段ひかるさん達には視えてないプランクスケールの粒達が、

『ほら、 そこにも!』

無数にありますよね?

これら普段視えていない粒の一つ一つは、その粒同士の集合した世界の内側に無数に漂っている宇宙ひもと呼ばれる素粒子なんかよりも更に小さくて、 その粒自体も境界条件や重力の影響を受けながら複雑に回転しながら形を変え漂っているんですよ。

知ってましたか?」


「そうなの? う~ん。

確かに今実際にその光景を目の当たりにしているはずなんだけど、

原理がわからない部分が多すぎていまいち実感がかないよ」


「それは、 ひかるさん達の脳、つまり脳が処理し五感が感じている範囲が全体の内の止まっているほんの一瞬だけだからなんです」



『そっか。 つまり次元の錯覚によって、

本当の姿と人に視えている姿は全く違うってわけだね?』


『そうなんです。

この世界はみえない”かたち”でできていますから…』


・・・・・・


「もうひとつ聞いていい?」


「はい、 何ですか?」


「愛理栖は5次元人って言っているけど、 どんなふうに存在しているわけ?」


「あなたたちの宇宙そのものです」


「え? だって愛理栖。君の体は今現にそこにあるじゃん!」


「私のこの姿はコアであり、 私の影の一つなんです」


「どういう事?」


「私はこの宇宙に生きるすべての生き物の脳を脳細胞ニューロンの様に関連付けて使っています。

その中でも、 この少女の脳は海馬かいばのような潜在意識せんざいいしきの役目をしています。

それで『コア』と呼んでいるんです。


そして私の影というのは、この宇宙のあるあらゆる存在を自分の体として利用しているっていう意味です」


「一つという事はつまりさ、 例えば僕の言動も自由に操る事ができるってこと?」



「はい、 そうです。

ひかるさんだけじゃなく、 この宇宙であなた達がみてる事象じしょうは全てわたしの影なんです。

そしてその影については、 私はある程度は自由に動かす事ができるんです」



「ズルい、 そんなのって反則じゃん!」



「ふふふ。 そうかもしれませんね」

愛理栖は少し笑いながらそう答えた。


「万物の理論をより探求し、 もう一つ理解のステージをあげる為に先ずは"鍵"を見つけてください」



「"鍵"って?」



「人間だけが使う言葉という道具では『鍵』について説明できません。

ただし、一つだけ言えることはあります。

非可積分系に属する意識や感情と呼ばれるもの

についての理解を更に深める為、

生活の身近な部分にまだまだ無数に存在している非線形系のテーマへの探求を続けてください。


きっとそれらの問題を解いていく過程の中に、この世界の本当の姿をもっと深く理解する為の素敵なヒント数式が隠されているはずですから」



「う~ん、わかったようなわからないような。

僕らの科学の道はまだまだこれからだね。

ところで、その境界っていうの詳しく教えて?」



「それはできません。 これは5次元人からあなた達への宿題なのです。 頑張ってくださいね!」



「…………?……!」

ベットから目が覚めた。 さっきのは夢?

いつの間に寝ていたのかな?

「ひかるさん、 やっと起きたんですね。 お寝坊さんですね。

もうすぐお昼ですよ~!」

愛理栖は笑いながらそう言った。


「え~そんなに寝てたんだね。 ごめんごめん。

ところで愛理栖に聞きたいことがあるんだけど、 聞いてもいい?」


「いいですが、 急に改まってどうしたんですか。

コホン。まあ、どうぞ話してみてください」

愛理栖は不思議そうな様子で一度

咳払せきばらいをしてから応じてくれた。


「5次元の仕組みとか詳しいの?」


「…………。 はい? 何のことですか?」

愛理栖は僕の質問の意味がわからずに困った表情をしていた。


「質問のしかたが悪かったかな。 5次元がどんな世界か愛理栖の知ってる範囲でいいから教えてくれない?」


「5次元は私がなろうとしているもの、 それしかわかりません。 ごめんなさい」


「そんな恥ずかしそうにモジモジ言わなくても。 念の為聞くけど愛理栖は5次元の意味は理解してるよね?」


「すみません。 次元ってなんですか?」


「愛理栖それ本気で言ってる?」


「もちろん本気ですよ~!ひかるさん私の事馬鹿にしてるでしょ?」


「そんなこと無いって」


「人を馬鹿にするような質問してるじゃないですか!

いいですよ。どうせ私はバカですよ~だ!」

どうやら愛理栖の機嫌を損ねてしまったようだ。 やれやれ。

結局あれは夢だったって事か。


その後JAFを呼び県道まで車を移動してもらった。

「愛理栖そろそろ出発しようか?

今から出れば夕方前には愛理栖のお母さんの家に着けるよ」


「そうですね。 じゃあ空さんにお礼に行きましょう」


「あんた達もう行くの? まだゆっくりしていっていいのに~」


「いえいえ、そんな何日も迷惑かけられません。本当にたくさんお世話になりました。 空さんありがとうございました」


「いいっていいって。また遊びに来なよ!」


「は~い!」

僕はそう言うと愛理栖の母の家目指してハンドルを切った。



「わ~!綺麗……。

私たちこんなに高い所にいたんですね!」

愛理栖は目をキラキラと輝かせ、 外の絶景に魅了されていた。


青く澄みきった大空。

辺り一面には雲海が広がり、

その隙間からは北アルプスの山々が顔を覗かせている。

そして、雲海の隙間から下に目をやると、

遥か下には田んぼや民家、道までもが一望出来た。


まるで僕たちは天空の城にでも来ているんじゃないか。

そんな気さえした。





目的の場所までは結局2時間くらいで着いた。


しかし、


「…………」


僕達は言葉を失った。


——————————————————————

※ふりかけの表現の補足(架空)


 量子力学でエネルギーがとる値は、

隙間のない連続的なものではなく飛び飛びの不連続なものです。

この不連続に現れる性質は「離散的」と表現されます。

 これと同じように、連続的と思われている時空もじつは不連続であり、空間も時間も飛び飛びの編み目のように離散的な構造をしているのではないか?

ループ量子重力理論ではそのように考えます。


 さて、僕のサイエンス※ファンタジーでは、僕達が存在する宇宙も離散的に隙間の空いた霧状宇宙というように設定しています。(仮空)

 ブレーン宇宙論、ループ量子重量理論、

また、数学の幾何学で立方体を四つ目の空間軸(時間軸はここでは考えない)に平行移動する方法を意識してそのような設定に決めました。


 僕達には移動はもちろん認識すらできませんが、

他にも沢山の霧状宇宙が存在していて、

僕達の霧状宇宙と混ざり合い

複合4次元空間宇宙(5次元時空宇宙)として存在しています。


 そして、四つの力のうち強い力•弱い力•電磁気力は個々の霧状宇宙の中に縛られて存在しています。

しかし、重量だけは特別で、それぞれの個々の霧状宇宙の中だけには縛られず、霧状宇宙が混ざり合わさった4次元複合宇宙(5次元時空宇宙)の中にまたがって存在しています。


では、僕達の存在するこの宇宙が実際問題、コンパクト化された次元などではなくて純粋にマクロな4次元空間である可能性はあるのでしょうか?

(4次元空間)5次元時空をテーマにする作品を自分で書いておきながらこんなことを言うのも恐縮ですが、実際にはその可能性は低いと思います。

 そこにはニュートン力学の万有引力の法則が関係しています。

万有引力の法則には重量の逆二乗則というものがあり、重力が周りに及ぼす強さは、点又は真球状の発生源からの距離 r の二乗に比例して弱くなっていくとされています。

 ケプラーの法則をはじめ、重量の現象に関わる様々な研究実績によって、この重力の逆二乗則の正しさは立証されています。


そして実は、逆二乗則が成り立っていることには、

私たちが住む空間が3次元であり、

あらゆる方向に等しい広がりを持っていることと

深く関係しています。

これは空間の等方性といい、回転対称性があるとも解釈できます。

 つまり、空間(マクロな規模での空間)が"3次元"だからこそ、

"1点から等しい距離にある面積"が

"距離の2乗"という法則が存在していると考えることができるわけです。


 それにもし、仮にマクロな意味での四次元空間(5次元時空)に僕達が存在していたとしたら、ケプラーの第2法則である面積速度一定の法則上、不都合な現象が起こっているかもしれません。


 空間次元が4次元に増えると、重力は距離の逆三乗に比例する中心力として作用します。

 この場合、物体が重力源に近づいたときにそれによって起きる速度の増大による遠心力の増加がそれによる引力の増加に打ち勝つことができず、重力源からの距離の減少に歯止めが効かなくなります。

その結果終いには重力源に衝突してしまいます。

 またその逆に物体が重力源から遠ざかったときにはこの逆の現象が起こるので、重力源からの距離の増大に歯止めがきかず、終いにはその重力を振り切って永久に重力源の近くには戻ってきません。


 それは、重力源からの距離に対する重力の強弱の差が極端になり、地球のように恒星の周りをまわる惑星が恒星にひっぱられる重力と、惑星が軌道の外に飛び出そうと働く遠心力のバランスが釣り合わなくなると考えられているからです。

 つまり、軌道から少しでも外側に入ると重力が極端に弱くなり、逆に少しでも内側に入ると重力が極端に強くなるのです。

その結果、惑星の軌道が安定しなくなってしまうのです。


↑【登場人物】

•ひかる

愛理栖ありす

そら

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