第39話 街の統括 メインギルドの宴(うたげ) 

「逃げ遅れた者達の為に インスタント食品に缶詰など置いて 避難を・・」

「はい」


「逃げ遅れた者達がいないか 中央メイン・ギルド紅花と連絡を密に取り 確認が必要だ」


「リジャさん」「何だ?」

「今後の事で話し合いたいから メイン・ギルド紅花が来て欲しいそうです

他の店や大手の冒険者ギルドも呼び出しがあっています」


「わかった 行ってくるよ」「はい」

メイド達が心配そうに話している

「これから どうなるのでしょう」「さあ、なんとも言えないわ」



紅花 メイン・ギルド この街の総括代表ギルド

広々としたホールの部屋に 沢山の椅子があり 皆がそれぞれ座っている

一人の人物が入って来た


「良く来てくれた皆さん 今回の事は こちらとしても驚いている」


紅花代表の一人 名前は 宴(うたげ)

和風の衣装で 豊かな胸の谷間が見える美人であった


「調査の結果を送った 1つのパーテイ 数人が消え去り もう戻らない・・

棺桶に入る事もなかった」

「何だって!!」 蒼然となる 会場の者達

「宴(うたげ)さん それは!」「ああ、死んだよ 犠牲者が出た」 「そ・・そんな」


「彼等は 自分たちより この街や他の者達を優先した・・

彼等は一粒の種となり 多くの為に 犠牲となった」


「・・・・・ダンジョンの奥深くに 呪われた妖魔達が源の根となり はびこっている」

「・・そうなのですか?」「ああ」硬い緊張した表情をする宴(うたげ)


ごくっと 唾を飲み込む 手を無意識に 硬く握る

「では・・」「彼等を駆逐するしか 今の事態を解決する事が出来ない」

「まずい事に 狂暴なモンスターも出現しているが・・」


「これから 我ら紅花と幾つかの冒険者ギルドの選抜達と共に

駆逐に向かう 生きて帰れるか それもわからない」


「しかし それでも進まねばならぬ 私たちは冒険者だ」

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