第11話 襲来(デデドン!)

 そして俺と高瀬は喫茶店に向かった。


「あー、俺何気に喫茶店行くの初めてかも。」


「そうなの?行ったことないの?」


「ないね。外食って言ったら大体ファミレスとかラーメン屋、ファストフードとかだもん。いやあ、楽しみだな。」


「うん、そうだね!」


「高瀬行ったことあるの?その喫茶店。」


「僕も無いんだ、だから初めてだよ。」


「ほお…」


「あ!そろそろじゃない?」


「そうだな…お、見えてきた…喫茶『豪』…」


「豪…」


「喫茶店にしては名前厳つくない?豪…いや、まあ…」


「豪…確かに厳ついね。」


「まあ入るけどね。」


「うん、それはそうだね。」


 そして喫茶 豪に入店した。


「あ、いらっしゃいませー。お好きな席にどうぞー。」


「どこ座る?」


「窓際がいいな!」


「じゃあ窓際にしようか。」




 ~若林side~


「もうー、手嶋どうしたんだよ。」


「折角、折角…高瀬くんと学校以外で会えると思って…」


「うん…」


「放課後には高瀬くんと会えると思って…」


「うん…」


「だから今日は高瀬くんに絡むのを自重して放課後を思う存分楽しもうと思ったのに…」


「ごめんな…俺がちゃんと情報伝達出来なかったばっかりに…」


「いや、勝手にがっついてた私が勝手に落ち込んでるだけよ。若林君は悪くないから…」


「ありがとうな…でも…とりあえず…机の上で寝転がりながら嘆くの止めよう…」


「そうね…」


「分かってくれて嬉しいよ。」




 ~平本side~



「なに頼む?」


「そうだなー、この小倉トーストってやつ食べてみたいな!」



「お、お、お、何だここは名古屋か?いやここは矢追だろ?」


「とりあえず僕はこれにするね。平本くんは?」


「俺は…グラタン…いや!ナポリタンもいいなー。優柔不断だなー。」


「Chriに聞いてみたら?」


「お、いいなそれ。面白そう。やってみるわ。Hey Chri ナポリタンとグラタンどっちが良い?」


『ポポン ウーン ソウデスネ ヤッパリワタシハ シンセンナデンキノホウガイイデス。』


「聞いてねえよ。」


「フフッ…」

 プルプルしてる…ゲラ発動かな?


「笑ってる?」


「い…いっや!くっ…!」


「笑ってるね。」

 いやまあ確かにChriは面白いよ、こういうやつら会話させるとマジで面白けどね。


「そうだな、ここは腹を決めてナポリタンだ。一番腹に溜まらなさそう。」


「そ…、そうだねっ。」


「まだ笑うのね。あ、すいませーん!」


「はい!すぐ行きます!」


 まだ笑ってる、可愛いね、君ホントに男?ねえ。あわよくば女でした!とかないよね?てかなんだ「あわよくば女でした!」って何言ってんだ俺、頭イッてんか?


「ご注文をどうぞ。」


「ナポリタンと小倉トーストで。」


「以上でよろしいでしょうか?」


「はい。」


「少々お待ちください。」


「はい。」


「あの、ごめんね?平本君に注文任せちゃって。」


「何だよ、そんなことで謝るなって。」


「うん…ってあれ?」


「どうした?」


「前見て。」


「え?前にはガラスしか…おー。マジかー。」





 おい、手嶋。

 こっち見てんじゃねーよ。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はい、ありがとうございます。

この話の中に「〇〇」ってあったと思うんですけど、あれは主人公が住んでる市の名前なんですが面白い名前が思い浮かばなかったので名前募集します。

コメントで書いてみてください。


追記

都市名決まりました。ここは矢追市。

そうここは矢追市でございます。

やおい、やおい…

はっ!

閃いた…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る