特別編 マンガ10選

 面白そうなのでチャレンジしてみました。と言っても、私は今エッセイを公開していないので、どこに書こうかと迷っていました。

 最初は近況ノートにあげようと思ったのですが、字数が結構多いので、こちらにあげさせていただきます。

 いつもと違うテイストですがお許しください。

 ご興味のある方だけ先へお進みくださいませ(*´▽`*)


 

 私が選んだ10選、たぶんめちゃくちゃレア古いだと思います(笑) 


① ツバサクロニクル CLAMP

② こばと。  CLAMP

③ DAYs 安田剛士

④ 君に届け 椎名軽穂


 ここまでは比較的最近の作品なので、ご存じの方も多いかも。

 問題はここから先ですね(笑)


⑤ クリスタル・ドラゴン あしべゆうほ

⑥ エイリアン通りストリート 成田美名子

⑦ ヨコハマ物語 大和和紀

⑧ ナイルのほとりの物語 長岡良子

⑨ ツーリング・エクスプレス 河惣益己

⑩ ベルサイユのばら 池田理代子


 知っている作品ありましたでしょうか(笑)


 上記①~④の最近の作品は、アニメから入って原作を読んだ形です。

 アニメからなので、声優さんの声で脳内再生されますし、アニメソングも流れてきます。それを味わいつつ読みました。


⑤ 『クリスタル・ドラゴン』

 ケルト神話に基づいたお話です。「トゥアハ・デ・ダナーン」の伝説などが語られています。

 主人公の黒髪のアリアンロッドという少女は、妖精の取り換え子と差別されますが、村は邪眼のバラーという男に滅ぼされて、村長の娘のヘンルーダと共に逃げて、銀髪の騎士レギオンを追って旅に出ます。長い長い旅です。絵柄も透明感があって美しい(一部グロいシーンもありますが)上に、出てくる男性が美形揃い(笑)

 もともと神話系の話は好きだったのですが、これで一気に目覚めた形でした。

 ただ、休載を挟みつつまだ続いている作品のような……流石にもう追えてはいません。


⑥ 『エイリアン通りストリート

 中東のとある小国の訳あり王子様が、身分を隠してアメリカ留学。その屋敷へ間借りすることになったフランス人男性ジェラールと、迷子の日本人少女、執事さんとの共同生活が描かれています。王子様のシャール君、最初はどうしようもないほどグレていますが、本当はとても心優しい男の子。ジェルと喧嘩してぶつかりつつも、本当の絆を築いていきます。途中から神秘的なアラブ人秘書の男性も登場しますが、やがて国の主権争いに巻き込まれて……

 アメリカ、カリフォルニアの解放感溢れる描写にワクワクとしつつも、心に傷を負った人々が再生していく実はとても優しい物語です。


⑦ 『ヨコハマ物語』

 大和和紀といえば、『あさきゆめみし』。『源氏物語』を忠実に再現した作品は、古文の勉強が始まると一度は読んでみる価値ありと思うことでしょう。

 でも今回は、それとは別の作品です。 

 明治初めの横浜。ダブル女主人公の一人万里子まりこは商家のお嬢様。好奇心旺盛で女だてらに学問をしたいと言い出します。そんなはねっかえり娘付の奉公人になった卯野うのは、両親を亡くした苦労人ながら、やはり向学心の高い少女でした。娘二人はようやく父親の許しを得て、居留地のシモンズ先生の個人塾に通い英語を学んでいきます。

 女性に学問など必要ないと言われていた時代。幕末から明治へ移り安定しない世の中で、見たこともない西洋にあこがれる少女の瞳がとてもまっすぐで清々しい物語です。

 二人の境遇は紆余曲折を経て、それぞれに自分の港を築いていくのですが、そんな二人と恋をする男性二人が、一人はレッドバトラーのようであり、もう一人はアシュレイのようでもあり。

 とてもロマンティックな物語です。


⑧ 『ナイルのほとりの物語』

 古代エジプトの物語を、様々な伝説も交えてオムニバス形式に描いている作品。出エジプト記もあれば、クレオパトラの物語、ツタンカーメンの生涯に、巨大ピラミッドの主カフラー王も出てきます。

 物語の案内人はトト神の神官。なぜ彼が時の旅人となったかも、やがて語られることになります。

 本当は生でナイル川とピラミッドを見てみたいと思っていたので、憧れの地の歴史を再現してくれる大好きな作品です。


⑨ 『ツーリング・エクスプレス』

 インタポールの刑事シャルルと、世界最高の殺し屋ディーンの追い追われる関係がやがて愛に変る作品。人生初のBL作品でしたが、シャルルがめちゃ可愛いので、脳内ではすっかり女の子に変換されていまして、BL作品ということは忘れていたくらいです(笑) もちろんセクシーな女性もたくさん登場します。ちょっと刺激強め(笑)

 この作品が魅力的なのは、世界を股にかけた勢力争いと、美しい街々の描写。

 フランスはもとより、英国、ロシア、アメリカ、中国、スペイン、ドイツなどなど、世界を周れるような楽しさがありました。もちろん、銃を握るディーンの鋭い瞳やシャルルを想う切ない顔もよかったのですが(笑)

 

⑩ 『ベルサイユのばら』

 これはあまりにも有名で、題名は知らない人の方が少ないかも。

 これは大人になって読み返して、本当の価値を知った作品です。

 子供の頃はドレスのお姫様綺麗程度の印象しかなかったのですが、読み返してみたら男らしさ、女らしさ、そんなものを超越したところを目指していたのではないかと思いました。もともと、フランス革命という身分の差をひっくり返す民衆の力を描いた作品でもありますが。

 女性の身でありながら、近衛隊長という職務を完璧にこなそうと努力するオスカル。それを陰ひなたに支える真の意味で強いアンドレ。

 男女の役割を超えて、身分の差を超えて、真の人の価値を問う作品だったのだと面白くなりました。


 以上10選。長々とおつきあいいただきまして、ありがとうございました。

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