第6話 ベルノの竹田さん

7の前、2台CR-Xを、いずれも新車で買った。

その頃はバブルだったし、お金は誰でももっていた。

僕もサラリーマンだったから、年収は400万くらい。


当時だから、CR-Xは100万くらい。楽に買えるわけ。


1台目は、ミラノレッド、と言う真紅のマシーンで

DOHCと、誇らしげにサイド・ステッカーがある。


その名の通り、トリッキーな操縦性。


危険。の一語に尽きる。そこがいいのだ。


どう危険か、と言うと・・・ヒルクライムでアクセル全開。

コーナーを切ると勝手にテールスライドする。


知らないで乗ると大抵慌てる(笑)。



F1ドライバー、ポール・フレール氏は3台乗ったと聞く(ホンダが上げたんだろうけど)(^^)。



まあ、つまんない車ならすぐ捨てるだろう。






そのあと・・・7を買って。



NSXだったか、インテグラRだったか。


試乗会に、7で出かけて。


目立たないとこに置いたんだけど。




ひとだかり(笑)。



田舎、とはいえ・・・7はまあ、見かけるけど

ホンダのディーラーに合ったから。



おじいちゃんたち 「ホンダの新型かい?」



・・・まあ、ホンダならやりかねないなぁ。(^^)。



と、思ったが。


ヒコーキ売る会社だし。




竹田さん、にこにこ。「にぎやかしに来てね、これからも」




・・・・この竹田さん、後々支店長になった。


僕は何も知らずに、電話掛けたら


電話に出た女の子が緊張してる。「どのようなお知り合いですか?」



「ふつーの」と、言うと


「支店長は会議中です」



へー。支店長!



すごいなぁと思った。



まあ、NSXの試乗車借りてこれるくらいだから・・・・。

コネはあったんだろう。




その数年後。


また、電話したら・・・「そのような者はおりません」



別の女の子。




・・・・はて?



使い込みでもしたかな(笑)。



ハハハ。


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