5話 作戦会議と120%

 作戦会議と120%




 翌日、僕たちは会議室に集まっていた。僕こと奈波と光ちゃん、なぜかこの時間からいる皐文さん、ヴィーナスさん、マーキュリーさん、サターンさん、ムーンさん、弥生さん、師匠が待っている状態でドアが開いた。あの三人かな? そう思ってドアの方を見ると、式、雛、皐月が来た。すると、僕を見つけた式が、


「あ、奈波、お婆ちゃんが探していたわよ」


「あ、こっちに帰ってきて、すぐ会いに行ったから大丈夫だよ」


「そうなのね、後杉谷って子も探していたわよ」


「うん、会いに行ったけど、会えなかったよ」


「あなたを探すために、旅に出たみたいだからね」


「申し訳ないなぁ」


 ん? またドアの開く音、あ、やっと文さんが来たよ。


「皆、集まったね。じゃあ、作戦会議を……って、あれ? アミがいないけど、どうかしたのかな」


「あー御免、僕たちが後で伝えておくよ。今アミさんは、人形状態だから」


 そう、今は、アミさんは来れない状態なんだ。人形みたいになっていて、眉一つ動かない。本人談では違う世界に意識が行っているそうな。


「えっと、どういう事?」


「あのね~、アミちゃんは、夜しか出てこないんだ~。そして~、お日様が昇っているときは~、人形、フィギュアみたいな感じになっているんだ~」


「つまり、夜しか動けないってこと?」


「そうだよ」


 少し、文さんが悩んで、そして、


「よし、じゃあこのまま続けよう。決まったことの連絡は奈波たちに任せるよ。先ずは、何所に敵の拠点があるかなんだけど、分かっているのは、アメリカ大陸のカルフォルニアの基地を拠点としているってことだね。そこを掌握したのちに、各国に攻撃、撃破した後に、他の世界に攻撃を開始したらしいんだよ。まあその話はよくて、海に面した地域だから、空母が使えるのは大きいね。だから、海側から攻めようと思う」


「という事は、僕たちや、奈波たち、マーキュリーたちが主戦力になる感じかな?」


 皐月さんの言う通り、船は皐月さんとマーキュリーさん、空は、僕たちと雛さんかな。


「基本的にはそうだね。でも、式たちに頼みたいことも多いんだよ」


「まあそうよね。で、何をするのかしら?」


「簡単に言うと、攪乱だね」


「か、攪乱か、大変そうね。まあこちらの方が人数少ないし戦力もないのだから奇襲する話なんだけど、まあ確かに、攪乱するのは必要ね。まあ、やって見せるわ」


「と言う訳で、チームを発表するよ」


「と、その前に文に相談なんだけど」


「何かな? 式」


 式が、手をあげて、それを文が提案を許可した。


「礼華たちが、この攻撃に参加するようなんだけど、礼華に付いて行っている子に、出来るだけ安全な場所にしてほしい、って言われて、どうにかならないかしら?」


「あい分かった。なら、拠点防衛になるかな。じゃあ、発表するよ」


 そう言うと、後ろにあるスクリーンに名前が映っていく。


「読み上げるよ。まずは海上部隊マーキュリーを軸に、皐月、雛、奈波、光、ヴィーナス、サターンがこちらだよ。で、攪乱部隊が皐文、式、アミ、ムーン、飯野で行ってもらいたいんだ」


「分かったよ。で、詳しい作戦は? 僕たちにできることなんだよね?」


「大丈夫だよ。みんなが120%をやり遂げたら、なんとかできるって」


「へ? 完全以上を求めてくるのかい」


「まあ、そうだね。で」


「で、じゃないよ! で、じゃ!」


「ご、ごめん。100%やり遂げた場合で、5割ぐらいで成功すると思うよ。ただ、80%ぐらいで戦い抜いた場合は1割に落ちるんだ。で、120%でやりきると、80%と言ったところかな。だからこその」


「この花形のsgmを作ったんだね」


「そう、奈波の言うとおり、だから、死ぬ気で頑張って」


「い、いや、人にそんな死ぬ気でって、厳しすぎだよ」


「まあ、そこは頑張ってもらって、じゃあ作戦会議を始めるよ」


「その会話、おいとけないけど、りょ、了解」



 その夜。アミさんが起きて、作戦の話をし、訓練を開始しようとしたときに思い出した。アミが精神攻撃に負けたことを。だから、


「アミさん、これを渡しておくよ」


「え、ナニコレ?」


「精神攻撃を極力抑えられるんだ。効果は、式さんたちが実証済みだよ」


 最良世界で、洗脳攻撃をはじいた、いや、吸収したという話は、文さんと皐文さんに聞いたから、この精神のサモンエッグを持っていた方がいいだろうと思ったんだ。


「? ありがとう。けど、このお守りで大丈夫なのかな?」


 3Dプリンターで作った、お守りの中に仕込んだから分かりにくくなっているけど、これなら、持ちやすいし。


「大丈夫だよ。だから持っていてね」


「分かったよ」


 そして、少し訓練しようとしたら、皐文さんに見つかって、休憩を言い渡されて、僕たちは休憩、アミさんは、少し訓練をしていた。

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