クオリア
触った月夜は手をすり抜けてく
未来を展望するより綺麗で
飾って 偽って
終わりが来るまで志半ば
何回だって話をしよう
形そのまま忘れないように
論客の野次 挟まないままで
対価を越えて寄り添えるように
掛け値なしにして
代わり映えのない傘の下で
それぞれの空をただ眺めていた
行き交う身体が引き
気付かない間にも重なってた
臆病で 尊大な
誰よりも僕を測りかねていた
何ができるかな
高尚で
何よりも僕を照らし合わせてた
僕でいられるなら
騒がしい朝に街は息を
遠巻きに眺め
好いて 嫌って キャンバスみたいに
誰の姿も意のままに染めて
何回だって話をしよう
正しい色へ塗り替えるように
手持ちではまだ足りない絵の具
災禍も余さず見据えるために
鮮やかさに向け
歩みがいのない道と定め
それぞれの
賑わう僕らが意味する影
臆病で 尊大な 慟哭に
誰よりも僕を許しきれずいた
何が言えるかな
凡庸で
何よりも僕を照らし合わせてた
誰といられるかな
満たしてきたものを何と呼ぶのか
勝ち負けなんて そんな生き方を
望んだわけじゃないのに
代わり映えのない空の下で
それぞれの傘をただ掲げていた
つま先を向ける道の先に
振り上げた拳より価値を見たい
臆病で 尊大な 慟哭に
誰よりも僕らを描き染めていた
何ができるかな
鴻鵠で 燕雀な
何よりも僕を僕たらしめてきた
何が言えるかな
僕でいられるなら
誰といられるかな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます