第584話 親友のツケ

結局ツケを払わず死んじまったな。

それなりの金額だったのに、と親友の顔を思い返しながら思う。

ちょっとばかりズボラだがお人好しで良い奴だった。


すると遥か彼方から走ってくる人影が見えた。

財布を振り回して川を渡ってくるアイツの姿だ。


……嘘だろ!?

払わずに死んだの俺の方だぞ!?

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